変愛

絢麗夢華。

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1.0/露璃恨・過去

露璃恨・過去:6

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上靴の中には画鋲が。机の中には腐った給食が。机には彫られた落書きが。椅子には折れるように加工が。
誰も止めない。見て見ぬ振り。寧ろ当然の報いだと冷ややかに蔑む様な目で
俺を見下す。
聴こえていた、きもい。うざい。の言葉は、いつしかその程度では無くなっていた。
気持ち悪い。屑。なんでまだ生きてるの?
そんな言葉が日常的に、容赦無く浴びせられる。
それが俺の見た地獄。終わらない地獄。たった3年間。それだけ頑張れば良かった人生を俺は、永遠の様に感じて、反逆心なんていつの間にか消えて空っぽの人形の様だった。いや、人形は整った造形をしているから、崩れていた俺を形容するには間違っていただろう。敢えてダメージ加工をされたボロボロのフィギュアだろうか。傷付いた女の子が好きな人間というのは一定数いて、それは頑張っている様が格好良いらしいのだけれど、気付いいた俺を見て喜ぶ連中は、俺が因果報応で、罪人が罰を受けていて気持ちが良いのだろう。それに気付いてはいたが、いつまでも俺も惨めな格好をしていられない。あの時ぶつかって来た女が当たり前の様に俺を蔑む側に混じり雑言を浴びせて来たのを切っ掛けに俺の怒りは再び湧き上がることとなった。

反撃開始。」
俺は呟く。誰にも聴こえない声で。我慢出来なくなった俺は、ついにコミュ障を乗り越えて、叛逆を開始する。

俺は、精一杯の勇気で、告白をする。彼女が全員の前で、友人達と俺に対する悪意を向けて来たその時に。

「な、なんで、あの時あn、なたがぶつかって来たのに…俺が責めらりぇて、責められなきゃいけないんでふ……ですか!」

「……。」

「おいちょっと待てよ。こいつがお前にぶつかった?お前がわざとぶつかって来たんだろ?こいつのパンティーみたさに。」

「そうだぞ。この変態クズ野郎。今更そんな嘘つくなって。」

「あ、あの状況じゃそう思われてもし、仕方なかったsし、皆から責められててそんな状況じゃなかったけど、それでも、この人も調子に乗って俺に色々浴びせて来るのは許せない!」

「そんな……私ただ……ぶつかられただけ……。」

「う、後ろに下がって行くの、を、あなたがた2人も、見ていたはずですよね。その場で掃除中喋ってたんですから。」

たどたどしく普段滅多に動かさない口を動かして、事実を公表する。

するとクラスでも割と良識のある人間、正義を振りかざす人間、そして野次馬と、人が集ってくる。

後で思うとやっぱり俺が何も言わなかった方が良かったかもしれない。
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