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143 二度あることは何度でも
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なんとか王の隊の背後に移動できた。
だが、膝は笑い、息切れが激しく、横っ腹が痛い。油断したらそのまま気を失いそうである。
スポーツ飲料を取り寄せていっき飲み。それでも喉の渇きが収まってくれなかった。
「応急処置だ」
と、ギルドマスターがオレの胸に手を当てたら体が温かくなり、喉の渇きや横っ腹の痛みが収まった。この体が熱くなるの、回復魔法か!?
ミリエルから何度も受けてるので回復魔法が働くときの反応は体が覚えた。ギルドマスターから受けたものも回復魔法の反応だ。
「おれは怪我は治せないが体力回復なら多少はできる」
とのことだった。なんでも他者を回復させるのは才能で、大体の回復魔法は自分にしか効果がないんだと。ミリエル、希少人物じゃん!
「あ、ありがとうございます。楽になりました」
「いや、普通はそこまで回復しないんだがな。おれの力では。どんな体してるんだ、お前は?」
え? そうなの? ミリエルに回復魔法かけてもらってるから治癒能力が向上したとか? それともダメ女神のちょびっと効果か?
よくわからんが、腹が減った。カロリーバーを出して腹が満ちるまで食べた。
「非常食でこれか。ますますゴブリンを狩らんといかんな」
殺る気満々なギルドマスター。この世界の人たちの殺る気の動機、食うか飲むしかないのか? いやまあ、今のオレも食うか飲むかしか楽しみがないけどさ……。
「ゴルグ、また酒か? よく動けるな?」
あぐらをかいてワインを飲むゴルグ。ショットガンもちゃんと撃ってたようだし、巨人は酔わないのか?
「動いてる間に酒なんて抜けっちまうよ」
それは羨ましい体質だな。オレも酒を飲みながら駆除したいよ。
「それで、王の動きはどうだ?」
「今は動いてません。配下もなんだか眠ってる感じですね。夜明けとともに襲いかかるかもしれませんね。第一、第三陣のゴブリンが交互に襲撃してます。休ませない気ですね」
王が指揮してる動きではない。第三者が駒のように動かしている感じだ。
とは言え、細かい動きはできてない感じがする。やれ、下がれ、あっちにいけ、そんな単純命令な動きだ。
「朝日が出たら背後から襲いかかりましょう。第二陣のときのようにオレとゴルグが襲いかかり、乱れたところにギルドマスターが飛び込む。回り込んでこようとするゴブリンを排除する。問題は王ですね。対峙してないのでどこまで強いかわからないんですよね」
ラダリオンの話では満身創痍のところを撃ち殺したってことだし、ひき肉になった姿しか見てない。強さなんて想像もつかんよ。
「王はおれが殺る。王と対峙するなんて一生に一度あるかないからだからな」
オレは二度目なんですけど。二度あることは三度あるって言うんですけど。王と対峙するの当たり前になるとかゴメンなんですけど!
ま、まあ、対峙するのは殺る気満々なギルドマスター。万事お任せします。
「ゴルグ。弾の補充はしっかりしておけよ」
「ああ、わかってる。しっかり稼がんといかんからな」
「ふふ。そうだな。家庭の平和を守るためにもな」
笑い合う妻帯者。独身者にはわからない心の通じ合いである。
「では、配置についてください。合図はオレが出します」
そう言って配置についた。
強い気配からして王は隊の中心にいて、何匹か周りのゴブリンより強い気配がある。おそらく上位種だろう。まったく面倒だよ。
今のうちにマガジンを取り寄せ、朝日が昇るのを待った。
時刻は五時になって明るくなってきた。それに応えるようにゴブリンの気配が目覚めてくる。
距離は七、八十メートル。もう少し近づきたかったが、ここから先は急な崖となってて近づけないのだ。
まあ、一方的な虐殺ができるのだから問題ない。逆に余裕が持てて大助かりだわ。
太陽が頭を出した。
大きく深呼吸をしてゴブリンを狙い、単発撃ちにして引き金を引いた。
少し遅れてゴルグも撃ち始め、次々とゴブリンを撃ち殺していった。
──ギィギャアアァァァッ!!
なんか悲鳴とも咆哮ともわからないものが発せられた。お、王か?!
ここからじゃわからないが、今は目の前のゴブリンに集中する。
「この崖を登ってくるか。ご苦労様」
人間には登るのが大変な崖を必死こいて登ってくるゴブリンだが、こちらからしたら的でしかない。苦しみながら死ぬがいい!
なんて思ったのが悪かったのだろうか。鋭角な二本角を生やした赤い肌のゴブリンが登場。口を開けたら火の玉が作られた。
あ、これヤバいやつ。
咄嗟にその場から飛び退いた──ら、今までいたところが燃えていた。いや、八十メートルは距離あったよね! と言うか、遠距離攻撃できるヤツがいるとか聞いてねーし!
「クソ! もう害獣駆除とかのレベルじゃねーだろうが! 完全無欠にゴブリンとの戦争だよ!」
すぐにスタングレネードをつかんで、口でピンを抜いて、崖下へと放り投げた。
光と音に怯んでくれと願って、木の陰から出て上位種に向けて連射する。
当たった気配はしたが、それで死んだ気配ではない。すぐにマガジンを交換して連射連射の連射する。
──ピローン! 九千匹突破だよ~。そのがんばりやよし! 一万匹まで突き進め、セフティーブレット!
そんな報告も応援もいらねーんだよ! クソが!
