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412 メリットデメリット
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目覚めたら二日が過ぎていた。はぁ?
「マジで?」
「はい。マジです」
マジとか言わないミリエルがマジと言うのだからマジなんだろう。
「……とりあえず、水をもらえるか?」
二日眠っていたと言われたら信じるくらいに喉が乾いている。てか、二日も飲み食いしてないとか大丈夫なのか? 逆に体が悪くなってんじゃね?
キャップを外したペットボトルをもらい、ゆっくりと飲んだ。いきなりは体に悪いからな。
とは言え、体は正直なもので、五百ミリを五秒もしないで飲み干してしまった。ちょっと胃がキューってする。
「……オレ、そんなに疲れていたか……?」
いや、なんか辛かった記憶はあるけどよ。
「これはわたしの勘なんですが、チートタイムが関係しているのではないのですか? 前もチートタイムを連続して使って体調を悪くしてましたから」
チートタイムが? ダメ女神はなにも言ってなかったぞ。
「そもそもあんな強力な力を使ってなんのリスクもないと言うほうが変なんです。メリットがあるなら必ずデメリットだってあるはずです」
確かに言われてみればそうだよな。ましてや必要なことを言わないで定評がある(オレの中では)ダメ女神が与えた力。素直に使うほうがどうかしているか……。
「つ、次から気をつけるよ」
そもそもチートタイム頼りの作戦をしているのが間違ってんだよ。つーか、ゴブリン駆除にはすぎた力だ。使っている時点で間違ってんだよ。いや、間違った状況にばかり陥ってんだよ。
ゴブリン以外が出たら逃げろよ。わざわざ戦う必要ねーんだよ。オレになんの責任もねーんだからよ。
……なんてできたらどんなにいいか。そうできたらこんなところにいねーわな……。
そもそもここにくる羽目になったのはダメ女神が原因。逆らえないからきてんだもんな、これからもゴブリン以外と戦わされんだろうよ。クソが。
「一旦、外にいって報告してくるよ」
二日も戻ってこないとか気が気ではないだろうからな。
「大丈夫よ。カインゼルが取り出しそうなものにメモを張りつけておいたから。いくつか消えていたからタカトの状況はわかっているはずだわ」
あ、カインゼルさんにアポートポーチを持たせてたんだっけ。ちなみにアルズライズに持たせてたアポートポーチはサイルスさんに持たせました。
「そっか。なら、もう少し休むとするよ」
頭はすっきりしてるが、体はダルい。喉の乾きも消えていない。
ペットボトルをもう一本もらい、次はゆっくりと飲む。水属性なせいか、体に染み渡るように広がっていくのがわかる。
マットレスから起きられるようになったらユニットバスへ。湯船に入って熱い湯を浴びて体に活を入れる。
十五分くらい浴びたら体が熱くなってきて力が漲ってきた。
今さらだが、水属性だからって水を飲んだり浴びたりしたりして体が回復するとか不思議だよな。オレ、どんな改造を施されたんだろうな? どうせ改造するなら仮面なライダーのほうにして欲しかったよ。
頭と体を洗って出たらビールだ。ビールはどんな回復薬よりオレを元気にしてくれる飲み物。これしか勝たんのだ。
「カァー! 美味い! もう一本!」
「ダメよ。病み上がりなんだから」
冷蔵庫からビールを出したらミサロに取り上げられてしまった。そんなぁ~!
