15 / 25
1.1 露璃恨・序
露璃恨・序:5
しおりを挟む
取り敢えず俺の服を1枚、大きめの奴を貸して入浴を勧めた。
彼女の脱いだ服を洗い、その間にシャツだけを身に纏った少女と服が乾く迄過ごす事になる。たった数時間だが、免疫の無い俺からすると、その時間は永遠に感じられた。
彼女の大きく露出された脚を見て、俺はある点に気がついた。
自分のが変態であるということだ。
そんなわけが無い。
彼女に残る傷痕。
これから年頃になって、綺麗な肌になるだろうに、彼女には酷い傷の痕が残っていた。
親から虐待されているのか?と、俺は考え始めた。
そうなると俺は警察に伝える必要がある事に思いを巡らせるが、その前にそんなことして訴えられたら1番疑われるのは俺だと言うことに気付く。
そんな俺の葛藤を他所に、彼女はその純粋な目で俺を見つめる。
「すみません。お風呂までありがとうございます。」
それまでのたどたどしい喋り方や、衰弱しきったか細い声では無い、綺麗な声だった。
「それで、お家の方には連絡しなきゃいけないと思うんだけど、大丈夫なの?」
「親には友達の家に行くと言って出てきたので大丈夫です。」
嘘だと一瞬で悟る。何も持って出ずに家を飛び出したくらいなのに親にそんなこと言ってるわけが無い。前に自分が言った設定と話が違う。
思い切って俺は聞いてみる。
「場合によっては俺、警察に連絡とかもって思ってるんだけど。」
速攻で返事が返って来る。
「警察は駄目っ!」
予想通りと言うか、強く否定する彼女に俺は疑心感を募らせる。
「なんで駄目なのか教えて貰えるかな。」
彼女は間を少し開けて答える。
「お母さんに連れ戻されてしまいます。」
普通なら、それが何の問題になるんだ?となる。
「喧嘩中なんだろう?警察に仲介してもらって仲直りとかもあるんじゃないのか?」
喧嘩と言ってもたかが知れてる……はずだ。
「その場では大丈夫でも後で怒られます。」
普通なら、それくらい耐えろ。と言うべきだろう。
「家出したんだから怒られてえもしょうがないんじゃない?」
少し言い過ぎたか。
「でも……でも。」
何かあるのは確かなのだが、今ここで彼女の涙目から目汁を溢れさせてしまってまで聞くべきなのかという話になってきてしまう。
「お願いします……。困るんです……。お願いします……。言われた事どんなことでもします……。お願いします……。」
そんな下手に出られると申し訳ない気持ちになる。
「わかったわかった……。ごめんごめん。言い過ぎた……。」
やっちゃったなこれ……。
「ご飯にしよっか。」
彼女の脱いだ服を洗い、その間にシャツだけを身に纏った少女と服が乾く迄過ごす事になる。たった数時間だが、免疫の無い俺からすると、その時間は永遠に感じられた。
彼女の大きく露出された脚を見て、俺はある点に気がついた。
自分のが変態であるということだ。
そんなわけが無い。
彼女に残る傷痕。
これから年頃になって、綺麗な肌になるだろうに、彼女には酷い傷の痕が残っていた。
親から虐待されているのか?と、俺は考え始めた。
そうなると俺は警察に伝える必要がある事に思いを巡らせるが、その前にそんなことして訴えられたら1番疑われるのは俺だと言うことに気付く。
そんな俺の葛藤を他所に、彼女はその純粋な目で俺を見つめる。
「すみません。お風呂までありがとうございます。」
それまでのたどたどしい喋り方や、衰弱しきったか細い声では無い、綺麗な声だった。
「それで、お家の方には連絡しなきゃいけないと思うんだけど、大丈夫なの?」
「親には友達の家に行くと言って出てきたので大丈夫です。」
嘘だと一瞬で悟る。何も持って出ずに家を飛び出したくらいなのに親にそんなこと言ってるわけが無い。前に自分が言った設定と話が違う。
思い切って俺は聞いてみる。
「場合によっては俺、警察に連絡とかもって思ってるんだけど。」
速攻で返事が返って来る。
「警察は駄目っ!」
予想通りと言うか、強く否定する彼女に俺は疑心感を募らせる。
「なんで駄目なのか教えて貰えるかな。」
彼女は間を少し開けて答える。
「お母さんに連れ戻されてしまいます。」
普通なら、それが何の問題になるんだ?となる。
「喧嘩中なんだろう?警察に仲介してもらって仲直りとかもあるんじゃないのか?」
喧嘩と言ってもたかが知れてる……はずだ。
「その場では大丈夫でも後で怒られます。」
普通なら、それくらい耐えろ。と言うべきだろう。
「家出したんだから怒られてえもしょうがないんじゃない?」
少し言い過ぎたか。
「でも……でも。」
何かあるのは確かなのだが、今ここで彼女の涙目から目汁を溢れさせてしまってまで聞くべきなのかという話になってきてしまう。
「お願いします……。困るんです……。お願いします……。言われた事どんなことでもします……。お願いします……。」
そんな下手に出られると申し訳ない気持ちになる。
「わかったわかった……。ごめんごめん。言い過ぎた……。」
やっちゃったなこれ……。
「ご飯にしよっか。」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる