25 / 27
リオ編・第七話•ギルド襲撃!狙われた反逆者たち
しおりを挟む帝国の指名手配書が街を騒がせたその翌日──
森の中を進むリオたちの耳に、不穏な足音と金属音が響き始めていた。
ドレイク『……リオ、嫌な気配が近づいてるぜ。』
リオ「やっぱり来たか……」
ミュリエル「間違いない、帝国が懸賞金をかけたことで、ギルドの討伐者たちが動き出したわ。」
バルド『我が群れも察知した。三手に分かれ、この森を包囲している。』
リオは棍棒を肩に担ぎながら、にやりと笑った。
「いいじゃねぇか。こっちから迎えてやろうぜ。」
◆ ◆ ◆
森の入り口に集結したのは、金に目がくらんだ討伐ギルドの一団。
「まさか、ガキ一人にこれだけの懸賞金がかかるとはなぁ。」
「モンスターを何体も引き連れてるとか、チートだな。だが数で押せば余裕だろ。」
彼らはリオたちを完全に“獲物”としか見ていなかった。
リオが静かに現れる。
「お前ら……金のためなら、罪もないモンスターも殺すってか?」
「当たり前だろ? それが俺たちの商売だ。」
ドレイク『……クソ野郎だな、こいつら。』
ミュリエル「……許せない。」
バルドが前足を一歩踏み出し、低く唸った。
『ならば、我らが牙を以て、この森の掟を叩き込むのみ。』
◆ ◆ ◆
ギルドたちは一斉にリオたちに襲い掛かった。
「まとめて潰せぇ‼️」
──その瞬間、リオの棍棒が唸った。
「吹き飛べぇ‼️‼️」
ズドォォン‼️
木ごとギルドの一団を薙ぎ払い、地面に激突させる。
「な、なんだあの威力は⁉️」
ドレイクが空中から火球を浴びせ、ミュリエルはツタでギルド達の動きを封じ、バルドたち狼群が側面から突撃。
「囲まれた⁉️」「うわぁぁ‼️」
リオは棍棒を構え直し、不敵に笑う。
「……お前ら、舐めてたろ?」
「帝国も、お前らも、オレをただの子供だと思ってたよな?」
「……だったら、教えてやるよ。」
「オレは、オレの仲間を誰にも殺させねぇ‼️‼️」
ドレイク『おう‼️ いくぞ、リオ‼️』
バルド『敵軍、掃討完了……』
ミュリエル「リオ、やったね。」
気がつけば、ギルドの討伐者たちはボロボロに倒され、撤退していく。
「く、くそ……何なんだあの悪童……あれが本当に人間か……‼️」
リオはギルドたちを見送るように、ゆっくりと呟いた。
「……二度と来んなよ。今度来たら、本気で怒るからな。」
ドレイク『ハハ、十分怒ってたと思うぜ。』
ミュリエル「でも、これで終わりじゃない。これからもっと狙われるようになるわ。」
リオは棍棒を担ぎ、前を向いた。
「……構わねぇよ。オレたちの冒険は、まだまだこれからだ‼️」
◆ ◆ ◆
──そして、彼らの戦いの噂はさらに広がり、帝国軍の次なる刺客を動かすことになる。
「帝国の陰謀 ―動き出す影―」
◆ ◆ ◆
討伐ギルドが壊滅したという報告は、すぐに帝国本部へ届いていた。
帝国軍の幹部、冷徹な男・【エルゴ・ファルマ】は報告書を片手に、静かに目を細める。
「……ふむ、やはりギルド共では役不足だったか。」
部下「恐れながら、彼らは子供とは思えぬ戦闘能力を示したと……」
「モンスターを従え、討伐隊を次々に返り討ちにしたとも。」
エルゴは椅子に深く腰掛け、指を組んだ。
「金で動く下衆どもには荷が重かったというわけか。」
「ならば……いよいよ“あれ”を試す時かもしれんな。」
彼は立ち上がり、薄暗い部屋の奥、鉄の扉を開く。
軋む音と共に現れたのは、巨大な兵器――
帝国が極秘で開発していた、初代巨大ロボ《イグニス=プロト》。
幹部はその無骨な鋼鉄の巨体を見上げながら、狂気を含んだ笑みを浮かべる。
「これは元々、かつての戦争で使用されていた兵器だ。」
「だが時代は巡り、ようやく再び目覚める時が来た。」
「罪なきモンスターどもを庇う愚かな少年よ……その正義を、この鉄の暴力で叩き潰してくれよう‼️」
彼は操縦士に命じる。
「《イグニス=プロト》、起動せよ。」
──ゴゴゴゴ……ギギギギ……
巨大ロボの目に、赤い光が宿る。
「ターゲット、リオ・オルト……捕獲、優先……破壊、許可。」
鈍く響く機械音。
「くくく……次は貴様が泣き叫ぶ番だ。愚か者よ。」
エルゴの狂笑が、帝国の闇に響き渡った。
◆ ◆ ◆
──こうして、帝国の巨大兵器が動き出す。
すべてはリオたちを捕らえ、その背後に潜む未知の力を解明するために。
次回、リオ編・第八話──
「鋼鉄の巨影‼️ イグニス=プロト襲来‼️」
リオたちの冒険は、かつてない脅威へと進んでいく……‼️
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる