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第七話 「再会の宴」
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夜、長崎・鷹田家。
久方ぶりに人の笑い声と、湯気を立てる酒の匂いが屋敷を包んでいた。
囲炉裏の前には、かつてインドネシア戦線を共に駆け抜けた三人の男たち──
九州三羽烏と呼ばれた伝説の武人たちが、再び一堂に会していた。
「羅刹よ、よう生きて帰ったなぁ‼️」
豪快に笑いながら徳利を掲げたのは、熊本男児・黒田鉄心。
その太い腕には無数の傷跡が刻まれており、戦場をくぐり抜けた証がそのまま刻まれていた。
「お前もな。あの弾雨の中、よう生き残ったもんだ。」
羅刹が静かに笑うと、もう一人──鋭い眼を光らせた島津烈火が盃を置く。
「フン……俺は死ぬほど鍛えてただけだ。だが、あの地獄から生還できたのは奇跡だな。
お前が最後まで“背中”を見せなかったからだ、羅刹。」
「背中を見せたら負けだ。武士に退路はない。」
羅刹が淡々と返すと、鉄心が腹を抱えて笑った。
「ははっ‼️そうやそうや‼️羅刹が先陣を切るたびに、敵が逃げとったもんな。
俺らの中じゃ“阿修羅”っち呼んどったぜ。」
烈火が酒を注ぎながら口を尖らせる。
「阿修羅なんてもんじゃねぇ。あの頃の羅刹は……まさに鬼神だった。
敵も味方も、一瞬で黙る剣筋だったからな。」
三人の笑い声の中、ふと静寂が訪れる。
囲炉裏の火がパチリと弾けた。
羅刹は、盃を傾けながら呟いた。
「……だが、あの頃とは違う。今は刀を抜くことすら罪になる世だ。」
鉄心が顔をしかめた。
「聞いたぞ。GHQが武道そのものを禁止したって話。
剣道も柔道も、果ては空手まで“野蛮”だとよ。」
烈火が拳を握りしめた。
「戦で負けても魂まで明け渡すとはな……この国はいつから臆病者の群れになった?」
羅刹は二人を見渡し、低く、しかし力強く言った。
「――だから、俺たちが立つ。
この国が魂を失っているなら、もう一度“心の刀”を取り戻すだけだ。」
三人は沈黙のまま盃を掲げ、同時に飲み干した。
その瞬間、羅刹の胸の奥に、港で交わしたルーカスの言葉が甦る。
“困ったことがあったら、なんでも言ってくれ。私は力になる。”
異国の友。
そして、異国の力。
もしこの国を立て直すために必要ならば──
侍である自分が、異国に渡ることも厭わぬ。
囲炉裏の火が落ち着き、三人が黙って湯呑を手にしたそのとき。
廊下の向こうから、ちょこちょこと小さな足音が響いた。
「と、ととと……父上ぇ~‼️」
障子がガラリと開き、白い寝間着の少年が勢いよく駆け込んできた。
髪はふわりと茶を帯び、目は夜の灯のように澄んでいる。
**鷹田玄鬼(げんき)**──羅刹の一人息子、齢三つ。
羅刹は思わず表情を和らげ、膝をつく。
「玄鬼……夜更かしか。母上に叱られるぞ。」
玄鬼は頬を膨らませ、ちょこんと父の膝に座り込んだ。
「みんなの声が聞こえたんだもん‼️ わしも武士の話、聞きたいんだ‼️」
黒田鉄心が豪快に笑う。
「おお‼️ 羅刹の息子か‼️ こりゃまたいい面構えじゃねぇか‼️」
島津烈火も口の端を上げる。
「三歳にしてこの眼光か……羅刹の血、濃いな。」
羅刹は苦笑しつつも、その小さな背を撫でた。