「お前はオレの母親か」
「ここではわたしがルールよ」
いつの間にかホームがミサロに乗っ取られました。いや、お伺いを立てている時点でミサロに受け渡したようなものか……。
「……わ、わかりました……」
十七歳に逆らえないアラサーなオレ、素直に従って生きていく。
「これでも飲んでなさい」
緑色のスムージーを渡されたので素直に飲んでおく。あー美味しい。
心も体も復活したが、二日も眠っていた体を解すためにマッサージチェアに座った。あーぎもぢいい~。
「おっさんみたい」
ラダリオンさん。そういうのは心の中でそっと呟いてください。アラサーは繊細なんだからさ。
「地上はどうだ?」
「ゴブリンがちらほら現れているって」
やはり出てきたか。まあ、あんなに騒げばゴブリンじゃなくたって逃げ出すわな。
「ミリエル。伯爵にロースランが現れるかもしれないと伝えてくれ。もしかするとロースランが通れる洞窟があるかもしれないと」
王が倒され、弱いロースランは地上に逃げ出すかもしれない。そうなれば周辺の男爵領に現れるはずだ。
「わかりました。奴隷傭兵団を出すよう進言します」
中央ルームの時計に目を向けると、十七時三十六分。オレのことが伝わってからゆっくり酒盛りでもして待っているのだろうか? あそこならローダーもロスキートも侵入してくることもないしな。
サイルスさんたちは仮拠点だろうか? あの人の性格を考えたら仮拠点でオレらを待ってそうな気がする。
いや、ローダーやロスキートで外に出れないとかか? たくさん殺したし、復讐に身を燃やしているかもしれない。
ゴブリンを殺しにきてんのに、ロースランやバッフ、ローダーにロスキートを相手にしなくちゃならないとか散々である。もしかしてオレ、ゴブリン駆除員でなく、ただの駆除員として連れてこられた? 人間を生かすために邪魔なものを排除させるためによ。
だったらその分も寄越せってんだ。千二百万円はあったはずなのに一千万を切ってしまってるよ。
いっそのこと、さらに騒いでゴブリンを地上に出したほうがいいか? どうせもう戻ってこないんだからな。
あれこれ考えていたらいつの間にか眠っており、気がついたら四時になっていた。
「おはよう。ぐっすり眠れたみたいね」
いつものようにミサロは起きており、ラダリオンとミリエルは女子部屋で眠っているようだ。
「ああ。完全復活だ」
マッサージチェアから起き上がり、大きく伸びをする。
うん。さあ、地上に帰るぞ!
「マジで?」
「はい。マジです」
マジとか言わないミリエルがマジと言うのだからマジなんだろう。
「……とりあえず、水をもらえるか?」
二日眠っていたと言われたら信じるくらいに喉が乾いている。てか、二日も飲み食いしてないとか大丈夫なのか? 逆に体が悪くなってんじゃね?
キャップを外したペットボトルをもらい、ゆっくりと飲んだ。いきなりは体に悪いからな。
とは言え、体は正直なもので、五百ミリを五秒もしないで飲み干してしまった。ちょっと胃がキューってする。
「……オレ、そんなに疲れていたか……?」
いや、なんか辛かった記憶はあるけどよ。
「これはわたしの勘なんですが、チートタイムが関係しているのではないのですか? 前もチートタイムを連続して使って体調を悪くしてましたから」
チートタイムが? ダメ女神はなにも言ってなかったぞ。
「そもそもあんな強力な力を使ってなんのリスクもないと言うほうが変なんです。メリットがあるなら必ずデメリットだってあるはずです」
確かに言われてみればそうだよな。ましてや必要なことを言わないで定評がある(オレの中では)ダメ女神が与えた力。素直に使うほうがどうかしているか……。
「つ、次から気をつけるよ」
そもそもチートタイム頼りの作戦をしているのが間違ってんだよ。つーか、ゴブリン駆除にはすぎた力だ。使っている時点で間違ってんだよ。いや、間違った状況にばかり陥ってんだよ。
ゴブリン以外が出たら逃げろよ。わざわざ戦う必要ねーんだよ。オレになんの責任もねーんだからよ。
……なんてできたらどんなにいいか。そうできたらこんなところにいねーわな……。
