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111 自分の武器
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次の日。隣の部落に向かったら、ロイドさんから話が伝わってたようで、すんなり協力を得られた。田舎の情報伝達、凄まじいな!
そこの部落長さんと話しを交わし、十時くらいから駆除を開始した。
昨日の集落から一キロしか離れてないのにゴブリンの数は昨日と同じくらい。午前中で一人三十数匹は駆除できた。
「ロイドが言ってた通り、凄まじいな」
オレとしては昨日の今日で伝達するスピードのほうが凄まじいと思うけどな。
「ゴブリン駆除で食ってますからね」
なんら誇りにもならんけどな。無理矢理やらされてることになんてよ。
午後からもゴブリン駆除は順調で、昨日と同じくらい稼ぐことができた。よきかなよきかな。
「少しいいだろうか?」
帰る準備をしていたらここの部落長さんと同年代の男性がやってきた。
「はい。どうしました?」
「明日はどこに向かうか決まっているのか?」
「特には決めてませんが、隣の部落にでもいこうとは思ってましたよ」
オレらがいるところはミスリムの町に属しており、南から北に向かってる感じだ。
「なら、ムバンド村にいってもらえないだろうか? あそこにマーヌの番がいるんだ」
「──それは依頼か?」
オレが返事をする前にカインゼルさんが割り込んできた。
「あ、いえ、そうでは……」
「そちらの都合もわかる。だが、こちらにも都合と言うものがある。マーヌを狩るのに時間を割かなくてはならない。その手間の損失は部落で補ってくれるのか? それに、タカトは準冒険者だ。ギルド以外からの依頼は受けられない。それはわかっているだろう」
あ、そうなんだ。知らんかった。
「依頼ならギルドを通せ。そうでないのなら騙すようなことはするな」
え? オレ、騙されそうになってたの? まったくわからなかったんだけど!
「報酬は銀貨三枚。手数料はそちら持ち。今日中にリハルの町のギルド支部に依頼を出せば明日、わしらが受ける。それが妥協案だ」
カインゼルさん、頼もしい~! と、オレは空気を読んで黙って見守る。
「……わ、わかった。そうしよう」
気まずそうに部落長さんと同年代の男性が去っていった。
「ありがとうございました。やはり年長者がいてくれると心強いです」
誠意が必ず通じるとは思ってない。若造だとナメられることもあるだろうと思ってた。だから年長者がいてくれたらと思ってカインゼルさんを誘ったのだ。
「ふふ。それがわしの仕事でもあるんだろう?」
やはり兵士長を長年やってきた人。ちゃんと理解してたか。
「あの人、ちゃんと依頼を出しますかね?」
「出さなければ放っておけばよい。どこの部落も銀貨三枚を渋るほど困窮しているわけではないんだからな。タダでやってくれる者が現れたからタダでやってもらおうとしているだけだ」
カインゼルさんのような人が言うと妙な説得力がある。
「世知辛いですね」
「タカトが優しすぎるのだ。まあ、その優しさに救われた者が言うセリフじゃないがな」
いや、忠告してくれる人がいてくれることはありがたいことだ。特に平和ボケしたオレにはな。
「オレがなにかバカなことしたら遠慮なく叱ってください。カインゼルさんの言葉や経験は金貨百枚より価値があるんですからね」
この世知辛い世界で五十年以上生きた人である。凡人なオレには道しるべのような人だ。長生きしたいなら見習え、だ。
「……ああ。金貨百枚より価値があることを証明するよ」
穏やかな笑みを見せるカインゼルさん。なんかむず痒いから止めて。
「じゃあ、帰りますか。ラダリオンの腹が鳴き出したんで」
パイオニアに乗り込み、発車させた。
「そうだ。わしもアサルトライフルを一つ買おうと思うんだが、なにがいいだろうか?」
しばらく運転していると、カインゼルさんが思い出したように言った。
「アサルトライフルですか?」
MINIMIは飽きたので?
「ああ。わしも狙撃がしたい」
子供っぽい理由だった!
「じゃあ、Hスナイパー使っていいですよ。オレはVHS-2を使いますんで」
ドットサイトからスコープにつけ換えたらいいだけだしな。
「いや、自分で買う。自分のものは自分で管理できないようでは自分の武器ではないからな」
その辺は兵士と言うより戦士、って感じかな?
