えっ!…ワシだけ??チートが使えるのワシだけ?? 〜ワシだけ特別だったらしい^^;

Ⅶ.a Works

文字の大きさ
13 / 58

13話

しおりを挟む
### 第十三話:闇の予兆と盟友の試練

田中一郎たちが古代の森から戻り、村に平和をもたらしたのも束の間、彼らは次なる脅威を感じ取っていた。エルム村の空気には微かな不安が漂い始めていた。田中はその気配に敏感に反応し、さらなる備えを進める決意を固めた。

ある日、田中は村長の家を訪れ、新たな情報を得ようとした。村長は地図を広げ、田中に見せた。「田中さん、最近、村の周辺で不気味な出来事が増えている。特に、北の山脈に近づくほど異常が多発している」と村長は話した。

田中は地図を見つめ、「北の山脈か…何か大きな力が働いているのかもしれない。私たちが調査に行くべきだ」と言った。村長もその考えに同意し、「ぜひお願いしたい。村の安全のために、どうか頼む」と頭を下げた。

アレンとマリウスも田中の決意に共感し、共に北の山脈へ向かう準備を始めた。出発前夜、田中は村の広場でアレンとマリウスと共に作戦会議を開いた。

「北の山脈は険しい道のりだ。注意深く進まなければならない」と田中は地図を指しながら説明した。アレンは頷き、「何が待っているか分からないが、私たちの力を合わせれば必ず乗り越えられる」と言った。マリウスも「古代の巻物で得た知識を活かして、全力でサポートする」と決意を新たにした。

翌朝、田中たちは村人たちに見送られながら、北の山脈へと旅立った。道中、彼らは古代の森での経験を活かし、慎重に進んでいった。山道は険しく、天候も不安定だったが、田中たちは決して諦めなかった。

やがて、彼らは山脈の麓にたどり着いた。そこには廃墟と化した古い城があった。城の壁には謎の紋章が刻まれており、その紋章が暗黒の力を象徴していることに気づいた。

「この城には何か重要な手がかりがあるかもしれない」と田中は言い、城内に足を踏み入れた。城内は暗く冷たく、過去の栄華を思わせる廃墟となっていた。

彼らは城の奥へと進むうちに、古びた書物や遺物を発見した。その中には、古代の言葉で書かれた一冊の書物があった。マリウスがその書物を開き、慎重に解読を始めた。

「ここには、かつてこの地を支配していた闇の魔法使いについての記述がある。この魔法使いは強力な力を持ち、その力を封じ込めるために城が建てられたらしい」とマリウスは説明した。

田中はその話に耳を傾け、「もしその闇の魔法使いの力が再び解放されたら、村に大きな危険が及ぶだろう。私たちはその力を封じ込める方法を探さなければならない」と決意を固めた。

その時、城の奥から不気味な音が響いてきた。田中たちは音の方へと向かい、古代の祭壇に辿り着いた。祭壇の上には闇の魔力を宿した宝珠が輝いていた。

「これが闇の魔力の源か…」アレンは警戒しながら言った。その瞬間、宝珠から強力な闇の力が放たれ、田中たちを襲った。

田中は光の剣を構え、「ここで退くわけにはいかない。皆、全力で戦うぞ!」と叫び、闇の力に立ち向かった。アレンは剣を振るい、マリウスは魔法で援護しながら戦った。

闇の力は強大で、彼らを圧倒しようとした。しかし、田中の光の剣が放つ光が闇を貫き、次第に力を弱めていった。田中たちは一歩一歩前進し、ついに宝珠を手に入れた。

「これで闇の力を封じることができるはずだ」とマリウスは宝珠を慎重に扱いながら言った。しかし、突然の閃光が彼らを包み込み、意識を失ってしまった。

田中たちが目を覚ますと、彼らは見知らぬ場所にいた。そこは神秘的な異世界であり、空には二つの月が輝いていた。田中は周囲を見渡し、「ここは一体どこだ?」と困惑した。

その時、一人の老人が現れた。「ようこそ、異界へ」と老人は穏やかな声で言った。田中は警戒しながらも、「あなたは誰ですか?」と尋ねた。

老人は微笑み、「私はこの世界の守護者、エルドリックだ。君たちが闇の宝珠を手に入れたことで、この世界への道が開かれた」と説明した。田中たちはその言葉に驚きながらも、老人の話を聞き続けた。

