アイドルに青春17年ささげた

黒飴

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出会い、その他もろもろ

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「もー、な・ま・えで呼ぶなー。これ以上や・さ・し・くするなー!バカー!大っ嫌いー!!」
とさとねは叫ぶ。


「さとねー。何やってんのー?」
と、昌弘が自転車に乗って私のほうに向かってくる。
私が今叫んでいた心の声が昌弘には聞こえていなかったらしい。

「犬と遊んでただけー。」
私は素直になれないでごまかすような答えを返してしまった自分に少し胸がざわつく。
私は、素直になれない自分がそこにいるのを知った―――――。



私は高校1年生、久保怜音(くぼさとね)、15歳。職業アイドル。


さっき、私の名前を堂々と呼んでいたのは、2つ上の高校3年生、阿部昌弘。
私の学校の先輩だ。
私たちはどこにでもいる先輩後輩の関係だ。




私たちはその夏、素直になれないでいた。


 私は、小学生の頃から、アイドルをやっていた。
昌弘と出会ったのは14の冬、もうすぐ出会ってから2年くらいがたつ。
はじめててあったのは私たちの握手会。たぶん私目当てではなかったと思うけど
そこで握手をしたの。その時はなんにも思わなかったんだけど、なぜか印象に残る男の子だった。当時、私たちは、ぜんぜん売れてなかったんだけどそれでも、彼は握手会がある度に通ってくれた。
あとで聞いたんだけど、当時は私の同期の樋渡結衣(ひわたしゆい)ちゃんや千葉恵里(ちばえりい)ちゃん、西川怜(にしかわれい)ちゃんを、好きだったんだって。私は彼女たちと同じレーンに並んでたから、彼にとってはおまけで握手してる、くらいの感じだったのかな?
平気な顔に見えるでしょ?だって私だってプロなんだから。・・・なーんて、ホントはすごく悔しいんだよ?ひーわたん、えりい、れいちゃんがメインで私がおまけ?おまけ?
ねえ、アイドルの前に、私も1人の女の子なんだよ?私はあなたが来るたびに違う子と握手してるのを見てもやもやしていた。そんなことを思いながら、2017年、春は過ぎていき、私たちドラフト2期生は研究生からチームに昇格して私と昌弘は巡り合ってしまった。




 本当の意味で出会えたのは昌弘と同じ高校に私が通うようになってから。彼は目立つ感じじゃないしただ真面目で優しそうな高校生だったの。ただ彼は、ほかの人にはない不思議な秘密があった、それだけ。私は不思議な能力を知って魅力を感じた。
仕事がなくて高校に行くときは、昌弘と遊ぶようになった。


もし昌弘からスキって言われてたら、アイドルなんか辞めちゃうかもしれない。
それくらい、スキという気持ちで溢れてた。
ふたりでいるときはこんなにも想ってたの。
さよならしないで、呼び止めてよ!口づけしてよ!抱きしめてよ!!!
でも昌弘はスキとは言わなかった。
それができないなら、「さとね」って呼ばないでよ。
なんで言ってくれないの?「さとね」って呼んでるのに!いつも一緒にいるのに!
やーん、ジェラシー感じまくってるね。


そんなこんなで、私は彼をどんどん好きになっていった。恋をした。そして2019年高校1年の夏が来た。
 

 この物語は、甘酸っぱい青春のうだるような暑い夏の私と彼の嘘みたいなホントの、アイドルのような不思議な能力の、普通で普通じゃない、恋の物語、脚本神様、主演久保怜音の物語です。


恋をこじらせてしまった全ての、人々へ――――




この物語は30代無職NEETドルオタの僕が転生したら高校生で能力を手に入れて、アイドルと仲良くなるという物語です。僕はドルオタで18歳の頃から今までアイドルに全てを捧げた17年選手のドルオタです。アイドルと友達になれないかなあと友人に言っていたり、諦め悪く願ったり、握手会にかよい通していたら、ある日死んでアイドル神にテレパシー能力をもらい異世界転生できるようになり、前世のアイドル知識を持ってアイドルと仲良くなるという物語です。僕がどんなアイドルと仲良くなっていくのか乞うご期待。なんか流行りの異世界転生を間違った方向に進もうとしてそうだけど(笑)
※ヒロインは全員ヤンデレになります(笑)







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