変愛

絢麗夢華。

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1.1 露璃恨・序

露璃恨・序10

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不安というものは考えれば考える程大きくなっていく。
正しい事をしているはずなのに。
苦しんで居た少女を救ったはずだ。
しかし、彼女の親はどうして探しに来ないのだろうか。
今の自分は訴えられたら勝てない誘拐犯ではないのだろうか。
いくら彼女が庇う発言をしてくれていても、俺が間違いを犯していたということになるのではないか。
等々考えているうちに彼女は準備を整えた様であった。

「行こうか。」

まだ数日だがこの生活は長くは続かないだろう。
続いていいものでは無い筈だ。
早く親御さんの元へ返してあげないと。
しかし彼女の帰りたくないという思いより、自分の保身を選んでしまうのか。
彼女が何故帰れないかも知らずに。
しかしそれを聞く事が彼女を苦しめるのではないかと踏み入って聞くことも出来ない。
自分の中での葛藤が、線引きを曖昧にしていた。

後にこれが大きな過ちを招くことになるとはこの時の俺には考えもしなかった……。
などとなるのかとも思うが、どちらを選択することが過ちを招くのか。
どう選んでもも遅いのではないか等と考えて歩続け、気付けばスーパーへ足を運んでいた。

今日のメニューは、焼きそばだった。
日持ちするカレーを作ろうとも考えたが、作ったばかりだしなと考え直し、何度か活用出来る焼きそばへと変更された。
ソースに味の決定権がある焼きそばはあまり好きではないが、自分で作るともなればソースへの責任を軽くしてやる事が出来る。味の割合を考えて好みの味を作れば良い。
そして俺が好きな焼きそばと言うのはソースの代わりに塩味のタレを使ったものだった。
そしてこれは俺のこだわりで、焼きそばを作る時はちゃんぽん麺を用いる。
これで3種類のメニューが完成する。

「よし、野菜も買わなきゃな。葱と玉葱と人参かな?」

78円の葱と98円の葱で78円の葱を選択する。

「こちらを買いましょう。」

98円の葱を勧めれた。

「じゃあそっちにしようか。」

安かった上にそう状態が変わらなかった為に安い方を選んだが、別に20円程の違いを買えない程給料が低い訳じゃない。

「ちなみにどうしてそっちなの?」

「これは根っこがついてるんですよ。」

「食べられないからついてなくて安いんだったらあっちでよくない?」

「根っこを植えたらまた生えてくるんですよ。」

「そっか。その発想はなかった。」

知識としては知っていたはずなのに、日常生活でそんな事しようと思わなくてすっかりと忘れていた。
プランターも購入して帰ることにした。
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