奇跡~君と紡ぐストーリー~

haru

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新しい生活

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「お母さんお母さん!どう?おかしくない???」

ミディアムのきれいな髪を揃え、制服を整え、
夢野はこれから始まる高校生活に心を踊らせていた。
今日は高校の入学式。玄関のチャイムがなる。

「あ、きたきた!いってきまーす!」

夢野は元気よく飛び出した。

「「おはよ夢野!」」

そういって笑顔で待っていたのは黒髪ショート元気が取り柄の優実とロングの髪をなびかせる大人っぽい彩。

「優実、彩、おはよ!」

3人は学校に向かって歩き始めた。

住宅街を抜け、学校へ続く桜並木を通る。その先が学校。残念なことにもう桜は咲いていない。

「高校生だよ!?女子高生!JK!華だよ華!」
夢野と優実はおおはしゃぎだ。
そこに呆れた顔の彩。これがいつもの3人だ。

学校が近づき、夢野は緊張していた。

門を潜ると優しそうな先輩がむかえいれてくれた。

「イケメンいないかなイケメン!」
夢野はさっきの緊張とは裏腹にイケメン探しをはじめている。
「イケメンな彼氏つくる!」
と張り切っている。

「はいはい。頑張れよ」
彩は彼氏もち。しかもかなりのイケメン。彩が可愛いから美男美女でお似合いだ。

「余裕ぶっこいてなんなのよもう!」
夢野は羨ましさを大いに感じながらも少しばかり苛立ちを覚えた。

「クラス表見に行こ!」

でかでかと張り出されているクラス表をみる。

「えーと、た、た、立川ーと。」
夢野は自分の名前を探した。

「あ!あった!!ん?え!?」
そう声を発したのは優実だった。
「嘘でしょこれは奇跡だわ。」
「さずかにありえない。。」

小学1年生からクラスの離れていない3人。
またしても同じクラスだったのだ。

「これは運命だわ。」と彩。
「うん、ありえない。」と夢野も続く。

三人揃って教室に上がる日々がまた始まった。
新しくも変わらない日々の始まりであった。




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