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第6章 待ち望んだ再会と星降る夜の語らい
第379話 泥仕合の行く末
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ノルベルトからの言われた予想外の処罰に、ルベルは堪らず声を荒げる。
「お前、ちゃんと俺の話を聞いていたのか!? 噂は全くのガセだった! そして俺は宮廷魔法師団団長としてきちんと落とし前をつけた。だから、この場で落とし前をつけることはないはずだ!」
目線だけで殺せそうなルベルの鋭い眼光に、ノルベルトはフッと鼻で笑うとゆったりと頬杖を突いた。
「だが、噂のせいで天才魔法師の名誉が傷ついたのは事実。その落とし前をつけるのは、宮廷魔法師団長として当然のことでは?」
「だがそれは全くのガセだった。故に、俺は宮廷魔法師団団長としてきちんと謝罪をした!」
『天才魔法師が平民に魔法を撃った』というのは紛れもない事実だった。だから、ノルベルトの関心を引かせるという意味で『処罰』と称してカトレアに帝国の護衛に行かせた。
だが、『天才魔法師が平民を魔法で殺した』というのは全くのガセだった。だから、帝国から帰ってきたカトレアに説明した後、正式に謝罪をした。
宮廷魔法師団団長として、ルベルは適切な対応をしたはずだった。
「それに、お前に心配される程に天才魔法師の名誉は傷ついていない!」
(確かに、噂が流れたことで多少なりとも傷ついたかもしれない。だが、お前達に言われるほどのものではない!)
実際、ノルベルトの流した噂によってカトレアの『天才魔法師』としての名誉は傷ついたが、それはあくまで貴族の中……ノルベルトの腰巾着達の中で広まったもの。
つまり、ノルベルトとその腰巾着を黙らせれば、事は全て丸く収まるということなのだ。
「つまり、貴様は宮廷魔法師団団長として落とし前をつけたから、この場でつける落とし前は無いということか?」
「そういうことだ!」
ルベルがいつになく感情的になっていると、ノルベルトが大声で嗤いだした。
「ギャハハハハハッ!」
「っ!? 何が可笑しい!」
「いやいや、宮廷魔法師団長とあろうものが『この場でつける落とし前は無い』と残念なことを言うのでな! なぁ、お前らよ!」
ノルベルトの嗤い声に応えるように、腰巾着の貴族達もルベルに向かって嘲笑を浴びせた。
胸糞悪い状況に、眉を顰めたルベルはノルベルトに向かって再び声を荒げた。
「くっ! ならば、噂の真実を公にすればいい! 『半年前に流れた噂は全てガセだった』と」
「ほう、半年も経った噂の真実を公にして今更何になるというのだ?」
「っ!」
得意げな笑みを浮かべ続けるノルベルトに、対し小さく下唇を噛んだルベルは大きく息を吐くとノルベルトを再び睨め付けた。
「それはこっちのセリフだ。他国嫌いの貴様が『他国が何だの』というから、こうしてわざわざ来て説明してんじゃねぇか!」
「だが、半年前経って事実を公表したとしても、他国から『どうしてこのタイミングで公表したんだ!』と冷たい目を向けられるぞ」
「それは、お前が今まで他国との国交を断絶していたからだろうが!」
「違う! これは、貴様の対応が遅かったからだ!」
「はぁ!?」
(国の政のまとめ役が無茶苦茶な理由で、国防の一翼を担っている集団の長に責任転嫁するんじゃねぇ!)
ノルベルトのから不条理なことを言われ、頭にきたルベルは一歩前に出た。
「そもそも、この噂に関しては不可解な点が多かった。だから、奴を帝国に行った後、箝口令を敷いた上で事実確認をし、それを陛下に報告するつもりだった」
(本当は魔物討伐翌日に緘口令を敷き、事実確認をしようと動いたのだが……なぜか翌日に噂として流れてしまったんだよな)
「ほう、貴様は宰相である私ではなく国王にいうつもりだったのか?」
「当たり前だろうが。この国の長である陛下に真っ先に報告するのは臣下として当然の務めだ。それに、お前やフェビルには陛下の後に報告するつもりだった」
『違うのです! 信じてください!』
必死に弁明するカトレアの顔が脳裏に蘇り、ルベルは悔しさを堪えるように拳を強く握る。
「だが、こちらが事実確認のために動く前に、どっかのバカが噂として流しやがった。そしてその噂は途轍もない速さで広がった。それで、お前がその噂の真実を知りたがっていることを知ったから、だからわざわざ調査して、こうして報告してやったんだ!」
そう言うと、ルベルは眉を顰めながらノルベルトに指さした。
「そもそも、噂が気になったのなら、お前が俺のところに直接来て事実確認をするべきだった! こうして謁見の間に呼ぶ形じゃなくてな!」
(そうだ。噂が流れた時点でお前は自らの足で俺のところに来て事実確認はするべきだった。そうしたら、こんな事態にならなかったはずだ!)
