Young Dragon 西高編‼️

おくん血•タケルfrom八鶴な書店

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西高にて

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一方、西校卓球部。
体育館の奥、専用の練習場には鋭いラリー音が響いていた。

監督は中国系の男、李(リー)コーチは留学生上がりの若き戦術家。
ふたりは卓球台の前に立つ真壁悠斗を冷たい目で見下ろしていた。

李コーチは鼻で笑い、片言の日本語で吐き捨てる。
「ユウト、お前はチームに必要ない。勝つための型に従えない奴、ただのノイズだ」

悠斗は歯を食いしばり、ラケットを強く握った。
「……勝つためならなんでもあり、かよ。そんなの卓球じゃねぇだろ」

監督が苛立ったように声を張る。
「バカなことを言うな。お前はただ“日本人だから”形だけ残しているに過ぎん! 本当の戦力は我らが育てた留学生たちだ!」

その場にいた数人の中国系選手たちは嘲るように笑い、悠斗を囲む。
「真壁、お前は遅れてる。俺たちの速さについてこれねぇ」
「監督の言う通り、余計な正義感はいらないんだよ」

だが悠斗は一歩も引かなかった。
「……俺は従わない。たとえ孤立してもな」

一瞬、場が凍りつく。

悠斗の脳裏には、慶介の件がよぎっていた。
“あんな真面目な奴が、なんで暴力事件なんかで謹慎に追い込まれなきゃいけねぇんだ……”

学校のあり方そのものが、間違っている。
西校も同じだ。勝つためなら、手段を選ばぬ――その歪みが広がっていた。

悠斗は心の奥で固く誓った。
「……俺は絶対に流されない。正しい卓球を、正しい形でやってみせる」

監督とコーチはその眼光を嫌悪のように見返すが、悠斗の目は揺らぐことはなかった。
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