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決戦に向けて2
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慶介宅。
謹慎中のため長らく部屋に籠もっていた慶介が、久しぶりにリビングへ姿を現した。
慶介
「……西高の卓球部と練習試合すんだってな」
唐突な一言に、美花は驚きながらも笑顔をはじけさせた。
美花
「お兄ちゃん!! 出てこれたね♬ 話すのも久しぶりだね‼️ なんで知ってんの?」
慶介
「武流と透馬から毎回、練習の報告や動画が送られてきてな。……あいつらの顔見てたら、嫌でも笑っちまうんだよ🤭♬」
慶介はソファにドカッと腰を下ろし、腕を組んでにやついた。
美花はその隣にぴたりと座り、目を輝かせる。
美花
「じゃあ……お兄ちゃんも見てたんだ! 武流先輩、すごいんだよ! 内田先生(=ハゲ先)に勝ちそうになったんだから!」
慶介
「ははっ、あのハゲ先に? あいつが顧問やってんのか。……面白れぇな」
慶介の笑みはふと消え、鋭い眼差しで窓の外を見据えた。
慶介
「……でもよ、美花。西高ってのはただの卓球部じゃねぇ。俺も一度、ヤベぇ噂を耳にしたことある。勝つためなら手段を選ばねぇ連中だ。油断したら……潰されるぞ」
美花
「えっ……そんなに強いの?」
慶介
「あぁ。だから武流と透馬には伝えとけ。……“勝つことよりも、自分らのスタイルを貫け”ってな」
その言葉に、美花は真剣に頷き、ぎゅっとラケットを握る手に力を込めた。
美花
「うん……わかった! 私から必ず伝える!」
ちょうどそのとき、慶介のスマホが震え、画面には「透馬」の文字が光った。
慶介はにやりと笑い、画面を美花に見せる。
慶介
「ほらな、ちょうど来やがった」
通話を繋いだ瞬間、透馬の興奮した声が飛び込んできた。
透馬(電話越し)
『慶介!! ついに決まったぜ! 一か月後、西高とのガチ試合だッ‼️』
慶介はその声を聞きながら、ニヤリと笑みを深めた。
翌日•••
内田は梅昆布茶を啜りながら、遠い目をした。
「西高か……。そういえば、三年にひとり、いい子がいたな。名前は――真壁悠斗。技術も人柄も真っすぐで、まるで西高の空気に染まらぬような男だ」
ユダが腕を組み、興味深げに眉を上げる。
「真っすぐな心を持つ者が“黒い巣窟”にいるとはな……。フッ、矛盾そのものだ」
内田は頷き、話を続けた。
「悠斗が二年に上がる頃からだ……西高の卓球部に“外の血”が入り込んだ。中国からの留学生や、ハーフの選手たちだ。彼らは確かに強い。だが、勝利のためならどんな手も選ばぬ……そんな連中ばかりだ」
慎二が冷静に言葉を挟む。
「つまり、西高は純粋なスポーツ集団じゃない。勝利至上主義の実験場ってわけか」
「その通りだ」内田は肩を落とすように答えた。
「真壁は彼らと並んで練習してきたが……彼だけは違った。フェアで、仲間思いで、時に監督ともぶつかっていたと聞く。だが、孤立もしていた」
透馬がニヤリと笑う。
「なるほどな。じゃあ、そいつが俺らと当たるのも楽しみのひとつってワケだ」
ユダは静かに立ち上がり、卓球台を睨みつけた。
「真壁悠斗……その名、覚えておこう。もし奴が本物なら、我らが修行に“光”を差すかもしれぬ。だが、西高の闇に完全に染まっていたなら……容赦はせん」
体育館に一瞬、張り詰めた空気が広がる。
美花は拳を握りしめ、強く言った。
「……大丈夫! 私たちの卓球で、真壁先輩にも絶対伝わるはず!」
