修羅の道

おくん血•タケル

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リオ編・第七話•ギルド襲撃!狙われた反逆者たち

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帝国の指名手配書が街を騒がせたその翌日──

森の中を進むリオたちの耳に、不穏な足音と金属音が響き始めていた。

ドレイク『……リオ、嫌な気配が近づいてるぜ。』

リオ「やっぱり来たか……」

ミュリエル「間違いない、帝国が懸賞金をかけたことで、ギルドの討伐者たちが動き出したわ。」

バルド『我が群れも察知した。三手に分かれ、この森を包囲している。』

リオは棍棒を肩に担ぎながら、にやりと笑った。

「いいじゃねぇか。こっちから迎えてやろうぜ。」

◆ ◆ ◆

森の入り口に集結したのは、金に目がくらんだ討伐ギルドの一団。

「まさか、ガキ一人にこれだけの懸賞金がかかるとはなぁ。」

「モンスターを何体も引き連れてるとか、チートだな。だが数で押せば余裕だろ。」

彼らはリオたちを完全に“獲物”としか見ていなかった。

リオが静かに現れる。

「お前ら……金のためなら、罪もないモンスターも殺すってか?」

「当たり前だろ? それが俺たちの商売だ。」

ドレイク『……クソ野郎だな、こいつら。』

ミュリエル「……許せない。」

バルドが前足を一歩踏み出し、低く唸った。

『ならば、我らが牙を以て、この森の掟を叩き込むのみ。』

◆ ◆ ◆

ギルドたちは一斉にリオたちに襲い掛かった。

「まとめて潰せぇ‼️」

──その瞬間、リオの棍棒が唸った。

「吹き飛べぇ‼️‼️」

ズドォォン‼️

木ごとギルドの一団を薙ぎ払い、地面に激突させる。

「な、なんだあの威力は⁉️」

ドレイクが空中から火球を浴びせ、ミュリエルはツタでギルド達の動きを封じ、バルドたち狼群が側面から突撃。

「囲まれた⁉️」「うわぁぁ‼️」

リオは棍棒を構え直し、不敵に笑う。

「……お前ら、舐めてたろ?」

「帝国も、お前らも、オレをただの子供だと思ってたよな?」

「……だったら、教えてやるよ。」

「オレは、オレの仲間を誰にも殺させねぇ‼️‼️」

ドレイク『おう‼️ いくぞ、リオ‼️』

バルド『敵軍、掃討完了……』

ミュリエル「リオ、やったね。」

気がつけば、ギルドの討伐者たちはボロボロに倒され、撤退していく。

「く、くそ……何なんだあの悪童……あれが本当に人間か……‼️」

リオはギルドたちを見送るように、ゆっくりと呟いた。

「……二度と来んなよ。今度来たら、本気で怒るからな。」

ドレイク『ハハ、十分怒ってたと思うぜ。』

ミュリエル「でも、これで終わりじゃない。これからもっと狙われるようになるわ。」

リオは棍棒を担ぎ、前を向いた。

「……構わねぇよ。オレたちの冒険は、まだまだこれからだ‼️」

◆ ◆ ◆

──そして、彼らの戦いの噂はさらに広がり、帝国軍の次なる刺客を動かすことになる。

「帝国の陰謀 ―動き出す影―」

◆ ◆ ◆

討伐ギルドが壊滅したという報告は、すぐに帝国本部へ届いていた。

帝国軍の幹部、冷徹な男・【エルゴ・ファルマ】は報告書を片手に、静かに目を細める。

「……ふむ、やはりギルド共では役不足だったか。」

部下「恐れながら、彼らは子供とは思えぬ戦闘能力を示したと……」

「モンスターを従え、討伐隊を次々に返り討ちにしたとも。」

エルゴは椅子に深く腰掛け、指を組んだ。

「金で動く下衆どもには荷が重かったというわけか。」

「ならば……いよいよ“あれ”を試す時かもしれんな。」

彼は立ち上がり、薄暗い部屋の奥、鉄の扉を開く。

軋む音と共に現れたのは、巨大な兵器――

帝国が極秘で開発していた、初代巨大ロボ《イグニス=プロト》。

幹部はその無骨な鋼鉄の巨体を見上げながら、狂気を含んだ笑みを浮かべる。

「これは元々、かつての戦争で使用されていた兵器だ。」

「だが時代は巡り、ようやく再び目覚める時が来た。」

「罪なきモンスターどもを庇う愚かな少年よ……その正義を、この鉄の暴力で叩き潰してくれよう‼️」

彼は操縦士に命じる。

「《イグニス=プロト》、起動せよ。」

──ゴゴゴゴ……ギギギギ……

巨大ロボの目に、赤い光が宿る。

「ターゲット、リオ・オルト……捕獲、優先……破壊、許可。」

鈍く響く機械音。

「くくく……次は貴様が泣き叫ぶ番だ。愚か者よ。」

エルゴの狂笑が、帝国の闇に響き渡った。

◆ ◆ ◆

──こうして、帝国の巨大兵器が動き出す。

すべてはリオたちを捕らえ、その背後に潜む未知の力を解明するために。

次回、リオ編・第八話──

「鋼鉄の巨影‼️ イグニス=プロト襲来‼️」

リオたちの冒険は、かつてない脅威へと進んでいく……‼️
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