「この世界には、君たちが求める真の力が眠っている。しかし、その力を手に入れるためには試練を乗り越えなければならない」とエルドリックは続けた。

田中は決意を新たにし、「試練を乗り越えて、村を守る力を手に入れます」と誓った。アレンとマリウスも同じ決意を持っていた。

エルドリックは彼らを導き、異世界の秘宝を探す旅が始まった。異世界には様々な魔物やトラップが待ち受けており、田中たちは全力で立ち向かった。

旅の途中、田中たちは新たな仲間と出会った。彼は異世界の戦士であり、その名をリュカと名乗った。リュカは強力な剣技を持ち、田中たちの旅に力を貸すことを申し出た。

「私はこの世界で闇の力と戦ってきました。君たちと共に戦うことができるなら、光栄です」とリュカは言った。田中たちは彼を歓迎し、共に戦うことを誓った。

彼らの旅は続き、次々と試練を乗り越え、異世界の秘宝を手に入れていった。田中は光の剣の力をさらに引き出し、アレンとマリウスもそれぞれの力を高めていった。

ついに彼らは最も強力な秘宝が眠る場所に辿り着いた。そこには巨大な竜が守護者として立ちはだかっていた。竜は圧倒的な力を持ち、田中たちを試練の最後の敵として迎え撃った。

「ここが最終試練か…全力で戦うぞ!」田中は光の剣を構え、竜に立ち向かった。アレンとリュカは剣を振るい、マリウスは魔法で援護しながら戦った。

戦いは激しく、竜の力は圧倒的だったが、田中たちは決して諦めなかった。光の剣が放つ光が竜の鱗を貫き、次第に竜の力を削り取っていった。最終的に、田中たちは竜を打ち倒し、最強の秘宝を手に入れた。

### 第十四話:異世界の帰還と新たなる夜明け

田中一郎たちは「光の結晶」を手に入れ、異世界から元の世界へ戻る準備を始めた。彼らはエルドリックの助けを借りて、異世界を離れる方法を探った。

エルドリックは田中たちに向かって言った。「光の結晶の力を使えば、元の世界に戻ることができる。しかし、一度戻ったら二度とこの世界に戻ることはできないだろう。それでもよいのか?」

田中は決意を込めて頷き、「はい。私たちは村を守るために、この力を必要としています」と答えた。アレンとマリウスも同じ決意を持っていた。

エルドリックは微笑み、「君たちの勇気と決意は見事だ。では、光の結晶の力を解放し、君たちを元の世界に送り届けよう」と言った。彼は光の結晶に手をかざし、古代の呪文を唱え始めた。

光の結晶から眩い光が放たれ、田中たちは光に包まれた。次の瞬間、彼らはエルム村の広場に戻っていた。村人たちは驚きと喜びの声を上げ、田中たちを迎え入れた。

村長は田中たちに駆け寄り、「おかえりなさい!無事で本当によかった」と涙を浮かべて言った。田中は微笑みながら、「ただいま戻りました。これで村を守ることができます」と答えた。

その後、田中たちは光の結晶の力を使い、村を覆う強力な結界を作り上げた。この結界は闇の力を寄せ付けず、村を安全に保つことができる。

村人たちは結界の完成を祝うために、大きな祭りを開いた。田中たちはアレンやマリウス、リュカと共に村人たちと祝い、久しぶりの平穏な時間を楽しんだ。

祭りの夜、田中はアレンとマリウスと共に村の外れに立ち、星空を見上げた。「私たちの旅はまだ終わっていない」と田中は静かに言った。

アレンは頷き、「そうだな。まだ多くの試練が待っているだろう。でも、私たちは一緒に乗り越えていける」と言った。マリウスも微笑みながら、「これからも共に歩んでいこう」と誓った。

