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26_花嫁達の関係は、複雑です_後半
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「・・・・ねえ、あれ見てよ」
梅の廓の門の前に差しかかったあたりで、一人の女中が口を開いた。
その女中の視線の先を追うと、梅の門を通過しようとする、長持ちを持った男達の姿が、目に入った。
「あれが何? いつも運び込まれている荷物じゃない」
大奥には、様々な品々が運び込まれる。長持ちが持ち込まれることなんて、珍しい話じゃない。
「あの噂、知らないの?」
「あの噂?」
女中は意地の悪い微笑を浮かべて、友達の女中に顔を近づける。
「――――長持ちに男が隠れて、梅の廓に入り込んでるって話」
「え!?」
女中達は目を丸くする。
「何言ってんの? そんなこと、できるわけないじゃない。荷物は検査されてるのよ?」
「役人達が、毎日のように運び込まれる荷物の一つ一つを、全部確認してるわけないじゃない。まして大奥では、役人よりも女中取締のほうが、立場が上なんだから。女中取締が調べなくていいと言えば、あっさり通しちゃうそうよ」
「・・・・もしかして、梅の廓の女中が手引きしてるってこと?」
「そういうこと」
「まさか――――逢引するために?」
女中は明確には答えずに、意味ありげな微笑で答えを匂わせていた。
「その男達は何者なの?」
「お寺の僧侶よ。時々、お参りに行くじゃない。一人の女中がその寺の僧侶と仲良くなったから、他の女中も仲間に引き入れたんだって」
「・・・・とんだ生臭坊主ね」
「でも、ただの噂でしょ?」
「そう、噂よ。・・・・でも、火のないところに煙は立たないって言うじゃない」
ほとんどの女中は半信半疑のようだったけれど、ただの噂と思いつつ、それを楽しんでいるようなところがあった。
「首謀者は、御台所に仕えている、女中だという話も――――」
「そこまでにしなさい」
暴走しそうになる噂話に、真伊子さんが歯止めをかけてくれた。
「口が過ぎると、痛い目に遭うわよ」
「ごめんなさい、真伊子さん。でも、真伊子さんだって、本当は気になってるんじゃないですか?」
「気になっても、首を突っ込んだらいけないことがあるの!」
真伊子さんは、気になっている、の部分は否定しなかった。
「咲は? あなたは気にならない?」
「うーん・・・・私はそのことよりも、やっぱり花嫁の誰が一番上の位にいくのか、就くのか、そっちが気になるよ」
水を向けられた女中が答える。
「誰がなるのかな?」
「誰もならないわよ。先輩に聞いた話じゃ、いつも馴れ合いで、全員に花を配るそうじゃない。花を送られないのは、出来の悪い花嫁だけよ」
「今年はそうならないと思いますよ。だって、北鬼と南鬼の花嫁が同じ土俵で、競うんですよ? 何も起こらないわけ、ないですよ」
愛弥と同じように、花嫁達が競争することを期待しているのか、その女中の声は浮き立っていた。
「だから、そんなことにはならないってば。北鬼の鬼廻一族と、南鬼の鬼廻一族が、それぞれ持ち回りで、身代を務めるのよ? 例年通り、家同志の繋がりが重要視されるはずだわ。当然票が割れて、皇貴妃なんて出るわけない」
「でもそうなると、有利なのは美火利様か、佳景様じゃないですか? 北鬼で力が強いのは、四条家か七条家ですから、ここはお二人の土俵のようなものですよね。南鬼の花嫁達にとっては、不利ですよ」
「本当にそうかしら」
「違うと思うんですか、亮子さん」
「私、凛帆様が一番になるんじゃないかと思ってる」
朝子と呼ばれた女中がそう言った瞬間に、少し空気が変わった。
「凛帆様? 一条家の?」
「どうしてそう思ったの? 美人だから? でも花嫁は全員美人だし、教養もあるわよね? 凛帆様だけが、特別飛び抜けているようには思えないけど」
「確かにそうですけど、あの方が持っている雰囲気は、他の花嫁とは違うっていうか・・・・高貴な方なのに、同時に親しみやすさもあるわよね? 偉ぶるわけでもないのに、どんな時でも堂々としていらっしゃるというか・・・・とにかく、他の花嫁とは空気が違うと感じるの」
「ああ、なんとなくわかるわ。凛帆様は、本当にお優しい方よね。私達女中にも気さくに話しかけてくれるから、私、あの方好きよ」
