変愛

絢麗夢華。

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1.1 露璃恨・序

露璃恨・序:5

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取り敢えず俺の服を1枚、大きめの奴を貸して入浴を勧めた。
彼女の脱いだ服を洗い、その間にシャツだけを身に纏った少女と服が乾く迄過ごす事になる。たった数時間だが、免疫の無い俺からすると、その時間は永遠に感じられた。
彼女の大きく露出された脚を見て、俺はある点に気がついた。
自分のが変態であるということだ。
そんなわけが無い。
彼女に残る傷痕。
これから年頃になって、綺麗な肌になるだろうに、彼女には酷い傷の痕が残っていた。
親から虐待されているのか?と、俺は考え始めた。
そうなると俺は警察に伝える必要がある事に思いを巡らせるが、その前にそんなことして訴えられたら1番疑われるのは俺だと言うことに気付く。
 そんな俺の葛藤を他所に、彼女はその純粋な目で俺を見つめる。
「すみません。お風呂までありがとうございます。」
それまでのたどたどしい喋り方や、衰弱しきったか細い声では無い、綺麗な声だった。
「それで、お家の方には連絡しなきゃいけないと思うんだけど、大丈夫なの?」

「親には友達の家に行くと言って出てきたので大丈夫です。」
嘘だと一瞬で悟る。何も持って出ずに家を飛び出したくらいなのに親にそんなこと言ってるわけが無い。前に自分が言った設定と話が違う。
思い切って俺は聞いてみる。
「場合によっては俺、警察に連絡とかもって思ってるんだけど。」
速攻で返事が返って来る。
「警察は駄目っ!」
予想通りと言うか、強く否定する彼女に俺は疑心感を募らせる。
「なんで駄目なのか教えて貰えるかな。」
彼女は間を少し開けて答える。
「お母さんに連れ戻されてしまいます。」
普通なら、それが何の問題になるんだ?となる。
「喧嘩中なんだろう?警察に仲介してもらって仲直りとかもあるんじゃないのか?」
喧嘩と言ってもたかが知れてる……はずだ。
「その場では大丈夫でも後で怒られます。」
普通なら、それくらい耐えろ。と言うべきだろう。
「家出したんだから怒られてえもしょうがないんじゃない?」
少し言い過ぎたか。
「でも……でも。」
何かあるのは確かなのだが、今ここで彼女の涙目から目汁を溢れさせてしまってまで聞くべきなのかという話になってきてしまう。
「お願いします……。困るんです……。お願いします……。言われた事どんなことでもします……。お願いします……。」
そんな下手に出られると申し訳ない気持ちになる。
「わかったわかった……。ごめんごめん。言い過ぎた……。」
やっちゃったなこれ……。
「ご飯にしよっか。」
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