変愛

絢麗夢華。

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1.1 露璃恨・序

露璃恨・序:9

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魅羽と俺は、机を片付けて床を拭き、布団を敷く。
俺の部屋に客人用の布団は無いけれど、今日買ってきた寝袋がある。
ベッドに彼女を寝かせて、俺は寝袋に入る。

「私がベッドに寝るなんてとんでもないです。その寝袋を使わせて下さい!」

「嫌だよ。これは今日俺が自分用に買ってきたんだ。こういうのが男は好きなんだ。譲るものか。」

情けない大人の維持でベッドを譲り、俺は新品の寝袋で身を包む。

キャンプをしたことなんて幼い頃の記憶にしかないけれど、テントを挟んでとは言え土の上の寝袋と、床の上に直の寝袋じゃ硬さが違う事に、今更気付くのだった。

なんとか日が明けて、翌日。俺は悩まされる。
さてこの子をどうするべきか。

親にも快く思われていない俺では、彼女を預けることは出来ない。
かと言って女友達がいる訳もなく…まぁ男友達もいないのだけれども。

今日まではどうにかなったとして、明日はどうするか?

俺は仕事に行き、この子は学校へ行くのだろうか?
そもそも学校に通っているのだろうか?
あんな状態になるまで外にいて、彼女はどうやって生きているのだろう?

深く話を聞くべきだとは思ったが、いきなりそれをするとどうかとはばかられれる。
むやみな詮索が何を産むのか、俺は自分が1番知っているつもりだ。
既に何度か疑っている可能性や、聞きかけてしまった事もあるが、既にまずいのだ。これ以上は聞いてしまってはいけない。
明日からのことは考えなければならないのだが如何したものか。
しかし今日は日曜日だ。
折角の休みなのだし、出掛けるか、家でゆっくり過ごすか、それとも何をしようか。
そこで俺は狭い部屋の片付けを思いつく。
こんな部屋でいつまでかは分からないが、女の子を過ごさせるのだ。
片付けもだが、色々買い足すものもあふのでは無いだろうか。
まずはカーテンを変えてみようか。
外から見えづらい厚いカーテンにしてみよう。
次は鏡だろうか。
これは百均のものでもいいのだろうか。
女性との接触を避けてきた所為で、女の子の事が何も分からない。
致し方ない。
ネットに頼ってしまおうか。
後にしよう。
テーブルもこれで良いのか。
と色々考えているうちに手は動かさないまま時間が経ってしまう。
ずっと固まってる所を見られていたようだ。

「大丈夫ですか?」

心配されてしまった。

「あぁ、大丈夫。また買い物に行かないとなって思ってただけだから。」

そういって、出かける格好に着替え始める。

「一緒に行こうよ。準備しておいで。」

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