「この子が大きくなる頃、世がどうなっているかはわからん。
だが――お前の“武士の心”だけは、絶やすなよ。」
玄鬼は小さく頷き、真剣な顔で言った。
「うん‼️ ぼく、お父上みたいになる‼️
刀をもって、悪い人をやっつけるんだ‼️」
その無垢な声に、三人の男たちは一瞬言葉を失った。
烈火がぽつりと呟く。
「……こういう子が生きる国を、守らにゃならんな。」
鉄心が酒を注ぎながら笑う。
「まったくだ。玄鬼坊が剣を取らんでもいい世を、俺たちが作らにゃいかんな。」
羅刹は黙って息子を抱き上げた。
幼い体から伝わる温もりに、戦場の血の匂いが少しずつ消えていく。
「……玄鬼。お前の笑顔こそ、この国の明日じゃ。」
その言葉に、玄鬼は照れ笑いしながら羅刹の首に腕を回した。
囲炉裏の火が柔らかく揺れ、三人の男たちは静かに盃を掲げた。
外では虫の音が響き、夜風が障子を撫でていた。
戦を越えた男たちが、ようやく“命を繋ぐ”意味を感じた夜だった。
玄鬼が羅刹の膝でうとうとしはじめた頃、
奥の部屋から沙代が現れた。
その背後には、側室の楓と凛、
そして彼女たちの娘たち──四人の美しい少女たちが並んでいた。
沙代は穏やかな笑みを浮かべながら言う。
「あなたが戻られたこの日を、娘たちにも見届けさせてやりたくて。」
羅刹は少し驚いた顔をしたが、やがて柔らかな声で答えた。
「……そうか。みな、よう成長したな。」
楓が頷く。
「はい。皆、父上にお酌をしたいと張り切っております。」
凛が小さく笑い、盃を差し出す。
「羅刹様……今宵くらいは戦を忘れて、娘たちの笑顔を見てくださいませ。」
羅刹は盃を受け取り、娘たちを順に見渡した。
一番上の娘・**鷹田 茉莉(まり)**は十六歳。母沙代譲りの芯の強さを瞳に宿す。
次女・**楓音(かのん)**は十四歳、物静かで琴の名手。
三女・**凛華(りんか)**は十二歳、天真爛漫で場を明るくする笑顔を持つ。
そして末の四女・**小雪(こゆき)**はまだ十歳ながら、父の帰還を誰よりも喜んでいた。
「父上‼️お酌していい?!」
小雪が盃を持ち上げ、黒田と島津が思わず笑い声をあげた。
「ははっ‼️なんと愛らしい娘御たちよ!」
「羅刹、おぬし……この屋敷だけで国を立てられそうだな!」
笑い声が重なり、囲炉裏の火がまた揺れる。
女たちは順に酒を注ぎ、男たちは戦場では決して見せぬ穏やかな表情を取り戻していた。
楓が静かに盃を差し出しながら言う。
「羅刹様……この平和が長く続きますように。」
凛が続けて、艶やかに微笑む。
「たとえ法が我らを引き離そうとも、心までは奪えませぬ。」
沙代はそんな二人を見て微笑んだ。
「あなたのために生きた女たちがここにおります。……どうか、この“家”を絶やさないで。」
羅刹は盃を持ち上げ、全員を見渡す。
その眼は戦場の烈火を思わせるほどに強く、それでいて深い慈しみに満ちていた。
「……この命に代えても、守る。
家も、血も、そして──お前たちの誇りも。」
その言葉に、女たちは一斉に盃を掲げ、娘たちが声を合わせて叫んだ。
「乾杯‼️ 父上ばんざい‼️」
笑い声が夜空へと響き、庭の池に映る月が静かに揺れた。
羅刹は盃を傾けながら、ふと玄鬼の寝顔を見る。
「……お前がいつか、この家を背負うのだ。玄鬼。」
沙代が小さく囁いた。
「あなたの血は、次の時代を照らす光になります。」
