Young Dragon 西高編‼️

おくん血•タケルfrom八鶴な書店

文字の大きさ
14 / 18

大将戦

しおりを挟む
――体育館中にマイクを通した実況の声が響き渡った。

🎤実況
「なっ、なんとぉぉぉ‼️‼️
柔道・全国大会覇者――ユダ様が大将として参戦だぁぁぁ🥹✨✨
対するは急きょ変更、西高が誇る全国ベスト8の強豪――真壁悠人選手‼️‼️
まさに夢のカードがここに実現しましたぁぁぁ‼️」

体育館が割れるような歓声に包まれ、女子生徒の黄色い声援と男子生徒のどよめきが交錯する。
ユダは冷ややかな笑みを浮かべ、ラケットを静かに構えた。
悠人は真剣な眼差しでその姿を見据え、低くつぶやく。

悠人
「……待ってたよ。この瞬間を」



大将戦 開幕‼️

試合開始の合図と同時に、悠人が高速のサーブを叩き込む。
ユダは一歩も引かず、体をしならせるようにして打ち返す。
その一撃は柔道仕込みの“腰の力”が乗った重いドライブ‼️

観客
「すげぇ‼️」
「ラリーの音が違うぞ‼️‼️」

高速ラリーが始まる。
バシッ‼️ バシィィン‼️‼️
卓球台の上を白球が稲妻のように行き交い、息を呑む観客。

内田監督は腕を組みながらうなずく。
「……ユダ。たった数か月でここまで仕上げるか」

スコアは互角のまま進む。
7対7、10対10、そして14対13――。

最後の一本。
ユダは狙いすましたフォアスマッシュを叩き込む‼️
しかし悠人はギリギリで踏み込み、ラケットの先端でボールをすくい上げる。

ボールはネット際をかすめ、ユダの届かぬ位置へ落ちた――。

審判
「ポイント‼️ 西高、大将・悠人‼️‼️‼️」

スコアボードには 15対13。
勝者は真壁悠人。



会場が割れるような大歓声に包まれる。
「悠人先輩ーーーー‼️‼️」
「すげぇぇぇ‼️‼️」

ユダは汗を拭いながら立ち上がり、悠人を真っすぐに見据えた。
そして――静かに拍手を送る。

ユダ
「……見事だ。だが――次は負けん」

悠人もラケットを胸に当てて一礼した。
その姿に、会場の熱気はさらに高まっていった――‼️


体育館中にまだ歓声が残る中、
西高の監督とコーチ陣は腕を組み、あからさまに不機嫌な態度を見せながら出口へ向かっていた。

観客の中からも囁きが漏れる。
「なんだあの態度……」
「勝ったのに全然爽やかじゃないじゃん」

その瞬間――

👨‍🦲内田(ハゲ先)
「待ちなさいッ‼️‼️」

体育館に怒声が響き渡った。
出口に向かう西高陣営の背中がピタリと止まる。

内田は梅昆布茶の湯呑みを片手に、鬼のような形相で壇上に立つ。

👨‍🦲内田
「貴様ら……監督、コーチと名乗る前に“教育者”でしょうがッ‼️
勝った負けたで生徒を使い捨て、恥ずかしくはないのか‼️‼️」

監督が鼻で笑う。
「教育者? 勝利こそが最大の教育だ。我々は結果を出せばそれでいい」

👨‍🦲内田
「戯言をッ‼️
勝利だけを教えるのは教育ではない‼️
負けを学ばせ、悔しさを糧にさせ、そこから這い上がる姿を導く――それが教師の役目だッ‼️‼️」

その言葉に会場は静まり返った。
観客、選手たち、そして悠人までもが真剣に内田を見つめている。

ユダが腕を組み、低く笑った。
「フッ……あのハゲ先がここまで吠えるか。だが、今の言葉は悪くない」

悠人は拳を握りしめ、西高監督をにらみつけた。
「……俺も同じ気持ちです」

監督とコーチは言葉に詰まり、無言のまま会場を後にするしかなかった。

👨‍🦲内田は深呼吸し、湯呑みを掲げる。
「……これでようやく梅昆布茶がうまい‼️」

場内が爆笑と拍手に包まれた――。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...