すると、笑みを深めたノルベルトがルベルに冷たい視線を向けた。
「フン、忙しい私がどうしてわざわざ足を運ばないといけない?」
「それが、当然のことだろうが!」
「だが、それでも天才魔法師の名誉が傷ついたのは事実。そしてそれは、他国にも知れ渡ってしまっている。だから、貴様はその落とし前をつけなければならない」
「だからそれは……!」
そこでふと、何かを感じたルベルは咄嗟に周囲を見渡した。
そこには、下卑た笑みを浮かべながら魔力を練っている貴族達がいた。
「お前、ちゃんと俺の話を聞いていたのか!? 噂は全くのガセだった! そして俺は宮廷魔法師団団長としてきちんと落とし前をつけた。だから、この場で落とし前をつけることはないはずだ!」
目線だけで殺せそうなルベルの鋭い眼光に、ノルベルトはフッと鼻で笑うとゆったりと頬杖を突いた。
「だが、噂のせいで天才魔法師の名誉が傷ついたのは事実。その落とし前をつけるのは、宮廷魔法師団長として当然のことでは?」
「だがそれは全くのガセだった。故に、俺は宮廷魔法師団団長としてきちんと謝罪をした!」
『天才魔法師が平民に魔法を撃った』というのは紛れもない事実だった。だから、ノルベルトの関心を引かせるという意味で『処罰』と称してカトレアに帝国の護衛に行かせた。
だが、『天才魔法師が平民を魔法で殺した』というのは全くのガセだった。だから、帝国から帰ってきたカトレアに説明した後、正式に謝罪をした。
宮廷魔法師団団長として、ルベルは適切な対応をしたはずだった。
「それに、お前に心配される程に天才魔法師の名誉は傷ついていない!」
(確かに、噂が流れたことで多少なりとも傷ついたかもしれない。だが、お前達に言われるほどのものではない!)
実際、ノルベルトの流した噂によってカトレアの『天才魔法師』としての名誉は傷ついたが、それはあくまで貴族の中……ノルベルトの腰巾着達の中で広まったもの。
つまり、ノルベルトとその腰巾着を黙らせれば、事は全て丸く収まるということなのだ。
「つまり、貴様は宮廷魔法師団団長として落とし前をつけたから、この場でつける落とし前は無いということか?」
「そういうことだ!」
ルベルがいつになく感情的になっていると、ノルベルトが大声で嗤いだした。
「ギャハハハハハッ!」
「っ!? 何が可笑しい!」
「いやいや、宮廷魔法師団長とあろうものが『この場でつける落とし前は無い』と残念なことを言うのでな! なぁ、お前らよ!」
ノルベルトの嗤い声に応えるように、腰巾着の貴族達もルベルに向かって嘲笑を浴びせた。
胸糞悪い状況に、眉を顰めたルベルはノルベルトに向かって再び声を荒げた。
「くっ! ならば、噂の真実を公にすればいい! 『半年前に流れた噂は全てガセだった』と」
「ほう、半年も経った噂の真実を公にして今更何になるというのだ?」
「っ!」
得意げな笑みを浮かべ続けるノルベルトに、対し小さく下唇を噛んだルベルは大きく息を吐くとノルベルトを再び睨め付けた。
「それはこっちのセリフだ。他国嫌いの貴様が『他国が何だの』というから、こうしてわざわざ来て説明してんじゃねぇか!」
「だが、半年前経って事実を公表したとしても、他国から『どうしてこのタイミングで公表したんだ!』と冷たい目を向けられるぞ」
「それは、お前が今まで他国との国交を断絶していたからだろうが!」
「違う! これは、貴様の対応が遅かったからだ!」
「はぁ!?」
(国の政のまとめ役が無茶苦茶な理由で、国防の一翼を担っている集団の長に責任転嫁するんじゃねぇ!)
ノルベルトのから不条理なことを言われ、頭にきたルベルは一歩前に出た。
「そもそも、この噂に関しては不可解な点が多かった。だから、奴を帝国に行った後、箝口令を敷いた上で事実確認をし、それを陛下に報告するつもりだった」
(本当は魔物討伐翌日に緘口令を敷き、事実確認をしようと動いたのだが……なぜか翌日に噂として流れてしまったんだよな)
「ほう、貴様は宰相である私ではなく国王にいうつもりだったのか?」
「当たり前だろうが。この国の長である陛下に真っ先に報告するのは臣下として当然の務めだ。それに、お前やフェビルには陛下の後に報告するつもりだった」
『違うのです! 信じてください!』
必死に弁明するカトレアの顔が脳裏に蘇り、ルベルは悔しさを堪えるように拳を強く握る。
「だが、こちらが事実確認のために動く前に、どっかのバカが噂として流しやがった。そしてその噂は途轍もない速さで広がった。それで、お前がその噂の真実を知りたがっていることを知ったから、だからわざわざ調査して、こうして報告してやったんだ!」
そう言うと、ルベルは眉を顰めながらノルベルトに指さした。
「そもそも、噂が気になったのなら、お前が俺のところに直接来て事実確認をするべきだった! こうして謁見の間に呼ぶ形じゃなくてな!」
(そうだ。噂が流れた時点でお前は自らの足で俺のところに来て事実確認はするべきだった。そうしたら、こんな事態にならなかったはずだ!)
すると、笑みを深めたノルベルトがルベルに冷たい視線を向けた。
「フン、忙しい私がどうしてわざわざ足を運ばないといけない?」
「それが、当然のことだろうが!」
「だが、それでも天才魔法師の名誉が傷ついたのは事実。そしてそれは、他国にも知れ渡ってしまっている。だから、貴様はその落とし前をつけなければならない」
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