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コロコロ2
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「私がお兄様だなんて言って連れて来なければ、こんな事にはならなかったのに…」
「マアサ、今探している。とりあえずソファーへ。」
マアサをソファーへ座らせて、俺もその隣に座った。
「アリスはただの買い食い好きの女の子ですわ。…何故こんな、何か思い当たる事はありませんの?」
「コロコロ王国の者に連れ去られた可能性がある。」
「それは、私が縁談を断ったから…?」
「そうとしか…。俺の判断ミスだ。相手は10才、一目惚れなどと言ってはいてもすぐに忘れると思ったが…。」
「もし連れていかれれば、どこにいるかも解らなくなってしまいますわ。見つけたとしても、連れて帰る事が自由に出来ません。」
「だから、この国を出る前に捕まえる…。」
コンコン
「ファビアン様、至急お伝えしたい事がございます!」
「入れ。」
部屋に入ってきたのは騎士団長だ。
「今、アリスより重要な事など…」
「それについてではないかと思われます。これはコロコロ王国からの手紙でございます。」
・・・・
私が拐われて5日。
軟禁されてるけど、ご飯もきちんとくれる、お菓子もくれるし、ベッドもあるし…。待遇はいい。手紙も書かせてくれたし…。届いてるかまではわからないけど。
「ねぇ、いつコロコロに行くの?」
「……」
コロコロ王子ってマアサ様みたいな女性が好みなら私は真逆なんだけど。
髪の毛ボサボサだし、行儀はよくないし…。もしかして、コロコロ王子が怒ってるんじゃなくてコロコロ王がご立腹とか?
ありえる。
でもさ、そこで私を拐うメリットってあるの?
婚約者じゃないっていうのは、調べたらすぐわかると思うんだよね。
あのカッコいい王様は一途だし、拐うなら相手が違いますよー。
「ねぇ、もしかして本当はコロコロに行くつもり無いの?」
「えっ!?」
もしや図星…
「どうしてこんな事するの?王子の妾って芝居?」
よく考えれば、10才の王子様が我が儘を言ったとしてもこんな事はするはずない。
「…アリス様が、ハーブに狙われてるからです。」
「マアサ、今探している。とりあえずソファーへ。」
マアサをソファーへ座らせて、俺もその隣に座った。
「アリスはただの買い食い好きの女の子ですわ。…何故こんな、何か思い当たる事はありませんの?」
「コロコロ王国の者に連れ去られた可能性がある。」
「それは、私が縁談を断ったから…?」
「そうとしか…。俺の判断ミスだ。相手は10才、一目惚れなどと言ってはいてもすぐに忘れると思ったが…。」
「もし連れていかれれば、どこにいるかも解らなくなってしまいますわ。見つけたとしても、連れて帰る事が自由に出来ません。」
「だから、この国を出る前に捕まえる…。」
コンコン
「ファビアン様、至急お伝えしたい事がございます!」
「入れ。」
部屋に入ってきたのは騎士団長だ。
「今、アリスより重要な事など…」
「それについてではないかと思われます。これはコロコロ王国からの手紙でございます。」
・・・・
私が拐われて5日。
軟禁されてるけど、ご飯もきちんとくれる、お菓子もくれるし、ベッドもあるし…。待遇はいい。手紙も書かせてくれたし…。届いてるかまではわからないけど。
「ねぇ、いつコロコロに行くの?」
「……」
コロコロ王子ってマアサ様みたいな女性が好みなら私は真逆なんだけど。
髪の毛ボサボサだし、行儀はよくないし…。もしかして、コロコロ王子が怒ってるんじゃなくてコロコロ王がご立腹とか?
ありえる。
でもさ、そこで私を拐うメリットってあるの?
婚約者じゃないっていうのは、調べたらすぐわかると思うんだよね。
あのカッコいい王様は一途だし、拐うなら相手が違いますよー。
「ねぇ、もしかして本当はコロコロに行くつもり無いの?」
「えっ!?」
もしや図星…
「どうしてこんな事するの?王子の妾って芝居?」
よく考えれば、10才の王子様が我が儘を言ったとしてもこんな事はするはずない。
「…アリス様が、ハーブに狙われてるからです。」
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