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君の負け2
私は家系図の事をリアムに話したかしら。色々ありすぎて覚えていないけど、ライリー様が言ってそうだよね。
「阻止したいならそれでもいいわよ。貴方のお兄様だもの」
「そうだな」
ハリーの事で一番皺寄せがきてるのはリアムなのに、それでも大事なのね。私には理解出来ないわ。
「クレア」
「はい」
「……何か食べないか?」
「いいけど、この辺りに飲食店はなさそうよ」
「そうじゃなく……」
珍しく歯切れが悪いわね。
「屋台で売ってるものを、1度でいいから食べてみたいんだ」
「……」
もしかして、食べた事がないのかしら?
「嫌か?」
「いいえ」
「なら、あのお店に行ってみよう!」
リアムのテンションが、今まで見た事がないくらい上がってるわ。ちょっと可愛いかも。
「多分、リアムが期待するほど美味しくないわよ」
「それでもいい。屋台で買って食べるという事に意味がある」
「望めば大概の物は手に入るのに、こんな事が嬉しいの?」
「俺には『こんな事』の方が、手に入れるのが難しいからな」
ハンストン伯爵家の息子だからこそ、出来ない事があるのね。そう考えると、少し可哀想かも。
「ねぇ、デートの下見だけど、お昼からリアムが行きたい所へ行きましょう」
「スフィーが予定を組んでるが」
「いいじゃない。ハンストン様が行けないところも、『少しお金持ちの青年とお嬢さん』なら行けるわよ」
「……」
「無理にとは言わないけど」
「これ以上無いくらい嬉しいよ」
「決まりね。まずは屋台巡りよ。おじさん
串焼き二本ちょうだい!」
「あいよ!」
私は町で庶民に馴染んでいたから、こういうのは慣れてるんだよね。
「はい、リアム」
「ありがとう」
私が串焼きを食べるのを、何故かリアムがじっと見ている。
「食べないの?」
「歩きながら食べるのも、なかなか難しそうだなと思って……」
さすがお坊ちゃん。買食いでも綺麗に食べようとしてる……。
「口のまわりに付いても誰も注意しないし、大口を開けて食べればいいじゃない」
「そうなんだが、周りから見られてるし……。俺は何か間違えているか?」
気付かなかったけど、確かに周りにいる人達が私達をチラチラ見てる。正確に言うと、リアムを見てるのよね。
「リアムが格好良いから見てるのよ」
「……クレアも俺を格好良いと思う?」
「格好良いと思うわよ。外見は」
「うん、今日一番ショックな答えが返ってきたよ」
褒めたつもりなんだけど、何故落ち込むのかしら。
「阻止したいならそれでもいいわよ。貴方のお兄様だもの」
「そうだな」
ハリーの事で一番皺寄せがきてるのはリアムなのに、それでも大事なのね。私には理解出来ないわ。
「クレア」
「はい」
「……何か食べないか?」
「いいけど、この辺りに飲食店はなさそうよ」
「そうじゃなく……」
珍しく歯切れが悪いわね。
「屋台で売ってるものを、1度でいいから食べてみたいんだ」
「……」
もしかして、食べた事がないのかしら?
「嫌か?」
「いいえ」
「なら、あのお店に行ってみよう!」
リアムのテンションが、今まで見た事がないくらい上がってるわ。ちょっと可愛いかも。
「多分、リアムが期待するほど美味しくないわよ」
「それでもいい。屋台で買って食べるという事に意味がある」
「望めば大概の物は手に入るのに、こんな事が嬉しいの?」
「俺には『こんな事』の方が、手に入れるのが難しいからな」
ハンストン伯爵家の息子だからこそ、出来ない事があるのね。そう考えると、少し可哀想かも。
「ねぇ、デートの下見だけど、お昼からリアムが行きたい所へ行きましょう」
「スフィーが予定を組んでるが」
「いいじゃない。ハンストン様が行けないところも、『少しお金持ちの青年とお嬢さん』なら行けるわよ」
「……」
「無理にとは言わないけど」
「これ以上無いくらい嬉しいよ」
「決まりね。まずは屋台巡りよ。おじさん
串焼き二本ちょうだい!」
「あいよ!」
私は町で庶民に馴染んでいたから、こういうのは慣れてるんだよね。
「はい、リアム」
「ありがとう」
私が串焼きを食べるのを、何故かリアムがじっと見ている。
「食べないの?」
「歩きながら食べるのも、なかなか難しそうだなと思って……」
さすがお坊ちゃん。買食いでも綺麗に食べようとしてる……。
「口のまわりに付いても誰も注意しないし、大口を開けて食べればいいじゃない」
「そうなんだが、周りから見られてるし……。俺は何か間違えているか?」
気付かなかったけど、確かに周りにいる人達が私達をチラチラ見てる。正確に言うと、リアムを見てるのよね。
「リアムが格好良いから見てるのよ」
「……クレアも俺を格好良いと思う?」
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褒めたつもりなんだけど、何故落ち込むのかしら。
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