「アサルトライフルも何百種類とあって、好みに変えられたりしますからね~。なにか要望はありますか?」
「ガツンとくるものがよい」
前々からこの人は、言葉ではなく体に教え込むタイプだとは理解してたが、やはり天才肌の感覚タイプだわ。
「なら、請負カードでバトルライフル、7.62㎜と調べてください。その中から好みのを選んで、派生を探すといいです」
タブレットも請負カードも思考検索機能(オレ命名)があり、欲しいものをちょっとずつ探していけば気に入るものを見つけられるだろう。
……これで使い方も載せてくれると助かるんだがな……。
「あまり請負カードを凝視すると酔いますよ」
なんて注意するがカインゼルさんには届いてない。まあ、気が済むまで探してください。
少しスピードを緩めてラザニア村へと向かった。
そこの部落長さんと話しを交わし、十時くらいから駆除を開始した。
昨日の集落から一キロしか離れてないのにゴブリンの数は昨日と同じくらい。午前中で一人三十数匹は駆除できた。
「ロイドが言ってた通り、凄まじいな」
オレとしては昨日の今日で伝達するスピードのほうが凄まじいと思うけどな。
「ゴブリン駆除で食ってますからね」
なんら誇りにもならんけどな。無理矢理やらされてることになんてよ。
午後からもゴブリン駆除は順調で、昨日と同じくらい稼ぐことができた。よきかなよきかな。
「少しいいだろうか?」
帰る準備をしていたらここの部落長さんと同年代の男性がやってきた。
「はい。どうしました?」
「明日はどこに向かうか決まっているのか?」
「特には決めてませんが、隣の部落にでもいこうとは思ってましたよ」
オレらがいるところはミスリムの町に属しており、南から北に向かってる感じだ。
「なら、ムバンド村にいってもらえないだろうか? あそこにマーヌの番がいるんだ」
「──それは依頼か?」
オレが返事をする前にカインゼルさんが割り込んできた。
「あ、いえ、そうでは……」
「そちらの都合もわかる。だが、こちらにも都合と言うものがある。マーヌを狩るのに時間を割かなくてはならない。その手間の損失は部落で補ってくれるのか? それに、タカトは準冒険者だ。ギルド以外からの依頼は受けられない。それはわかっているだろう」
あ、そうなんだ。知らんかった。
「依頼ならギルドを通せ。そうでないのなら騙すようなことはするな」
え? オレ、騙されそうになってたの? まったくわからなかったんだけど!
「報酬は銀貨三枚。手数料はそちら持ち。今日中にリハルの町のギルド支部に依頼を出せば明日、わしらが受ける。それが妥協案だ」
カインゼルさん、頼もしい~! と、オレは空気を読んで黙って見守る。
「……わ、わかった。そうしよう」
気まずそうに部落長さんと同年代の男性が去っていった。
「ありがとうございました。やはり年長者がいてくれると心強いです」
誠意が必ず通じるとは思ってない。若造だとナメられることもあるだろうと思ってた。だから年長者がいてくれたらと思ってカインゼルさんを誘ったのだ。
「ふふ。それがわしの仕事でもあるんだろう?」
やはり兵士長を長年やってきた人。ちゃんと理解してたか。
「あの人、ちゃんと依頼を出しますかね?」
「出さなければ放っておけばよい。どこの部落も銀貨三枚を渋るほど困窮しているわけではないんだからな。タダでやってくれる者が現れたからタダでやってもらおうとしているだけだ」
カインゼルさんのような人が言うと妙な説得力がある。
「世知辛いですね」
「タカトが優しすぎるのだ。まあ、その優しさに救われた者が言うセリフじゃないがな」
いや、忠告してくれる人がいてくれることはありがたいことだ。特に平和ボケしたオレにはな。
「オレがなにかバカなことしたら遠慮なく叱ってください。カインゼルさんの言葉や経験は金貨百枚より価値があるんですからね」
この世知辛い世界で五十年以上生きた人である。凡人なオレには道しるべのような人だ。長生きしたいなら見習え、だ。
「……ああ。金貨百枚より価値があることを証明するよ」
穏やかな笑みを見せるカインゼルさん。なんかむず痒いから止めて。
「じゃあ、帰りますか。ラダリオンの腹が鳴き出したんで」
パイオニアに乗り込み、発車させた。
「そうだ。わしもアサルトライフルを一つ買おうと思うんだが、なにがいいだろうか?」
しばらく運転していると、カインゼルさんが思い出したように言った。
「アサルトライフルですか?」
MINIMIは飽きたので?
「ああ。わしも狙撃がしたい」
子供っぽい理由だった!
「じゃあ、Hスナイパー使っていいですよ。オレはVHS-2を使いますんで」
ドットサイトからスコープにつけ換えたらいいだけだしな。
「いや、自分で買う。自分のものは自分で管理できないようでは自分の武器ではないからな」
その辺は兵士と言うより戦士、って感じかな?
「アサルトライフルも何百種類とあって、好みに変えられたりしますからね~。なにか要望はありますか?」
「ガツンとくるものがよい」
前々からこの人は、言葉ではなく体に教え込むタイプだとは理解してたが、やはり天才肌の感覚タイプだわ。
「なら、請負カードでバトルライフル、7.62㎜と調べてください。その中から好みのを選んで、派生を探すといいです」
タブレットも請負カードも思考検索機能(オレ命名)があり、欲しいものをちょっとずつ探していけば気に入るものを見つけられるだろう。
……これで使い方も載せてくれると助かるんだがな……。
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なんて注意するがカインゼルさんには届いてない。まあ、気が済むまで探してください。
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