梅昆布茶の香りが残る中、鬼爆卓球部の新たな目標が鮮明になっていった。
謹慎中のため長らく部屋に籠もっていた慶介が、久しぶりにリビングへ姿を現した。
慶介
「……西高の卓球部と練習試合すんだってな」
唐突な一言に、美花は驚きながらも笑顔をはじけさせた。
美花
「お兄ちゃん!! 出てこれたね♬ 話すのも久しぶりだね‼️ なんで知ってんの?」
慶介
「武流と透馬から毎回、練習の報告や動画が送られてきてな。……あいつらの顔見てたら、嫌でも笑っちまうんだよ🤭♬」
慶介はソファにドカッと腰を下ろし、腕を組んでにやついた。
美花はその隣にぴたりと座り、目を輝かせる。
美花
「じゃあ……お兄ちゃんも見てたんだ! 武流先輩、すごいんだよ! 内田先生(=ハゲ先)に勝ちそうになったんだから!」
慶介
「ははっ、あのハゲ先に? あいつが顧問やってんのか。……面白れぇな」
慶介の笑みはふと消え、鋭い眼差しで窓の外を見据えた。
慶介
「……でもよ、美花。西高ってのはただの卓球部じゃねぇ。俺も一度、ヤベぇ噂を耳にしたことある。勝つためなら手段を選ばねぇ連中だ。油断したら……潰されるぞ」
美花
「えっ……そんなに強いの?」
慶介
「あぁ。だから武流と透馬には伝えとけ。……“勝つことよりも、自分らのスタイルを貫け”ってな」
その言葉に、美花は真剣に頷き、ぎゅっとラケットを握る手に力を込めた。
美花
「うん……わかった! 私から必ず伝える!」
ちょうどそのとき、慶介のスマホが震え、画面には「透馬」の文字が光った。
慶介はにやりと笑い、画面を美花に見せる。
慶介
「ほらな、ちょうど来やがった」
通話を繋いだ瞬間、透馬の興奮した声が飛び込んできた。
透馬(電話越し)
『慶介!! ついに決まったぜ! 一か月後、西高とのガチ試合だッ‼️』
慶介はその声を聞きながら、ニヤリと笑みを深めた。
翌日•••
内田は梅昆布茶を啜りながら、遠い目をした。
「西高か……。そういえば、三年にひとり、いい子がいたな。名前は――真壁悠斗。技術も人柄も真っすぐで、まるで西高の空気に染まらぬような男だ」
ユダが腕を組み、興味深げに眉を上げる。
「真っすぐな心を持つ者が“黒い巣窟”にいるとはな……。フッ、矛盾そのものだ」
内田は頷き、話を続けた。
「悠斗が二年に上がる頃からだ……西高の卓球部に“外の血”が入り込んだ。中国からの留学生や、ハーフの選手たちだ。彼らは確かに強い。だが、勝利のためならどんな手も選ばぬ……そんな連中ばかりだ」
慎二が冷静に言葉を挟む。
「つまり、西高は純粋なスポーツ集団じゃない。勝利至上主義の実験場ってわけか」
「その通りだ」内田は肩を落とすように答えた。
「真壁は彼らと並んで練習してきたが……彼だけは違った。フェアで、仲間思いで、時に監督ともぶつかっていたと聞く。だが、孤立もしていた」
透馬がニヤリと笑う。
「なるほどな。じゃあ、そいつが俺らと当たるのも楽しみのひとつってワケだ」
ユダは静かに立ち上がり、卓球台を睨みつけた。
「真壁悠斗……その名、覚えておこう。もし奴が本物なら、我らが修行に“光”を差すかもしれぬ。だが、西高の闇に完全に染まっていたなら……容赦はせん」
体育館に一瞬、張り詰めた空気が広がる。
美花は拳を握りしめ、強く言った。
「……大丈夫! 私たちの卓球で、真壁先輩にも絶対伝わるはず!」
梅昆布茶の香りが残る中、鬼爆卓球部の新たな目標が鮮明になっていった。
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