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29・すみません、お食事中に騒がしくしまして。
しおりを挟む「長い付き合いになると言ったろう」
「あ~~、確かに、ハルそんな事、言ってたあ~」「何だ! 日向、その気の無い返事は」
「昨日と同じお刺身のようでも調理の仕方で、こんなにも味わいが変わるのですわね」「『皮霜造り』と言って皮の部分にお湯を掛けると余分な臭みと脂が抜けて、皮際の脂の旨味が増すの。それを酢〆にしたのよ」「手間が掛かっていますのね」「お金かけずに手間かけてよ」
「日向は兎も角、咲の身に万一の事があったらどうするつもりだ」「何よ! 私はどうなっても構わなという訳、第一物の怪は夕方にならないと現れないのでしょう? それなら大丈夫よ」
「『味噌漬け焼き』も身肉が引き締まって、味噌の所為だけではなくて昨日の『竹皮包み焼』より旨味が増しているように思えますわ」「漬け込むことによって塩分の浸透圧で水分が抜けるのと、魚肉自体の酵素分解で熟成が進み旨味が増しているのよ」「う~ん、奥が深いですわ、同じスズキなのに全く違う風味ですもの」
「だから、万が一と言っておるだろう」「また、襲ってくる可能性があるって言う事?」「可能性が捨てきれん以上万全の態勢で臨むべきだ」
「ん~、お吸い物もカツオ出汁が良く効いて、昆布の臭みが無くて優しいお味ですわ」「良く分かるわね、昆布を一晩水に浸けて置くの、その上澄みを使うと磯臭さが出ないの」「お出汁にはうるさいですわよ」「マリは昆布好きでしょ。今度、出汁を取った後の昆布とカツオ節で佃煮作っておくわ」「私、その佃煮で『ぶぶ漬け』が頂きたいですわ」「『ぶぶ漬け』知っているとは!」
「フン、では、この『アルバイト募集』の張り紙は何だ」「あ! 何時の間に剥がして来たの」
「あ! お茄子が美味しいですわ!」「朝獲れだからね。魚より野菜の方が鮮度命だから。野菜って夜に糖分を貯め込んで、昼間になるとそれを使って成長するし、収穫した後も糖分を使って成長し続けるからね」
「賄いが食べたいだけじゃないの?」「……馬鹿な!」「じゃあ賄い抜きでも良いの?」「……それは困る!」「ほら、やっぱり」「ちゃんと張り紙には『美味しい賄いついてます!』と書いてあるだろうが、従業員の福利厚生は大事だぞ!」「良く知らないけど地方公務員は副業禁止でしょ」「私は『特別地方公務員』だから何も問題ない」「都合良すぎでしょ!」
「あら、マリ、どうかしましたの、頬を膨らませて?」「マリ、どうしちゃったの?」「マリ、様子がおかしいぞ、どうかしたのか?」「マリ、大丈夫?」
「みんな、うるさい!」
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