その時、リュカが近づいてきた。「田中、アレン、マリウス。私は異世界に帰るつもりだ」と言った。田中たちは驚きながらも、リュカの決意を尊重した。

「リュカ、君の助けに感謝している。君のおかげでここまで来ることができた」と田中は言った。リュカは微笑み、「こちらこそ。君たちと共に戦えたことは、私にとっても誇りだ」と答えた。

翌朝、リュカは異世界への扉を開き、田中たちに別れを告げた。「いつかまた会える日を楽しみにしている」と言い残し、異世界へと帰っていった。

田中たちはリュカを見送り、新たな決意を胸に抱いた。エルム村の平和を守り続けるため、彼らはさらなる試練に立ち向かっていく決意を固めた。

こうして、田中一郎たちの冒険は新たな章を迎え、彼らの勇気と友情はますます強固なものとなっていった。村を守るための戦いは続くが、田中たちは決して諦めることなく、光の剣を握りしめて前進し続けた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~

ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。 王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。 15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。 国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。 これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。  

クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる

アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。 でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。 でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。 その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。 そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません

下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。 横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。 偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。 すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。 兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。 この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。 しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。

魔物に嫌われる「レベル0」の魔物使い。命懸けで仔犬を助けたら―実は神域クラスしかテイムできない規格外でした

たつき
ファンタジー
魔物使いでありながらスライム一匹従えられないカイルは、3年間尽くしたギルドを「無能」として追放される。 同世代のエリートたちに「魔物避けの道具」として危険な遺跡に連れ出され、最後は森の主(ヌシ)を前に囮として見捨てられた。 死を覚悟したカイルが崩落した壁の先で見つけたのは、今にも息絶えそうな一匹の白い仔犬。 「自分と同じように、理不尽に見捨てられたこの子だけは助けたい」 自分の命を顧みず、カイルが全魔力を込めて「テイム」を試みた瞬間、眠っていた真の才能が目覚める。

ラストアタック!〜御者のオッサン、棚ぼたで最強になる〜

KeyBow
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞 ディノッゾ、36歳。職業、馬車の御者。 諸国を旅するのを生き甲斐としながらも、その実態は、酒と女が好きで、いつかは楽して暮らしたいと願う、どこにでもいる平凡なオッサンだ。 そんな男が、ある日、傲慢なSランクパーティーが挑むドラゴンの討伐に、くじ引きによって理不尽な捨て駒として巻き込まれる。 捨て駒として先行させられたディノッゾの馬車。竜との遭遇地点として聞かされていた場所より、遥か手前でそれは起こった。天を覆う巨大な影―――ドラゴンの襲撃。馬車は木っ端微塵に砕け散り、ディノッゾは、同乗していたメイドの少女リリアと共に、死の淵へと叩き落された―――はずだった。 腕には、守るべきメイドの少女。 眼下には、Sランクパーティーさえも圧倒する、伝説のドラゴン。 ―――それは、ただの不運な落下のはずだった。 崩れ落ちる崖から転落する際、杖代わりにしていただけの槍が、本当に、ただ偶然にも、ドラゴンのたった一つの弱点である『逆鱗』を貫いた。 その、あまりにも幸運な事故こそが、竜の命を絶つ『最後の一撃(ラストアタック)』となったことを、彼はまだ知らない。 死の淵から生還した彼が手に入れたのは、神の如き規格外の力と、彼を「師」と慕う、新たな仲間たちだった。 だが、その力の代償は、あまりにも大きい。 彼が何よりも愛していた“酒と女と気楽な旅”―― つまり平和で自堕落な生活そのものだった。 これは、英雄になるつもりのなかった「ただのオッサン」が、 守るべき者たちのため、そして亡き友との誓いのために、 いつしか、世界を救う伝説へと祭り上げられていく物語。 ―――その勘違いと優しさが、やがて世界を揺るがす。

処理中です...