その夜、鷹田家は久方ぶりに笑いと音楽に包まれた。
それは戦の終焉を超えた、“ひとつの武家の魂の再生”の宴だった。
久方ぶりに人の笑い声と、湯気を立てる酒の匂いが屋敷を包んでいた。
囲炉裏の前には、かつてインドネシア戦線を共に駆け抜けた三人の男たち──
九州三羽烏と呼ばれた伝説の武人たちが、再び一堂に会していた。
「羅刹よ、よう生きて帰ったなぁ‼️」
豪快に笑いながら徳利を掲げたのは、熊本男児・黒田鉄心。
その太い腕には無数の傷跡が刻まれており、戦場をくぐり抜けた証がそのまま刻まれていた。
「お前もな。あの弾雨の中、よう生き残ったもんだ。」
羅刹が静かに笑うと、もう一人──鋭い眼を光らせた島津烈火が盃を置く。
「フン……俺は死ぬほど鍛えてただけだ。だが、あの地獄から生還できたのは奇跡だな。
お前が最後まで“背中”を見せなかったからだ、羅刹。」
「背中を見せたら負けだ。武士に退路はない。」
羅刹が淡々と返すと、鉄心が腹を抱えて笑った。
「ははっ‼️そうやそうや‼️羅刹が先陣を切るたびに、敵が逃げとったもんな。
俺らの中じゃ“阿修羅”っち呼んどったぜ。」
烈火が酒を注ぎながら口を尖らせる。
「阿修羅なんてもんじゃねぇ。あの頃の羅刹は……まさに鬼神だった。
敵も味方も、一瞬で黙る剣筋だったからな。」
三人の笑い声の中、ふと静寂が訪れる。
囲炉裏の火がパチリと弾けた。
羅刹は、盃を傾けながら呟いた。
「……だが、あの頃とは違う。今は刀を抜くことすら罪になる世だ。」
鉄心が顔をしかめた。
「聞いたぞ。GHQが武道そのものを禁止したって話。
剣道も柔道も、果ては空手まで“野蛮”だとよ。」
烈火が拳を握りしめた。
「戦で負けても魂まで明け渡すとはな……この国はいつから臆病者の群れになった?」
羅刹は二人を見渡し、低く、しかし力強く言った。
「――だから、俺たちが立つ。
この国が魂を失っているなら、もう一度“心の刀”を取り戻すだけだ。」
三人は沈黙のまま盃を掲げ、同時に飲み干した。
その瞬間、羅刹の胸の奥に、港で交わしたルーカスの言葉が甦る。
“困ったことがあったら、なんでも言ってくれ。私は力になる。”
異国の友。
そして、異国の力。
もしこの国を立て直すために必要ならば──
侍である自分が、異国に渡ることも厭わぬ。
囲炉裏の火が落ち着き、三人が黙って湯呑を手にしたそのとき。
廊下の向こうから、ちょこちょこと小さな足音が響いた。
「と、ととと……父上ぇ~‼️」
障子がガラリと開き、白い寝間着の少年が勢いよく駆け込んできた。
髪はふわりと茶を帯び、目は夜の灯のように澄んでいる。
**鷹田玄鬼(げんき)**──羅刹の一人息子、齢三つ。
羅刹は思わず表情を和らげ、膝をつく。
「玄鬼……夜更かしか。母上に叱られるぞ。」
玄鬼は頬を膨らませ、ちょこんと父の膝に座り込んだ。
「みんなの声が聞こえたんだもん‼️ わしも武士の話、聞きたいんだ‼️」
黒田鉄心が豪快に笑う。
「おお‼️ 羅刹の息子か‼️ こりゃまたいい面構えじゃねぇか‼️」
島津烈火も口の端を上げる。
「三歳にしてこの眼光か……羅刹の血、濃いな。」
羅刹は苦笑しつつも、その小さな背を撫でた。
「この子が大きくなる頃、世がどうなっているかはわからん。
だが――お前の“武士の心”だけは、絶やすなよ。」
玄鬼は小さく頷き、真剣な顔で言った。
