結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

文字の大きさ
26 / 187

パーティー4

「ハハハッ!ニナ、君は面白いな」

公爵が大きな声で笑うものだから、皆こっちを見てる…。

「エドワード殿下にあのような態度をとってしまい、公爵にも伯爵にもご迷惑をかけてしまったかもしれません。」
私は頭をさげた。

公爵は大丈夫だけど、伯爵は私を雇っているんだから、悪印象を与えてしまったよね。

「気にしなくてもいい。誰もが思っている事を、君が言ったまで。それに、このくらいの事で伯《・》爵《・》何《・》ようであれば、このパーティーの出席者は皆助けてくれる。」

なるほど…これはエドワードの対応を見るための試験でもあるのね。

「ニナ、私はもう少し皆と話してくるから、迷惑にならない程度にゆっくりしていなさい。」
「はい。」

っとは言っても何をしていればいいのかしら。


沢山料理が並んでいるのに、皆あまり食べたりしないのよね…。けど私はとてもお腹がすいている。

「食べよう。」

難関突破祝い!

もうこれ以降は伯爵以外と関わらなくてすむよね。ちょうどテラスには誰もいないし、そこで1人パーティーをしよう!


 次の仕事、1ヶ月で決まるかなぁ。
家も並行して探さないと。あまり汚いところは嫌だけど…贅沢は言ってられないよね。

どこだって牢の中よりはましなはずよ。本当に汚かったわ…。
私が泥だらけで遊んでいた(鍛えられていた)女でなければ、目をまわしてたと思うのよね。
泥だらけどころじゃないわ。藁に埋まった時も肥料の上に転がり落ちた時も、泣いてる私をめちゃくちゃ笑ってたわね。あの兄弟は…。大切にされてた事が…何1つ思いつかない…。

でも今となっては全てが私の糧になっているから、感謝するべきね。

それにしても、さすが公爵家の料理だわ。
美味しすぎる。

ガタ…
「ん?」
外を見ながら料理食べてたから気配に気がつかなかったけど、前にクリフが座っている。
「少しいいですか」

よくないです…。

「ええ、もちろん。」

…もしかして気がつかれてたとか?
それなのにさっきは知らないふりしてたとかっ!?
どうしよう…強制送還されて監禁されるなんて嫌よ…
弱気になっては駄目。何があっても絶対にごまかす!

「…失礼ですが、貴女は本当に侍女ですか?」

「それはどういう意味でしょうか?」

まさかニーナじゃないかっ?て疑惑が浮上してるとか…?

「いえ、伯爵邸で働いている方に教えて頂きたい事があったもので。」

「何でしょうか?」

「マール様の誘拐事件についてです。」

「…っ!?」

まさか、その方面で攻めてくるなんて!最初に1番恐れていた事よ。すっかり忘れてたなんて、何て馬鹿なの…!

「主の許しなくして教える事はできません。まず、旦那様に伺いをたてて下さい。」

「マール様の誘拐について、我々が探している犯人が貴女の妹ではないか…という疑いがあります。」

「犯人…?妹が…?」
「ええ。なので1度会わせて頂けませんか?」
「…冗談ですよね?」
「いえ、冗談ではありません。」
「何をどうして妹が犯人になるのか、教えていただけませんか?」
「それは出来かねます。他の誘拐にも関与している可能性も捨てきれませんので。」

まさか…また犯人として疑われるなんて…。
どこをどう巡ればそうなるの?確かに
隠し部屋に私が着てた服とマール君の服はあったのは見つかったと思うけど。

っていうか、クリフ達はあの裏切り者3人を捕まえてたりするの…?もしそうなら、
『ブロンドでグリーンの瞳』って嘘ついてたのはすぐ解るよね。
…クリフ…何がしたいのか解らないけど、
少し頭を使ってきたわ…。

あなたにおすすめの小説

愛さないと言われた妻、侍女と出て行く

菜花
ファンタジー
お前を愛することはないと夫に言われたコレットは、その日のうちに侍女のイネスと屋敷を出て行った。カクヨム様でも投稿しています。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

夫は私を愛していないそうなので、遠慮なく離婚します。今さら引き止められても遅いです

藤原遊
恋愛
王妃付き護衛騎士である夫に、「お前を愛したことはない」と告げられた。 理由は単純。 愛などなくても、仕事に支障はないからだという。 ──そうですか。 それなら、こちらも遠慮する必要はありませんね。 王妃の機嫌、侍女たちとの関係、贈り物の選定。 夫が「当然のように」こなしていたそれらは、すべて私が整えていたもの。 離婚後、少しずつ歯車は狂い始める。 気づいたときにはもう遅い。 積み上げてきた信用は、静かに崩れていく。 一方で私は、王妃のもとへ。 今さら引き止められても、遅いのです。

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。

「お前を愛する事はない」を信じたので

あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」 お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。

幼馴染しか見えない婚約者と白い結婚したので、夜明け前にさよならしました

ゆぷしろん
恋愛
公爵令嬢レティシアは、家同士の都合で伯爵アルフレッドに嫁ぐ。 けれど夫は結婚後もずっと幼馴染のシルヴィばかりを優先し、婚礼の夜から夫婦として触れ合おうともしなかった。名ばかりの妻として伯爵家を支え、領地経営まで立て直しても、彼にとってレティシアは“都合のいい伯爵夫人”でしかない。 やがて結婚一周年の夜、アルフレッドが自分を手放す気はない一方で、幼馴染を屋敷に迎え入れようとしている会話を聞いてしまったレティシアは、ついに決意する。 ――もう、この結婚には見切りをつけよう。 夜明け前、彼女は離縁の準備を整え、伯爵邸を出奔。 身を寄せた北の港町で薬舗を手伝いながら、自分の力で生きる穏やかな日々を手に入れていく。そこで出会ったのは、身分ではなく一人の女性として彼女を尊重してくれる青年医師ノアだった。 一方、都合よく尽くしてくれる妻を失ったアルフレッドは、ようやく自分が何を失ったのかを思い知ることになる。 幼馴染ばかりを優先する婚約者との白い結婚に終止符を打ち、傷ついた公爵令嬢が新天地で本当の幸せを掴む、離縁から始まる逆転ラブストーリー。

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

必要ないと言われたので、私は旅にでます。

黒蜜きな粉
ファンタジー
「必要ない」 墓守のリリアはある日突然その職を失う。 そう命令を下したのはかつての友で初恋相手。 社会的な立場、淡い恋心、たった一言ですべてが崩れ去ってしまった。 自分の存在意義を見失ったリリアに声をかけてきたのは旅芸人のカイだった。 「来る?」 そうカイに声をかけられたリリアは、旅の一座と共に世界を巡る選択をする。 ──────────────── 2025/10/31 第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞をいただきました お話に目を通していただき、投票をしてくださった皆さま 本当に本当にありがとうございました