結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

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王子様の脱走3


「やぁ、早かったね。」
エドワードは私達が来るのがわかっていたのかも。さっきまでは無かった机と椅子が用意されてるんだもの。


「結論から言わせて頂きます。ニーナを連れて帰る、以上です。」
「えっ!?」
『話が違う』…って言うのを何とか我慢した。今はニナなのよ。
「…断る。」
「そんな選択肢は殿下にはない。」
「何とかすればいい話だ。」
「出来るんですか。第3者がいる、問題はそこでしょう。」
第3者…?
「そうだ。ニーナの特徴と存在を知っているのが面倒だ。」

「普通なら貴方が『ご令嬢との婚約は嘘だった』と言えば済む話ですが、ニーナを危険な目にあわせるつもりはない。」

「最悪は暗殺だってされかねないしね。」

「え?あんさつ?」
ちょっと待ってよ…。エドワードが他の女性と婚約して、何故殺されるのは私なの。冗談じゃないわ!帰ろう…死んだら楽しい暮らしとか言ってられないわ。

「まぁ、そんな事はさせないよ。命をかけてでもね。」
「盾になるとでも?王太子である貴方が。」
「婚約者を守って死んだ。綺麗に収まる。」
エドワードが死んだら…?
「…っそんなの嫌よ!何故貴方が死ななきゃいけないの!」
「……」
「……」
「どうして、婚約でそんな話になるの?まずお互い話し合いなさいよ!コソコソ話さず!最初からニーナを迎えるリスクがあるのは承知の上ならそれを何とかする!ニーナへの
誠意ってそういう事でしょ!」

私のせいで誰かが死ぬなんて絶対嫌よ。それなら今すぐにでも帰るわ。

「こういう馬鹿みたいな事が本当にいや。」
「…どんなに言っても、ニーナは1度連れて帰る事にしている。」
今私はニナ。けれどニーナとしてクール様が言ってる。
「…はい。そうするのがいいと思います。」

私が我が儘言わなければ、全て丸く収まる話なのに、また偉そうに言ってしまったわ。
友達の喧嘩じゃないもの。簡単に仲良くなんてできないよね。

「本当に馬鹿みたいに考えすぎたよ。公爵に直接会いに行こうか。何度か話したいと遣いを出してるが、いい返事が貰えないし。このさい乗り込んでみるのも楽しいかもしれない。」
「…っ何をいってるんだ!」
「クリフ、やられたままで黙ってるなんて、らしくなかった。それに俺を好きなだけかもしれないし。」

なんて気の抜けた声のトーンなの。私が
一生懸命に怒鳴ったのは何だったのかしら…。

チラっとクール様に目を向けると、頭を抱えている。

「ニーナは俺の所へくるように、伝えておいてくれるかな。

…今日はあまり胡散臭く笑わないのね。

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