結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください

シンさん

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本編後の小話 全19話

エドワードの質問

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「おい、ちょっと話がある。」

俺はクールを呼び止めた。

「何でしょうか?」
「お前…ニーナにどういう教育をしたんだ。」

カールは目にする事はないが、この男よりはましなはずだ。元凶は絶対この男だ。

「乗馬、剣術、縄脱け、泳ぎ、鍵開け…その他、もろもろ。」
「その中に、女の子の意識は植え付けてないんだな…。」
「…全く。」

この男…。

「俺とカールの『弟』として鍛えましたから。」
「…本当に厄介な男だな…お前は。」
「そんな事言いますけど、ニーナだったから今日まで生きてられたんですよ。家財持ち逃げされて、誘拐犯扱いされて牢にいれられて、友人も、頼れる人もいない、それを生き延びる伯爵令嬢はニーナだけです。」
「……」

その通りだ。

「それに、そんなニーナだから気に入ってるんでしょう。感謝して欲しいくらいです。」
「…感謝はしない。」
「まぁ、女の子っぽくないという面では反省はしています。」
「…そうしてくれ。」

クールがくすくす笑いながら歩いているのを見送って、俺は部屋にもどった。

「あっ!どこ行ってたの?今日ね、皆でエドワードを描いたのよ。」
「…この化け物を描いたのはだれ?」

言わなくてもわかるけど、わざと聞いてみた。

「……」

しゅん…としてる所が可愛いと思う俺はどうかしてる。
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