そもそもここにくる羽目になったのはダメ女神が原因。逆らえないからきてんだもんな、これからもゴブリン以外と戦わされんだろうよ。クソが。
「一旦、外にいって報告してくるよ」
二日も戻ってこないとか気が気ではないだろうからな。
「大丈夫よ。カインゼルが取り出しそうなものにメモを張りつけておいたから。いくつか消えていたからタカトの状況はわかっているはずだわ」
あ、カインゼルさんにアポートポーチを持たせてたんだっけ。ちなみにアルズライズに持たせてたアポートポーチはサイルスさんに持たせました。
「そっか。なら、もう少し休むとするよ」
頭はすっきりしてるが、体はダルい。喉の乾きも消えていない。
ペットボトルをもう一本もらい、次はゆっくりと飲む。水属性なせいか、体に染み渡るように広がっていくのがわかる。
マットレスから起きられるようになったらユニットバスへ。湯船に入って熱い湯を浴びて体に活を入れる。
十五分くらい浴びたら体が熱くなってきて力が漲ってきた。
今さらだが、水属性だからって水を飲んだり浴びたりしたりして体が回復するとか不思議だよな。オレ、どんな改造を施されたんだろうな? どうせ改造するなら仮面なライダーのほうにして欲しかったよ。
頭と体を洗って出たらビールだ。ビールはどんな回復薬よりオレを元気にしてくれる飲み物。これしか勝たんのだ。
「カァー! 美味い! もう一本!」
「ダメよ。病み上がりなんだから」
冷蔵庫からビールを出したらミサロに取り上げられてしまった。そんなぁ~!
「お前はオレの母親か」
「ここではわたしがルールよ」
いつの間にかホームがミサロに乗っ取られました。いや、お伺いを立てている時点でミサロに受け渡したようなものか……。
「……わ、わかりました……」
十七歳に逆らえないアラサーなオレ、素直に従って生きていく。
「これでも飲んでなさい」
緑色のスムージーを渡されたので素直に飲んでおく。あー美味しい。
心も体も復活したが、二日も眠っていた体を解すためにマッサージチェアに座った。あーぎもぢいい~。
「おっさんみたい」
ラダリオンさん。そういうのは心の中でそっと呟いてください。アラサーは繊細なんだからさ。
「地上はどうだ?」
「ゴブリンがちらほら現れているって」
やはり出てきたか。まあ、あんなに騒げばゴブリンじゃなくたって逃げ出すわな。
「ミリエル。伯爵にロースランが現れるかもしれないと伝えてくれ。もしかするとロースランが通れる洞窟があるかもしれないと」
王が倒され、弱いロースランは地上に逃げ出すかもしれない。そうなれば周辺の男爵領に現れるはずだ。
「わかりました。奴隷傭兵団を出すよう進言します」
中央ルームの時計に目を向けると、十七時三十六分。オレのことが伝わってからゆっくり酒盛りでもして待っているのだろうか? あそこならローダーもロスキートも侵入してくることもないしな。
サイルスさんたちは仮拠点だろうか? あの人の性格を考えたら仮拠点でオレらを待ってそうな気がする。
いや、ローダーやロスキートで外に出れないとかか? たくさん殺したし、復讐に身を燃やしているかもしれない。
ゴブリンを殺しにきてんのに、ロースランやバッフ、ローダーにロスキートを相手にしなくちゃならないとか散々である。もしかしてオレ、ゴブリン駆除員でなく、ただの駆除員として連れてこられた? 人間を生かすために邪魔なものを排除させるためによ。
だったらその分も寄越せってんだ。千二百万円はあったはずなのに一千万を切ってしまってるよ。
いっそのこと、さらに騒いでゴブリンを地上に出したほうがいいか? どうせもう戻ってこないんだからな。
あれこれ考えていたらいつの間にか眠っており、気がついたら四時になっていた。
「おはよう。ぐっすり眠れたみたいね」
いつものようにミサロは起きており、ラダリオンとミリエルは女子部屋で眠っているようだ。
「ああ。完全復活だ」
マッサージチェアから起き上がり、大きく伸びをする。
うん。さあ、地上に帰るぞ!
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