忘却の呪いにかかった最弱冒険者 実は…100年先の未来が視えるらしい〜未来予想が百発百中だけど自分のことは、わかりません💦〜

Ⅶ.a Works

文字の大きさ
11 / 13

第11話: 闇の支配者と覚醒の鍵

しおりを挟む
第11話: 闇の支配者と覚醒の鍵

嘆きの谷での戦いから数日後――。青年たちは近隣の町で体を休めていた。しかし、その安息は長くは続かなかった。村人たちが次々と「奇妙な夢」を見ているという噂を耳にする。

「その夢ってどんな内容なんだ?」青年が村人に尋ねると、彼らは一様に顔を青ざめさせて口を閉ざした。ようやく一人の老人が重い口を開く。

「黒い塔が見えるんじゃ…その塔に近づくほど、心が奪われるような恐怖が襲ってくる。」

それを聞いたリディアが目を見開いた。「それって…“無明の塔”じゃない?」

「無明の塔?」アイリスが首を傾げる。

リディアは真剣な表情で答える。「この大陸の伝説にある塔よ。古代に闇の支配者が封印された場所と言われているわ。」

アリオスが険しい表情で剣を握りしめた。「封印されたってことは、そいつがまた目覚めようとしているんじゃないのか?」

青年は胸のざわめきを感じながら、ぼんやりと未来視を試みる。すると、短い映像が頭に流れ込んできた。

「塔の上…黒いローブの男が誰かと話している…。“次の覚醒者”って…俺のことなのか?」

無明の塔への旅路

一行は村人たちに感謝を伝え、無明の塔への道を急ぐことにした。旅の途中、周囲の自然は次第に不気味な気配を帯びていった。動物たちは異様におびえ、木々は闇に蝕まれて黒く枯れている。

「これはただの塔じゃないわ…闇そのものが生きているみたい。」リディアが周囲を警戒する。

突然、道中の森の奥から闇従者が出現した。一行は剣や魔法で応戦するが、その中に混ざっていた一体の従者が青年に囁きかける。

「来るがいい…お前は“選ばれし者”だ。」

その言葉に青年の胸が高鳴る。「俺が選ばれた…?それはどういう意味だ?」

塔に隠された試練

無明の塔に到着した彼らを待ち受けていたのは、黒いローブの男の罠だった。塔の扉が開くと同時に、一行は別々の空間に飛ばされてしまう。

青年が目を開けると、そこは不気味な闇の空間だった。

「ここは…?」

すると、闇の中から過去の自分自身が現れる。

「お前は何もできない。仲間に守られるだけの無力な存在だ。」

その言葉に青年は胸を刺されるような痛みを覚えた。しかし、過去を振り返る中で、仲間たちと共に戦った記憶が蘇る。

「確かに俺は弱かった。でも…仲間たちがいる限り、俺は立ち上がれる!」

青年が叫ぶと、闇の自分は光に包まれ消え去った。

同じように、仲間たちもそれぞれの恐怖や弱さと向き合い、試練を乗り越えていった。

闇の支配者の目覚め

一行が再び合流したのは、塔の最上階だった。そこには黒いローブの男と、巨大な封印が施された祭壇があった。

「来たか、覚醒者よ。」男が冷たい笑みを浮かべる。「この封印を解くのはお前の役目だ。」

「俺が…封印を解くだと?」青年は困惑する。

「そうだ。お前の未来を見る力は、真の闇を解放するために存在している。過去も未来も、この闇の支配者には全て無意味だ。奴が目覚めれば、世界そのものが支配されるのだからな。」

青年は迷いを感じながらも、仲間たちの顔を思い浮かべた。「俺たちの戦いが無駄だったなんて、絶対に認めない!」

黒いローブの男が手をかざし、封印の一部が揺らぎ始める。だが、その瞬間、青年の未来視が新たな可能性を見せた。

「この封印…壊すだけじゃない。違う力を重ねることで、封印を強化できる!」

青年は仲間たちに指示を出し、全員の力を合わせて封印を強化しようと試みる。

次回予告
第12話「覚醒の鍵と新たな未来」
封印を強化するため、仲間たちは全力で協力する。しかし、黒いローブの男の最後の切り札が発動し、闇の支配者の一部が解き放たれる。果たして青年たちは新たな未来を切り開けるのか?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

『ミッドナイトマート 〜異世界コンビニ、ただいま営業中〜』

KAORUwithAI
ファンタジー
深夜0時——街角の小さなコンビニ「ミッドナイトマート」は、異世界と繋がる扉を開く。 日中は普通の客でにぎわう店も、深夜を回ると鎧を着た騎士、魔族の姫、ドラゴンの化身、空飛ぶ商人など、“この世界の住人ではない者たち”が静かにレジへと並び始める。 アルバイト店員・斉藤レンは、バイト先が異世界と繋がっていることに戸惑いながらも、今日もレジに立つ。 「袋いりますか?」「ポイントカードお持ちですか?」——そう、それは異世界相手でも変わらない日常業務。 貯まるのは「ミッドナイトポイントカード(通称ナイポ)」。 集まるのは、どこか訳ありで、ちょっと不器用な異世界の住人たち。 そして、商品一つひとつに込められる、ささやかで温かな物語。 これは、世界の境界を越えて心を繋ぐ、コンビニ接客ファンタジー。 今夜は、どんなお客様が来店されるのでしょう? ※異世界食堂や異世界居酒屋「のぶ」とは 似て非なる物として見て下さい

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ

のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
 リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。  目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。

ゴミ鑑定だと追放された元研究者、神眼と植物知識で異世界最高の商会を立ち上げます

黒崎隼人
ファンタジー
元植物学の研究者、相川慧(あいかわ けい)が転生して得たのは【素材鑑定】スキル。――しかし、その効果は素材の名前しか分からず「ゴミ鑑定」と蔑まれる日々。所属ギルド「紅蓮の牙」では、ギルドマスターの息子・ダリオに無能と罵られ、ついには濡れ衣を着せられて追放されてしまう。 だが、それは全ての始まりだった! 誰にも理解されなかったゴミスキルは、慧の知識と経験によって【神眼鑑定】へと進化! それは、素材に隠された真の効果や、奇跡の組み合わせ(レシピ)すら見抜く超チートスキルだったのだ! 捨てられていたガラクタ素材から伝説級ポーションを錬金し、瞬く間に大金持ちに! 慕ってくれる仲間と大商会を立ち上げ、追放された男が、今、圧倒的な知識と生産力で成り上がる! 一方、慧を追い出した元ギルドは、偽物の薬草のせいで自滅の道をたどり……? 無能と蔑まれた生産職の、痛快無比なざまぁ&成り上がりファンタジー、ここに開幕!

異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?

来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。 そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった! 亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。 「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」 「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」 おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。 現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。 お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、 美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!

処理中です...