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鬱憤2
「とある問屋は『ヤコブ子爵から売れと命じられた』と証言しています。少しでも罪が軽くなるよう、火の粉を振り払うのは当然でしょうね」
「その木材が修繕に使うための物だったのか、どうして解るのですか?説明して頂かないと納得できませんな」
土や木を見た所で、産地や種類は解っても修繕用に買った物とそうでない物を区別は出来ない。それに、俺が『資料がある』と言ってもこの強気。俺の荷物に入っていた書類は、確実に燃やされてるな。
「ハンストン様の査定したと仰る資材置き場にあった木や土も、どこから持ってきた物か解らない。問屋の証言だけでは証拠になりませんな」
「まぁ、そうでしょうね」
俺が納得すると、子爵が勢いづいた。
「資材置き場は付け火にあって、材料は全て燃えてしまいましたから、その分、上乗せで費用を請求させて頂きますよ」
何をニヤニヤしてるんだ、この男は。気持ち悪い。
「子爵の管理不十分を、国に補えと仰るのですか?」
「管理は行き届いていました。見回りもしています」
「ですが、子爵家に仕えている者は誰も消化に参加していませんよね。見回りは何処を見回っていたのか、謎ですね」
「残念な事に、見回りの者は焼け死にました。火事を知ったのは見回りを交代する時です」
よくもこれだけ嘘をつけるな。ある意味感心する。
「見張りが交代してから知ったとしても、火事の原因調査を怠っていいという事にはならない。調査結果か出るまでは費用請求は受理されません」
「伯爵は付け火だと仰るのにですか?」
「私は専門家ではありませんよ。ただの予想にわさわざ金を払っていたら、金はいくらあっても足りません」
「出火原因はすぐにでも調べます。しかし、現在の費用まで修正するというなら、確たる証拠を出して頂きたい」
「いいですよ。これをご覧ください」
俺が机に資料を広げると、ヤコブとクレアが驚いている。ここにあるはずの無い資料があるのだから、当然だ。
「っ……こんな資料、作ろうと思えば誰でも作れるでしょう」
「誰でもとは?少なくとも、この件について詳しくなければ、この書類は作れませんよ」
誰にも気付かれていないと思っているのだから、解るはずもない。この件以外にも子爵には敵はいるだろうし、疑えばきりがないとも言える。
「私が数年前からこの辺りに寄附をしていたのには気付いていましたよね。偽名も使わずにそんな事をするほど、私も無能ではありませんよ。」
そう言って笑顔を作ると、ヤコブの視線が鋭くなった。
「その木材が修繕に使うための物だったのか、どうして解るのですか?説明して頂かないと納得できませんな」
土や木を見た所で、産地や種類は解っても修繕用に買った物とそうでない物を区別は出来ない。それに、俺が『資料がある』と言ってもこの強気。俺の荷物に入っていた書類は、確実に燃やされてるな。
「ハンストン様の査定したと仰る資材置き場にあった木や土も、どこから持ってきた物か解らない。問屋の証言だけでは証拠になりませんな」
「まぁ、そうでしょうね」
俺が納得すると、子爵が勢いづいた。
「資材置き場は付け火にあって、材料は全て燃えてしまいましたから、その分、上乗せで費用を請求させて頂きますよ」
何をニヤニヤしてるんだ、この男は。気持ち悪い。
「子爵の管理不十分を、国に補えと仰るのですか?」
「管理は行き届いていました。見回りもしています」
「ですが、子爵家に仕えている者は誰も消化に参加していませんよね。見回りは何処を見回っていたのか、謎ですね」
「残念な事に、見回りの者は焼け死にました。火事を知ったのは見回りを交代する時です」
よくもこれだけ嘘をつけるな。ある意味感心する。
「見張りが交代してから知ったとしても、火事の原因調査を怠っていいという事にはならない。調査結果か出るまでは費用請求は受理されません」
「伯爵は付け火だと仰るのにですか?」
「私は専門家ではありませんよ。ただの予想にわさわざ金を払っていたら、金はいくらあっても足りません」
「出火原因はすぐにでも調べます。しかし、現在の費用まで修正するというなら、確たる証拠を出して頂きたい」
「いいですよ。これをご覧ください」
俺が机に資料を広げると、ヤコブとクレアが驚いている。ここにあるはずの無い資料があるのだから、当然だ。
「っ……こんな資料、作ろうと思えば誰でも作れるでしょう」
「誰でもとは?少なくとも、この件について詳しくなければ、この書類は作れませんよ」
誰にも気付かれていないと思っているのだから、解るはずもない。この件以外にも子爵には敵はいるだろうし、疑えばきりがないとも言える。
「私が数年前からこの辺りに寄附をしていたのには気付いていましたよね。偽名も使わずにそんな事をするほど、私も無能ではありませんよ。」
そう言って笑顔を作ると、ヤコブの視線が鋭くなった。
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