ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!

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409 クソ虫が

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 外はいい感じに燃えている。きっとロスキートも燃えているだろうよ。

「ラダリオン。もしかすると煙でゴブリンが地上に追いやられるかもしれない。エルフたちに警戒するよう伝えておいてくれ」

 まだ風は吹いている。ローダーが開けただろう扉(仮)は開け放たれたままなんだろうよ。

 強風ではないが、煙を流すほどには吹いており、洞窟のような狭い場所は強風くらいに収束されるはずだ。その中に煙が向かったらゴブリンは地上に逃げ出すことだろうよ。

「わかった」

「ミリエルも伯爵やギルドに伝えておいてくれ。地上に逃げ出したらアシッカに集まるだろうからな」

 まだ七千匹はいる。前にアシッカを囲んだ以上にいる。いっきに逃げ出したらエルフたちだけでは抑え切れないだろうよ。

「あ、ブラックリンを一台ホームに入れてくれ。ローダーの巣を襲撃する」

 ちまちまロスキートを倒しているのも面倒だ。速攻で仕掛けて即行で逃げるとしよう。

 皆に作戦を伝えたらブラックリンを一台入れてもらって榴弾を十二発詰め込んだ。

 マナックも満タンにしたらシャワーを浴びて早目の夕飯とする。ビールを飲んで眠りにつきたいところだが、明日のためにミリエルに眠りの魔法をかけてもらった。

 ぐっすり眠って快適に起きる。ミリエルの眠りの魔法も使い方次第で快眠できるからありがたいもんだ。

 体を目覚めさせるために熱いシャワーを浴びたらミサロが作ってくれたクリームコロッケバーガーと野菜のスムージーをいただいた。

 腹が落ち着いたらインナープロテクターにライダースーツを着込んだ。

 今回は空中戦。余分なものは装着しない。まあ、念のためにガンベルトはするけどな。

 窓から外を見る。

 黒焦げになっており、ロスキートらしき塊が見て取れた。

 三百六十度。上下を確認。ロスキートはいなかった。

 万が一のためにEARを持ち外へ。すぐに三次元マップを展開。周辺を探った。

 動いているものはいない。マチェットを取り寄せてロスキートだった黒い塊から魔石を取り出していった。

「ライダースーツに着替える前にやるんだったな」

 手袋が真っ黒だ。新品なのに。

 もういいやと魔石を取り出すが、結構集まったみたいで一時間もかかってしまったよ。

 朝の七時になったらカインゼルさんに通信してみる。

 出るまで十秒くらいかかったが、ちゃんと約束は守ってくれていたようで通信に応えてくれた。

「おはようございます。寝てましたか?」

「ああ。昨日は結構飲んだからな。ちょっと頭が痛いよ」

 まったく、豪胆な人だよ。

「顔でも洗って頭を目覚めさせてください。二時間後に仕掛けますんで」

「ちょっと待ってくれ」

 通信が切れ、二、三分して通信してきた。

 そんな頼もしいカインゼルさんに応えるために建物から飛び出し、広い場所でホームに入った。

 十時まで約一時間ちょっと。準備運動をしたり缶コーヒーを飲んだりして時間を潰した。

 時間になったらブラックリンを先に出す。

 カインゼルさんのところまで二キロは離れているのに、微かに銃声が聞こえた。まるで音楽を奏でるかのようにリズミカルに撃っているな。

「ノリノリだな、カインゼルさん」

 銃声でカインゼルさんの心情がわかるんだからおもしろいものだ。

 ブラックリンを起動させたらホームからイチゴを連れてくる。

「イチゴは囮だ。ロスキートをできるだけ多く集めろ。ロスキートはお前に寄ってくるから」

「ラー」

 イチゴが先に飛び出し、二百メートル後ろ、やや下を飛んでついていった。

 タワマン群から出て、北側に飛び、ロスキートを集めるべく旋回。オレは林の中に隠れた。

 三次元マップを開き、全体を見る。

 カインゼルさんはマガジンの弾が切れたようで狙撃はしてない。だが、ローダーを引きつける役目は果たしたようで十数匹のローダーがタワマンに向かっていた。

 タイミングよくロスキートもイチゴに向かって飛んでいる。女神じゃないなにかがオレに味方をしてくれているようだ。

 林から飛び出し、巣の上空へ。

 アポートウォッチからガソリンタンクを取り寄せ、そのまま落下させていく。

 ポリタンク四十個。いくらかかったなど気にしてはいけない。戦いとは多く金を使ったほうが勝つのだ。

「燃え上がれ!」

 旋回して十二発の榴弾を巣に撃ち込んでやる。

 また旋回してカインゼルさんがいるタワマンに全力フルスロットル。後ろから熱が追いかけてくるが前方に集中。その巨体から飛ぶスピードは遅い。タワマンに斬りかかるところでローダーどもに追いついた。

「食らえや!」

 ブラックリンのEARは大口径。7.62㎜弾より上くらいだが、無防備なローダーの背中を抉るくらいには威力があった。

「チートタイムスタート!」

 ブラックリンを自動操縦にしてジャンプ。落ちていくローダーを踏台にしてタワマンの屋上に跳んだ。

 屋上にはキャップを外したペットボトルが大量に並んでいた。

「カインゼルさんは下がってください!」

「任せた!」

 水を集めて二メートルくらいの水球を作り出す。

「ウォータージェット乱れ撃ち!」

 死にさらせ! クソ虫どもが!
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