「うん‼️ ぼく、お父上みたいになる‼️
刀をもって、悪い人をやっつけるんだ‼️」
その無垢な声に、三人の男たちは一瞬言葉を失った。
烈火がぽつりと呟く。
「……こういう子が生きる国を、守らにゃならんな。」
鉄心が酒を注ぎながら笑う。
「まったくだ。玄鬼坊が剣を取らんでもいい世を、俺たちが作らにゃいかんな。」
羅刹は黙って息子を抱き上げた。
幼い体から伝わる温もりに、戦場の血の匂いが少しずつ消えていく。
「……玄鬼。お前の笑顔こそ、この国の明日じゃ。」
その言葉に、玄鬼は照れ笑いしながら羅刹の首に腕を回した。
囲炉裏の火が柔らかく揺れ、三人の男たちは静かに盃を掲げた。
外では虫の音が響き、夜風が障子を撫でていた。
戦を越えた男たちが、ようやく“命を繋ぐ”意味を感じた夜だった。
玄鬼が羅刹の膝でうとうとしはじめた頃、
奥の部屋から沙代が現れた。
その背後には、側室の楓と凛、
そして彼女たちの娘たち──四人の美しい少女たちが並んでいた。
沙代は穏やかな笑みを浮かべながら言う。
「あなたが戻られたこの日を、娘たちにも見届けさせてやりたくて。」
羅刹は少し驚いた顔をしたが、やがて柔らかな声で答えた。
「……そうか。みな、よう成長したな。」
楓が頷く。
「はい。皆、父上にお酌をしたいと張り切っております。」
凛が小さく笑い、盃を差し出す。
「羅刹様……今宵くらいは戦を忘れて、娘たちの笑顔を見てくださいませ。」
羅刹は盃を受け取り、娘たちを順に見渡した。
一番上の娘・**鷹田 茉莉(まり)**は十六歳。母沙代譲りの芯の強さを瞳に宿す。
次女・**楓音(かのん)**は十四歳、物静かで琴の名手。
三女・**凛華(りんか)**は十二歳、天真爛漫で場を明るくする笑顔を持つ。
そして末の四女・**小雪(こゆき)**はまだ十歳ながら、父の帰還を誰よりも喜んでいた。
「父上‼️お酌していい?!」
小雪が盃を持ち上げ、黒田と島津が思わず笑い声をあげた。
「ははっ‼️なんと愛らしい娘御たちよ!」
「羅刹、おぬし……この屋敷だけで国を立てられそうだな!」
笑い声が重なり、囲炉裏の火がまた揺れる。
女たちは順に酒を注ぎ、男たちは戦場では決して見せぬ穏やかな表情を取り戻していた。
楓が静かに盃を差し出しながら言う。
「羅刹様……この平和が長く続きますように。」
凛が続けて、艶やかに微笑む。
「たとえ法が我らを引き離そうとも、心までは奪えませぬ。」
沙代はそんな二人を見て微笑んだ。
「あなたのために生きた女たちがここにおります。……どうか、この“家”を絶やさないで。」
羅刹は盃を持ち上げ、全員を見渡す。
その眼は戦場の烈火を思わせるほどに強く、それでいて深い慈しみに満ちていた。
「……この命に代えても、守る。
家も、血も、そして──お前たちの誇りも。」
その言葉に、女たちは一斉に盃を掲げ、娘たちが声を合わせて叫んだ。
「乾杯‼️ 父上ばんざい‼️」
笑い声が夜空へと響き、庭の池に映る月が静かに揺れた。
羅刹は盃を傾けながら、ふと玄鬼の寝顔を見る。
「……お前がいつか、この家を背負うのだ。玄鬼。」
沙代が小さく囁いた。
「あなたの血は、次の時代を照らす光になります。」
その夜、鷹田家は久方ぶりに笑いと音楽に包まれた。
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