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249 段取り八分、仕事二分
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規則正しい生活をしてないからか、眠りについたのは四時くらいで、目覚めたら八時半だった。
「はぁー。こんな生活してたらいつか体壊すな~」
寝不足とストレス。紛らわすために酒の暴飲。これで健康になるとかあり得ない。ゴール前に脱落しそうだわ。
「心を癒すものが欲しいぜ」
まあ、一日の終わりにビールが飲めたら幸せと感じる男なんですけどね。って、オレの幸せ酒しかねーな。
「シエイラは起きたか」
まったく、ベッドで眠れると思ったら床で寝かせられるとか酷い扱いしてくれるぜ。これならホームに戻ればよかったよ。
シャワーを浴びにホームにいくと、ミサロが玄関を掃除していた。
「おはようさん。よく眠れたか?」
ミサロ用のマットレスを買ってなかったからオレのを使ってもらったのだ。まだ加齢臭を放つ歳でもないし、ファぶってるから問題ないはずだ。
「ええ。うん? 女の臭い」
クンクンとオレを嗅いでくるミサロ。どいつもこいつも嗅覚鋭いな! てか、同じ部屋にいるくらいで臭いがつくとかシエイラ体臭キツいのか?
「シエイラにベッドを占領されたんだよ。お陰で床で寝たから体が痛いよ」
「タカトは女が嫌いなの?」
「普通に好きだよ。言っておくが、同性愛者じゃないからな」
BなLを愛でようが構わないが、オレを出演させないでくれ。後輩のように本にしたらビリビリに破いてやるからな。
「じゃあ、なんでしないの?」
ストレートに訊いてくるね、君は。
「快楽のために女を抱く趣味はないし、恋人でもないのに抱くなんてあり得ない。無責任なことはしない主義だ」
男なんだからムラムラすることはある。邪な想像だってすることもある。だが、それを行動に移したらクズだろう。オレはそう言うクズは大嫌いなんだよ。
「なら、わたしが恋人になるわよ」
「未成年に手なんて出せるわけないだろう」
いくらミサロの体がけしからんくても未成年は未成年。十七歳なんて完全無欠にアウトだわ。死刑にされても文句は言えんわ。
「オレたちは家族だ。体なんて差し出す必要はないんだよ」
欲情を解決させる方法などいくらでもある。家族に求めたりはしないよ。
ミサロの頭をわしゃわしゃしてユニットバスに向かった。
さっぱりしたら炭酸ジュースで喉を潤し、グロック装備にしてホームを出た。
部屋から出て食堂に。朝飯の時間は過ぎているが、食堂は二十四時間体制にしてある。厨房を任せている職員は大変だろうがな。
「すみません。食事をお願いします」
厨房を覗いたらドワーフの女と人間のおばちゃんが二人いた。あれ? 職員にこんなおばちゃんいたっけか?
「あいよ。ちょっと待ってね」
すぐに盆に料理が並べられ、牛丼屋にも負けぬ早さで出てきた。
食材はタブレットで買っているから質素ではないが、まだ料理スキルは身についてないようで味に深みがない。一朝一夕にはいかないか。ごちそうさまです。
盆を返して事務所へ。ミロンド砦にいった職員は休みにしているので、シエイラと職員三人。そして、サイルスさんがいた。
「おはようございます。ミロイド砦のことを話し合いたいんですが、大丈夫ですか?」
「ああ、構わんぞ」
「なにしてたんです?」
「ギルドの資金配分だな。ミロンド砦で回収した魔石がある。轟雷のロドスからもかなり大きい魔石が回収できた。そこそこの儲けにはなったぞ」
へー。あれだけ食らって体が吹き飛んでなかったんだ。十六将、どんだけだよ?
