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リオ編・第八話•鋼鉄の巨影‼️ イグニス=プロト襲来‼️」
しおりを挟む森の中、リオたちはいつものように仲間たちと簡素なキャンプを張り、ミュリエルが作った食事を囲んでいた。
バルド「……リオ、お前……本当に戦うつもりなのか?」
リオは静かに頷く。
リオ「罪のないモンスターたちを、勝手な理由で殺す……そんな帝国のやり方、どうしても許せねぇ。」
ドレイク「オレも賛成だ‼️ 帝国に一発ぶちかますぞ‼️」
ミュリエル「……ふふ、リオは本当に優しいね。」
バルド「だが、相手は帝国……並の相手じゃない。」
そこへ、地鳴りが響いた。
──ズゥゥゥゥン……
リオ「……っ!? なんだ、この音は‼️」
森を抜けた視線の先に、巨大な鋼鉄の兵器が姿を現した。
イグニス=プロト「ターゲット、リオ・オルト……発見。」
赤い瞳を光らせ、イグニス=プロトはゆっくりとリオたちの方へ迫ってくる。
ドレイク「……な、なんだあれは‼️」
ミュリエル「機械……? まさか、あんなものを……!」
リオは即座に判断し、仲間たちを後ろに下がらせた。
リオ「バルド‼️ オオカミたちを連れて、少し離れろ‼️ これはオレが引き受ける‼️」
バルド「だが……!」
リオ「大丈夫だ。オレには……仲間たちに教えてもらった技がある‼️」
ギュッと棍棒を握りしめ、リオはイグニス=プロトに向き直る。
リオ「お前が帝国の切り札か……来いよ‼️ 鉄クズ野郎‼️」
イグニス=プロト「破壊開始。」
バシュウゥ‼️ と、ロボの右腕から砲撃が放たれる。
リオ「はぁぁぁああ‼️」
地を蹴り、リオは砲撃を回避しながら棍棒でロボの脚部を叩く。
ドン‼️ ドン‼️ ドン‼️‼️
だが、硬い。
リオ「ちっ……流石に簡単にはいかねぇか‼️」
イグニス=プロト「捕獲……優先……」
ロボの腕がリオを掴もうと伸びるが、ドレイクが飛び込んで援護。
ドレイク「オレが相手だ‼️ ガァァァッ‼️」
リオ「ドレイク、ありがとう‼️」
続けてミュリエルが援護魔法を展開。
ミュリエル「リオ、ここに集中攻撃して‼️」
指定されたジョイント部分を狙い、リオは渾身の棍棒攻撃を叩き込む‼️
◆ ◆ ◆
リオたちは帝国が放った巨大ロボ、イグニス=プロトと激突していた。
リオ「くっそ、全然効かねぇ……!!」
ドレイク「こいつ、ヤバすぎるぞリオ‼️‼️」
イグニス=プロト「ターゲット捕獲開始。」
ドゴォン‼️
ロボの右腕がリオ目がけて振り下ろされる。
リオ「くっ……!」
棍棒で防御するも、強烈な一撃に吹き飛ばされ、木に激突。
ミュリエル「リオ!!」
バルド「下がれ!! これは俺たちだけじゃ無理だ!!」
バルドたちオオカミが連携してロボの足元に飛びかかるが、イグニス=プロトは無表情でオオカミたちを蹴り飛ばす。
リオ「バルド達まで……!!」
ミュリエル「リオ!! ゴーレムを呼んで!!」
リオは全身を痛めながら立ち上がり、叫ぶ。
リオ「グランド‼️ お前の力を貸してくれ‼️」
すると、森の奥からゴーレム・グランドが巨体を揺らしながら現れた。
グランド「リオ、我、参上。」
リオ「頼んだ‼️ あいつは、ヤバすぎる!!」
グランド「……理解。」
ゴーレム VS ロボット――
石と鋼の巨人の激突が始まる‼️
グランドの拳が唸り、イグニス=プロトに打ち込まれる。
ドゴォン‼️‼️
だが、イグニス=プロトはダメージをものともせず、強烈な膝蹴りで反撃。
イグニス=プロト「……貴様も、破壊対象。」
ガガガガガ‼️ と、ロボの拳が連続でグランドに叩き込まれる。
グランド「ぐっ……!」
リオ「グランド!!」
グランド「……我は、負けぬ……だが……リオ、これは貴様が、乗り越えるべき戦いだ。」
グランドはリオを見て、ゆっくりと頷く。
グランド「我は……貴様を信じている。」
