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本日晴天
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逆さまてるてる坊主、雨降り坊主まで作ったけど、天は私に味方しなかった…。
晴天、快晴。
「デートする前の心得」
①手を繋ぎましょう。
②名前で呼びましょう(王様と絶対言わない事)
③おしゃれをしましょう
妥協婚で好感度アップ要員アリス、本日王様と『でぇと』という、未知なる世界を体験します。
「ファビアン様、悲しい事におしゃれをしても女装にしか見えないです。…と言う事で、デートは行けませんね。めでたし、めでたしです。」
「それでいい。」
「良くないでしょ!女装女と歩くなんて、王様は恥をかきますよ。というか、私の自尊心は崩壊します。」
自分で言ったけど、女装女って何…
「なら着替えてこい。いつもの服でいい。この間もそうだったんだからな。」
「…この前とは違うんです!男と手を繋いでるように見えてしまいます!男色疑惑肯定ですよ!」
「お前は女だろう。人の目など気にして生きるな。」
「王様のように、鋼の心臓ではありませんので。」
「王様?」
そう呼んだだけで、睨まれた…。
「じゃないですね!ファビアン様!」
「『様』をつけるな。」
またしても!
「はい…」
「さっきから何を1人でオタオタしてるのか知らんが、付き合うなら対等だろう。」
そんな畏れ多い…
「因みに、今のお前は女に見えなくもない。」
けなされているようにしか聞こえない…。
「おい、デートに行っても無いのに、既に30分たっている。さっさと行くぞ。」
そう言って、王様は私の左手をギュッと掴んだ。
「まだ城中なので繋がなくてもよいのではないでしょうか?」
「アリス、自分で言った事を憶えてないのか?」
「何か言いましたか?」
「『王様が私に好きになって貰えるように頑張って下さい』と言ってたから、俺はその通りに行動しているだけだ。」
強引に結婚させられるかと思ったら、あれを真に受けるなんて。
私が好きにならないという事を考えなかったんだろうか…。
…私がずっと好きにならなかった場合、いつになれば家に帰れるの…?
恐ろしい…。
晴天、快晴。
「デートする前の心得」
①手を繋ぎましょう。
②名前で呼びましょう(王様と絶対言わない事)
③おしゃれをしましょう
妥協婚で好感度アップ要員アリス、本日王様と『でぇと』という、未知なる世界を体験します。
「ファビアン様、悲しい事におしゃれをしても女装にしか見えないです。…と言う事で、デートは行けませんね。めでたし、めでたしです。」
「それでいい。」
「良くないでしょ!女装女と歩くなんて、王様は恥をかきますよ。というか、私の自尊心は崩壊します。」
自分で言ったけど、女装女って何…
「なら着替えてこい。いつもの服でいい。この間もそうだったんだからな。」
「…この前とは違うんです!男と手を繋いでるように見えてしまいます!男色疑惑肯定ですよ!」
「お前は女だろう。人の目など気にして生きるな。」
「王様のように、鋼の心臓ではありませんので。」
「王様?」
そう呼んだだけで、睨まれた…。
「じゃないですね!ファビアン様!」
「『様』をつけるな。」
またしても!
「はい…」
「さっきから何を1人でオタオタしてるのか知らんが、付き合うなら対等だろう。」
そんな畏れ多い…
「因みに、今のお前は女に見えなくもない。」
けなされているようにしか聞こえない…。
「おい、デートに行っても無いのに、既に30分たっている。さっさと行くぞ。」
そう言って、王様は私の左手をギュッと掴んだ。
「まだ城中なので繋がなくてもよいのではないでしょうか?」
「アリス、自分で言った事を憶えてないのか?」
「何か言いましたか?」
「『王様が私に好きになって貰えるように頑張って下さい』と言ってたから、俺はその通りに行動しているだけだ。」
強引に結婚させられるかと思ったら、あれを真に受けるなんて。
私が好きにならないという事を考えなかったんだろうか…。
…私がずっと好きにならなかった場合、いつになれば家に帰れるの…?
恐ろしい…。
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