忘却の呪いにかかった最弱冒険者 実は…100年先の未来が視えるらしい〜未来予想が百発百中だけど自分のことは、わかりません💦〜

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第10話: 真の闇と封印の力

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第10話: 真の闇と封印の力

嘆きの谷から命からがら脱出した青年たちは、目の前に広がる光景に凍りついた。谷から溢れ出した黒い霧が空を覆い、周囲の森を徐々に蝕んでいく。空は灰色に染まり、鳥や動物たちは混乱して逃げ惑う。

「これが…真の闇?」リディアが呆然と呟く。

アリオスは険しい表情で剣を握りしめた。「この霧が広がれば、近くの町や村もあっという間に飲み込まれる。俺たちで食い止めるしかない。」

「待って!ただの霧じゃないわ。」アイリスが霧の中をじっと見つめる。「何かがいる…!」

黒霧の中の襲撃

突如、霧の中から無数の影が現れた。それらは夜獣よりもさらに異形の存在――「闇従者」だった。人間や動物の姿をわずかに残しながらも、闇に呑み込まれ、狂気に支配されている。

「来るぞ!」青年が剣を構える。

アリオスが先陣を切り、闇従者を迎え撃つ。リディアは後衛から光の魔法を放ち、霧を少しずつ払いながら戦場を照らす。しかし、闇従者は無限に湧いてくるようで、一行の疲労は増していく。

「これじゃきりがない…!」アイリスが短剣で従者を仕留めながら叫ぶ。

その時、青年の中にまた例の「声」が響いた。

「力を解放せよ。その先に答えがある。」

青年は戸惑いながらも、過去と未来の力を同時に使う覚悟を決めた。

未来と過去の融合

彼の目に映ったのは、闇従者が生まれる直前の「過去」と、彼らが止められなかった場合の「未来」だった。

「この闇を止めるには…奴らが生まれる源を断つしかない。」青年は視界の奥に、黒霧の中心にある小さな光の点を見つけた。それが「封印の力」だと直感した。

「みんな、あそこだ!あの光が闇の核だ!」青年が叫ぶ。

仲間たちは彼の指示に従い、霧を掻き分けて前進した。道中、リディアが防御の結界を展開し、アリオスが従者を次々と切り伏せていく。アイリスは核を狙って飛び出そうとするが、従者の攻撃を受け倒れそうになる。

「アイリス!」青年が駆け寄り、彼女を守るために剣を振るう。

「大丈夫…行って、私の分まで!」アイリスが微笑む。

青年は迷いを振り払い、光の核に手を伸ばした。

封印の力

核に触れた瞬間、青年の中に強烈な記憶が流れ込んできた。それは遠い過去、この世界に闇を封じた英雄たちの記憶だった。

「俺はその力を継いでいる…!」青年は確信した。

彼は核を掴み、心の中で叫んだ。「この闇を消し去る力を俺に!」

光が爆発的に広がり、黒霧と闇従者を一掃した。しかし、その代償として青年の体力はほとんど尽き、意識を失ってしまう。

未来への希望

目を覚ますと、そこには仲間たちの笑顔があった。

「よくやったよ、俺たちを救ったんだ。」アリオスが青年の肩を叩く。

「霧は消えたけど、まだ安心できないわ。」リディアが険しい表情で続ける。「あの黒いローブの男、きっとこれで終わるはずがない。」

青年は弱々しく頷いた。「ああ、俺たちは闇を一時的に止めただけだ。本当の戦いはこれからだ。」


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次回予告
第11話「闇の支配者と覚醒の鍵」
黒いローブの男の正体が明らかに?青年たちは、闇の支配者が待つ新たな地「無明の塔」に挑む。彼の未来視が導く“覚醒の鍵”とは…!?闇との最終決戦が始まる!

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