「それはなによりです。ゴブリン駆除の報酬はどうです? 一人十万円くらいはいきましたかね?」
一人三十匹も倒せてたら十万円はいっているはずだ。
「全員は把握してないが、笑顔になるくらいは稼いでいたようだぞ」
なら十万円くらいはいっているな。それならグロックくらいは買えるか。弾はこちらで用意してやれば不満は持たれんだろう。七十パーセントオフシールはまだ五枚。五十パーセントオフシールは十数枚残っている。パレット買いすればかなり抑えられるだろうよ。
職員のことはあとにして、二人にミロイド砦の計画案を話し、シエイラに第一陣、第二陣、第三陣の名前を書いてもらい、オレは名前を言ってもらってスケッチブックに写した。
「ミリエルの眠りの魔法で百匹くらい眠らせてラザニア村に運びます。シエイラ。そのための冒険者を確保してくれ」
「いや、兵士を使おう。魔王軍が攻めてきて兵士がなにもしてないと知られればコラウスの名が貶められる。それなら城にゴブリンを運べるからな」
なるほど。なにもできなかったとなれば領主代理の名にも傷がつくか。
「ミロイド砦では職員や請負員を中心に働いてもらいます。サイルスさんもたくさん稼いでください」
「こちらとしては嬉しいが、そちらは大丈夫なのか?」
「冬が厳しくなったら山に入って巣を潰します。それが一番稼げますんでね」
一日三、四十匹。それを二ヶ月続けたら一千万円は固い。それで挽回させてもらいます。
「つくづくゴブリンとはどこにでもいるのだな。女神様がタカトを呼んだのもよくわかるよ」
「失敗ありきの呼び出しですがね」
運よくオレは一万二千匹以上は駆除できているが、予想外なことばかり起こっている。ゴブリン駆除以外で死にそうになっているのだ。気が休まる暇がないよ……。
「第一陣で処理肉をばら蒔いて、たくさん集めてください。今回は魔王軍が率いているわけではないので不測の事態はやってこないでしょう」
もちろん、万が一の備えはする。そのためにオレが第三陣となるのだ。
「わかった。これから城にいって準備を進めてくる。指揮はカインゼルにやらせてくれ。マルスの町で落ち合う」
「わかりました。夜にカインゼルさんと打ち合わせします」
もっと時間をかけて調整したいが、ゴブリンに逃げられても困る。迅速に動いて臨機応変にやるしかない。
「安全第一。命大事にでお願いします」
段取り八分、仕事二分。格言に従い誰も死なないよう準備しますかね。
「はぁー。こんな生活してたらいつか体壊すな~」
寝不足とストレス。紛らわすために酒の暴飲。これで健康になるとかあり得ない。ゴール前に脱落しそうだわ。
「心を癒すものが欲しいぜ」
まあ、一日の終わりにビールが飲めたら幸せと感じる男なんですけどね。って、オレの幸せ酒しかねーな。
「シエイラは起きたか」
まったく、ベッドで眠れると思ったら床で寝かせられるとか酷い扱いしてくれるぜ。これならホームに戻ればよかったよ。
シャワーを浴びにホームにいくと、ミサロが玄関を掃除していた。
「おはようさん。よく眠れたか?」
ミサロ用のマットレスを買ってなかったからオレのを使ってもらったのだ。まだ加齢臭を放つ歳でもないし、ファぶってるから問題ないはずだ。
「ええ。うん? 女の臭い」
クンクンとオレを嗅いでくるミサロ。どいつもこいつも嗅覚鋭いな! てか、同じ部屋にいるくらいで臭いがつくとかシエイラ体臭キツいのか?
「シエイラにベッドを占領されたんだよ。お陰で床で寝たから体が痛いよ」
「タカトは女が嫌いなの?」
「普通に好きだよ。言っておくが、同性愛者じゃないからな」
BなLを愛でようが構わないが、オレを出演させないでくれ。後輩のように本にしたらビリビリに破いてやるからな。
「じゃあ、なんでしないの?」
ストレートに訊いてくるね、君は。
「快楽のために女を抱く趣味はないし、恋人でもないのに抱くなんてあり得ない。無責任なことはしない主義だ」
男なんだからムラムラすることはある。邪な想像だってすることもある。だが、それを行動に移したらクズだろう。オレはそう言うクズは大嫌いなんだよ。
「なら、わたしが恋人になるわよ」
「未成年に手なんて出せるわけないだろう」
いくらミサロの体がけしからんくても未成年は未成年。十七歳なんて完全無欠にアウトだわ。死刑にされても文句は言えんわ。
「オレたちは家族だ。体なんて差し出す必要はないんだよ」
欲情を解決させる方法などいくらでもある。家族に求めたりはしないよ。
ミサロの頭をわしゃわしゃしてユニットバスに向かった。
さっぱりしたら炭酸ジュースで喉を潤し、グロック装備にしてホームを出た。
部屋から出て食堂に。朝飯の時間は過ぎているが、食堂は二十四時間体制にしてある。厨房を任せている職員は大変だろうがな。
「すみません。食事をお願いします」
厨房を覗いたらドワーフの女と人間のおばちゃんが二人いた。あれ? 職員にこんなおばちゃんいたっけか?