恨みと罵倒を弾に乗せて、崖を登ってくるゴブリンを撃ち殺していった。
だが、膝は笑い、息切れが激しく、横っ腹が痛い。油断したらそのまま気を失いそうである。
スポーツ飲料を取り寄せていっき飲み。それでも喉の渇きが収まってくれなかった。
「応急処置だ」
と、ギルドマスターがオレの胸に手を当てたら体が温かくなり、喉の渇きや横っ腹の痛みが収まった。この体が熱くなるの、回復魔法か!?
ミリエルから何度も受けてるので回復魔法が働くときの反応は体が覚えた。ギルドマスターから受けたものも回復魔法の反応だ。
「おれは怪我は治せないが体力回復なら多少はできる」
とのことだった。なんでも他者を回復させるのは才能で、大体の回復魔法は自分にしか効果がないんだと。ミリエル、希少人物じゃん!
「あ、ありがとうございます。楽になりました」
「いや、普通はそこまで回復しないんだがな。おれの力では。どんな体してるんだ、お前は?」
え? そうなの? ミリエルに回復魔法かけてもらってるから治癒能力が向上したとか? それともダメ女神のちょびっと効果か?
よくわからんが、腹が減った。カロリーバーを出して腹が満ちるまで食べた。
「非常食でこれか。ますますゴブリンを狩らんといかんな」
殺る気満々なギルドマスター。この世界の人たちの殺る気の動機、食うか飲むしかないのか? いやまあ、今のオレも食うか飲むかしか楽しみがないけどさ……。
「ゴルグ、また酒か? よく動けるな?」
あぐらをかいてワインを飲むゴルグ。ショットガンもちゃんと撃ってたようだし、巨人は酔わないのか?
「動いてる間に酒なんて抜けっちまうよ」
それは羨ましい体質だな。オレも酒を飲みながら駆除したいよ。
「それで、王の動きはどうだ?」
「今は動いてません。配下もなんだか眠ってる感じですね。夜明けとともに襲いかかるかもしれませんね。第一、第三陣のゴブリンが交互に襲撃してます。休ませない気ですね」
王が指揮してる動きではない。第三者が駒のように動かしている感じだ。
とは言え、細かい動きはできてない感じがする。やれ、下がれ、あっちにいけ、そんな単純命令な動きだ。
「朝日が出たら背後から襲いかかりましょう。第二陣のときのようにオレとゴルグが襲いかかり、乱れたところにギルドマスターが飛び込む。回り込んでこようとするゴブリンを排除する。問題は王ですね。対峙してないのでどこまで強いかわからないんですよね」
ラダリオンの話では満身創痍のところを撃ち殺したってことだし、ひき肉になった姿しか見てない。強さなんて想像もつかんよ。
「王はおれが殺る。王と対峙するなんて一生に一度あるかないからだからな」
オレは二度目なんですけど。二度あることは三度あるって言うんですけど。王と対峙するの当たり前になるとかゴメンなんですけど!
ま、まあ、対峙するのは殺る気満々なギルドマスター。万事お任せします。
「ゴルグ。弾の補充はしっかりしておけよ」
「ああ、わかってる。しっかり稼がんといかんからな」
「ふふ。そうだな。家庭の平和を守るためにもな」
笑い合う妻帯者。独身者にはわからない心の通じ合いである。
「では、配置についてください。合図はオレが出します」
そう言って配置についた。
強い気配からして王は隊の中心にいて、何匹か周りのゴブリンより強い気配がある。おそらく上位種だろう。まったく面倒だよ。
今のうちにマガジンを取り寄せ、朝日が昇るのを待った。
時刻は五時になって明るくなってきた。それに応えるようにゴブリンの気配が目覚めてくる。
距離は七、八十メートル。もう少し近づきたかったが、ここから先は急な崖となってて近づけないのだ。
まあ、一方的な虐殺ができるのだから問題ない。逆に余裕が持てて大助かりだわ。
太陽が頭を出した。
大きく深呼吸をしてゴブリンを狙い、単発撃ちにして引き金を引いた。
少し遅れてゴルグも撃ち始め、次々とゴブリンを撃ち殺していった。
──ギィギャアアァァァッ!!
なんか悲鳴とも咆哮ともわからないものが発せられた。お、王か?!
ここからじゃわからないが、今は目の前のゴブリンに集中する。
「この崖を登ってくるか。ご苦労様」
人間には登るのが大変な崖を必死こいて登ってくるゴブリンだが、こちらからしたら的でしかない。苦しみながら死ぬがいい!
なんて思ったのが悪かったのだろうか。鋭角な二本角を生やした赤い肌のゴブリンが登場。口を開けたら火の玉が作られた。
あ、これヤバいやつ。
咄嗟にその場から飛び退いた──ら、今までいたところが燃えていた。いや、八十メートルは距離あったよね! と言うか、遠距離攻撃できるヤツがいるとか聞いてねーし!
「クソ! もう害獣駆除とかのレベルじゃねーだろうが! 完全無欠にゴブリンとの戦争だよ!」
すぐにスタングレネードをつかんで、口でピンを抜いて、崖下へと放り投げた。
光と音に怯んでくれと願って、木の陰から出て上位種に向けて連射する。
当たった気配はしたが、それで死んだ気配ではない。すぐにマガジンを交換して連射連射の連射する。
──ピローン! 九千匹突破だよ~。そのがんばりやよし! 一万匹まで突き進め、セフティーブレット!
そんな報告も応援もいらねーんだよ! クソが!
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