その言葉を最後に、グランドはロボの一撃で膝をついた。
リオ「グランド……!」
ドレイク「リオ‼️ もうオレたちじゃ無理だ……逃げよう‼️」
リオ「違う……これは、逃げたら絶対に後悔する戦いだ!!」
ボロボロになりながら、リオはゆっくりと棍棒を握り直した。
リオ「一人でもやる……!! ここで逃げたら、オレはオレを許せねぇ‼️」
リオは立ち上がり、イグニス=プロトを真っ直ぐ見据える。
イグニス=プロト「……攻撃、再開。」
ミュリエル「リオ、せめて私の魔法を!」
ミュリエルがリオに防御魔法をかける。
リオ「……よし、いくぞ!」
リオの【棍棒スキル】が極限まで高まり、カウンターの瞬間を狙う。
ロボの突撃‼️
リオの回避‼️
そして――
「棍術・重牙崩し‼️‼️‼️」
渾身の一撃を、ジョイント部に叩き込む‼️‼️
ガガガガガ‼️‼️‼️
イグニス=プロト「機能……停止……システムエラー……」
巨大ロボがついに、ガシャン‼️ と音を立てて沈黙した。
リオ「……やった、のか……?」
ドレイク「うおぉぉぉぉぉ‼️ リオ‼️ 勝ったぁ‼️‼️」
バルド「まさか……お前一人であんな化け物に勝つとは……!」
リオはふらつきながらも、ぐっと拳を握る。
だが、その時だった。
イグニス=プロト「……ありがとう……私を……救ってくれて……」
リオ「!?」
イグニス=プロト「私は……兵器ではなく……“仲間”になりたい……」
ミュリエル「まさか……このロボット……意思があるの?」
リオ「……もちろんだ。お前も……俺たちの仲間だ‼️」
イグニス=プロト「……うれしい……名前は……イグ……」
バルド「ったく、どこまで仲間増やすんだよ、お前は。」
ドレイク「ははっ‼️ オレは賛成だぜ!」
イグ「……これから、よろしく……リオ。」
リオ「おう、イグ‼️ これから一緒に戦おうぜ‼️」
こうして、リオは苦戦の末に初代巨大ロボをも打ち破り、新たな仲間を手に入れた。
◆ ◆ ◆
リオたちが新たな仲間、イグを迎え入れ、キャンプで笑い合っている頃――
帝国・中央研究所。
指令室では、ファルマがモニター越しにリオたちの様子を睨みつけていた。
ファルマ「……ロボを撃破し、仲間に引き入れただと……」
彼は無表情のまま、その報告を何度も反芻する。
「ありえない……ロボはただの兵器だ……! ただの道具だろうが……!!」
彼の手が、震え出す。
「ロボットの……分際で……!!」
バンッ‼️‼️‼️
目の前の机を思い切り叩き、周囲の兵士たちが一斉に凍りつく。
ファルマ「クッソォ💢‼️ クソ、クソ、クッソォ~~~~~~‼️‼️‼️」
怒り狂い、モニターを次々に破壊していく。
ファルマ「ロボットの分際で……寝返りだぁ⁉️ 仲間だと⁉️ そんなことが……‼️ あってたまるかぁぁぁぁぁ‼️‼️‼️」
彼の怒号が、研究所中に響き渡る。
震える兵士の一人が恐る恐る口を開く。
「は、はっ……ははは、ファルマ様……落ち着いてください……!」
だが、ファルマはその兵士を一瞥すると、感情のままに拳を振り下ろし、兵士を壁に叩きつける。
兵士「ぎゃっ……‼️」
ファルマ「……黙れぇぇぇぇぇ‼️‼️‼️‼️」
彼はもはや、国のためでも、帝国の繁栄のためでもなかった。
リオという一人の少年に、自分の作った兵器が“心”を持って寝返ったという事実が、彼のプライドを完全に粉砕していた。
「ふざけるな……ふざけるなぁぁぁ‼️‼️‼️」
彼の目は狂気に染まり、復讐心だけが燃え盛る。
「……あいつを、潰す……絶対に……絶対にだ‼️‼️‼️」
ファルマは震える手で、新たな命令書にサインした。
「人形軍団……全機起動だ。」
彼の声は、もはや怒りを超えた静かな執念となっていた。
「リオ……お前だけは……お前だけは絶対に許さん。」
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