「あいよ。ちょっと待ってね」
すぐに盆に料理が並べられ、牛丼屋にも負けぬ早さで出てきた。
食材はタブレットで買っているから質素ではないが、まだ料理スキルは身についてないようで味に深みがない。一朝一夕にはいかないか。ごちそうさまです。
盆を返して事務所へ。ミロンド砦にいった職員は休みにしているので、シエイラと職員三人。そして、サイルスさんがいた。
「おはようございます。ミロイド砦のことを話し合いたいんですが、大丈夫ですか?」
「ああ、構わんぞ」
「なにしてたんです?」
「ギルドの資金配分だな。ミロンド砦で回収した魔石がある。轟雷のロドスからもかなり大きい魔石が回収できた。そこそこの儲けにはなったぞ」
へー。あれだけ食らって体が吹き飛んでなかったんだ。十六将、どんだけだよ?
「それはなによりです。ゴブリン駆除の報酬はどうです? 一人十万円くらいはいきましたかね?」
一人三十匹も倒せてたら十万円はいっているはずだ。
「全員は把握してないが、笑顔になるくらいは稼いでいたようだぞ」
なら十万円くらいはいっているな。それならグロックくらいは買えるか。弾はこちらで用意してやれば不満は持たれんだろう。七十パーセントオフシールはまだ五枚。五十パーセントオフシールは十数枚残っている。パレット買いすればかなり抑えられるだろうよ。
職員のことはあとにして、二人にミロイド砦の計画案を話し、シエイラに第一陣、第二陣、第三陣の名前を書いてもらい、オレは名前を言ってもらってスケッチブックに写した。
「ミリエルの眠りの魔法で百匹くらい眠らせてラザニア村に運びます。シエイラ。そのための冒険者を確保してくれ」
「いや、兵士を使おう。魔王軍が攻めてきて兵士がなにもしてないと知られればコラウスの名が貶められる。それなら城にゴブリンを運べるからな」
なるほど。なにもできなかったとなれば領主代理の名にも傷がつくか。
「ミロイド砦では職員や請負員を中心に働いてもらいます。サイルスさんもたくさん稼いでください」
「こちらとしては嬉しいが、そちらは大丈夫なのか?」
「冬が厳しくなったら山に入って巣を潰します。それが一番稼げますんでね」
一日三、四十匹。それを二ヶ月続けたら一千万円は固い。それで挽回させてもらいます。
「つくづくゴブリンとはどこにでもいるのだな。女神様がタカトを呼んだのもよくわかるよ」
「失敗ありきの呼び出しですがね」
運よくオレは一万二千匹以上は駆除できているが、予想外なことばかり起こっている。ゴブリン駆除以外で死にそうになっているのだ。気が休まる暇がないよ……。
「第一陣で処理肉をばら蒔いて、たくさん集めてください。今回は魔王軍が率いているわけではないので不測の事態はやってこないでしょう」
もちろん、万が一の備えはする。そのためにオレが第三陣となるのだ。
「わかった。これから城にいって準備を進めてくる。指揮はカインゼルにやらせてくれ。マルスの町で落ち合う」
「わかりました。夜にカインゼルさんと打ち合わせします」
もっと時間をかけて調整したいが、ゴブリンに逃げられても困る。迅速に動いて臨機応変にやるしかない。
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