「高貴な方なのに、近づきがたいとは感じないわよね」
「そうなのよ! とても不思議な方なの。だから一番高い位を奉じられる方がいるとすれば、私は凛帆様だと思う――――」
「ちょっと!」
一人の女中の声が張りつめた。
「なによ・・・・」
肩を揺さぶられた女中が、不満そうに彼女のほうに視線を向ける。
――――いつの間にか私達の近くに、大勢の女中を引き連れた佳景様が立っていた。佳景様と目が合い、私達は固まる。
佳景様は、形のいい眉を歪めていた。耳が痛くなりそうな静けさが、全身にのしかかってくる。
怒鳴られ、罰を受けることを、その場にいた女中の全員が覚悟していた。
「・・・・・・・・」
だけど佳景様は何も言わず、歩き出してしまう。
「・・・・!」
佳景様が連れた女中の一人と、目が合う。
――――目を見張るほど、美しい人だった。真っ白な肌に、大きな瞳、すっと通った鼻筋と、小さな唇と顎。鴉の羽のように艶やかな髪は、一本の乱れもなく、きっちりと結い上げられている。
目が合ったのは一瞬のことで、彼女のほうが先に目を反らし、歩き出してしまった。すぐに、彼女の姿は見えなくなる。
「・・・・びっくりした・・・・」
姿が見えなくなってしばらくしてから、空気が抜けるように、女中達の張り詰めた両肩は縮んでいった。
「・・・・どうしよう・・・・話、聞かれちゃった・・・・」
「し、叱られたりしなかったじゃない。凛帆様のことを褒めただけで、別に佳景様の悪口を言ったわけじゃないから、怒ったとは限らない・・・・」
「怒ってないわけないじゃない! あの顔を見たでしょ! ものすごく気位が高い方なのよ。そんな方を差し置いて、他の花嫁が一番高いくらいになるなんて言ったら、そりゃ怒るでしょ」
「・・・・ああ、どうしよう・・・・あとでねちねち虐められるなんて、私、嫌よ」
「だ、大丈夫よ! ・・・・多分・・・・」
安心させようとする真伊子さんの声にも、力はない。どんなに後悔しても、口から出てしまった言葉は取り消せなかった。
「・・・・ねえ、あの子、見た?」
一人の女中が、低い声で、隣の女中に目配せする。
「あの子?」
「佳景様の後ろにいた女中よ。すっごい美人がいたじゃない。・・・・あの子、久遠鳴よ。今、飛ぶ鳥を落とす勢いでのし上がっている、久遠家の娘」
私はさっき目が合った、美少女のことを思い出す。
「確かに、まるで美人画から抜け出してきたような子だったわね。花嫁よりも、綺麗かもしれないわ。・・・・でも、あの子が何?」
「あの子、佳景様の女中として桜の廓に入ってきたんだけど、久遠家の頭代の久遠崔落が、七条家と交渉したらしいわ。そうまでして娘を大奥に入れたのは、若君達に娘を引き合わせるためっていう噂があるのよ。娘が見染められて、次の御台所になれるのなら、もうそこからは久遠家の時代よね」
「それは無理じゃないかしら」
年上の女中が口を挟む。
「彼女の実父と実母は、農民だそうよ。本当は久遠崔落は、娘の鳴を閻魔の花嫁にしたかったそうだけど、実家の家格が低いっていう理由でできなかったんだって」
「・・・・生まれの身分が低いのね。それじゃ、花嫁にも御台所にもなれないはずだわ」
「えー? 今は久遠家に入ってるんだから、実家の家格なんて、関係なくないですか?」
「馬鹿ね、若君の結婚相手ともなれば、実家の家格も関係してくるのよ。ちゃんとした、由緒正しき名家の生まれじゃなきゃ、相応しくないって反対されるわ」
「でも、意外ね。久遠家なら、もっと名家の娘を養女にできたはずなのに、農家の娘を選ぶなんて」
「さあ? 理由はわからないけど、美しさや賢さだけで選んだのかもしれないわね。見染められさえすれば、身分の問題なんて、どうとでもなるっていう目論見だったのかもしれないけど、世の中、そんなに甘くないわ。せいぜい側室どまりね」
「御台所が寵愛されるとは限らないから、久遠鳴が若君の側室になって寵愛を受けることができるなら、力を持つことができるかもね」
さっき、噂話が過ぎて佳景様に目を付けられる事態になったばかりなのに、また女中達は、あれこれと憶測を巡らせていた。
「はいはい、憶測はそのあたりにしておきなさい」
見かねたのか、真伊子さんが手を叩いて、彼女達の意識を現実に引き戻す。
「・・・・無駄話は、この辺りにしておきましょう。みんな、持ち場に戻って」
「はーい・・・・」
女中達は、力なく立ち上がった。
梅の廓の門の前に差しかかったあたりで、一人の女中が口を開いた。
その女中の視線の先を追うと、梅の門を通過しようとする、長持ちを持った男達の姿が、目に入った。
「あれが何? いつも運び込まれている荷物じゃない」
大奥には、様々な品々が運び込まれる。長持ちが持ち込まれることなんて、珍しい話じゃない。
「あの噂、知らないの?」
「あの噂?」
女中は意地の悪い微笑を浮かべて、友達の女中に顔を近づける。
「――――長持ちに男が隠れて、梅の廓に入り込んでるって話」
「え!?」
女中達は目を丸くする。
「何言ってんの? そんなこと、できるわけないじゃない。荷物は検査されてるのよ?」
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「・・・・もしかして、梅の廓の女中が手引きしてるってこと?」
「そういうこと」
「まさか――――逢引するために?」
女中は明確には答えずに、意味ありげな微笑で答えを匂わせていた。
「その男達は何者なの?」
「お寺の僧侶よ。時々、お参りに行くじゃない。一人の女中がその寺の僧侶と仲良くなったから、他の女中も仲間に引き入れたんだって」
「・・・・とんだ生臭坊主ね」
「でも、ただの噂でしょ?」
「そう、噂よ。・・・・でも、火のないところに煙は立たないって言うじゃない」
ほとんどの女中は半信半疑のようだったけれど、ただの噂と思いつつ、それを楽しんでいるようなところがあった。
「首謀者は、御台所に仕えている、女中だという話も――――」
「そこまでにしなさい」
暴走しそうになる噂話に、真伊子さんが歯止めをかけてくれた。
「口が過ぎると、痛い目に遭うわよ」
「ごめんなさい、真伊子さん。でも、真伊子さんだって、本当は気になってるんじゃないですか?」
「気になっても、首を突っ込んだらいけないことがあるの!」
真伊子さんは、気になっている、の部分は否定しなかった。
「咲は? あなたは気にならない?」
「うーん・・・・私はそのことよりも、やっぱり花嫁の誰が一番上の位にいくのか、就くのか、そっちが気になるよ」
水を向けられた女中が答える。
「誰がなるのかな?」
「誰もならないわよ。先輩に聞いた話じゃ、いつも馴れ合いで、全員に花を配るそうじゃない。花を送られないのは、出来の悪い花嫁だけよ」
「今年はそうならないと思いますよ。だって、北鬼と南鬼の花嫁が同じ土俵で、競うんですよ? 何も起こらないわけ、ないですよ」
愛弥と同じように、花嫁達が競争することを期待しているのか、その女中の声は浮き立っていた。
「だから、そんなことにはならないってば。北鬼の鬼廻一族と、南鬼の鬼廻一族が、それぞれ持ち回りで、身代を務めるのよ? 例年通り、家同志の繋がりが重要視されるはずだわ。当然票が割れて、皇貴妃なんて出るわけない」
「でもそうなると、有利なのは美火利様か、佳景様じゃないですか? 北鬼で力が強いのは、四条家か七条家ですから、ここはお二人の土俵のようなものですよね。南鬼の花嫁達にとっては、不利ですよ」
「本当にそうかしら」
「違うと思うんですか、亮子さん」
「私、凛帆様が一番になるんじゃないかと思ってる」
朝子と呼ばれた女中がそう言った瞬間に、少し空気が変わった。
「凛帆様? 一条家の?」
「どうしてそう思ったの? 美人だから? でも花嫁は全員美人だし、教養もあるわよね? 凛帆様だけが、特別飛び抜けているようには思えないけど」
「確かにそうですけど、あの方が持っている雰囲気は、他の花嫁とは違うっていうか・・・・高貴な方なのに、同時に親しみやすさもあるわよね? 偉ぶるわけでもないのに、どんな時でも堂々としていらっしゃるというか・・・・とにかく、他の花嫁とは空気が違うと感じるの」
「ああ、なんとなくわかるわ。凛帆様は、本当にお優しい方よね。私達女中にも気さくに話しかけてくれるから、私、あの方好きよ」
「高貴な方なのに、近づきがたいとは感じないわよね」
「そうなのよ! とても不思議な方なの。だから一番高い位を奉じられる方がいるとすれば、私は凛帆様だと思う――――」
「ちょっと!」
一人の女中の声が張りつめた。
「なによ・・・・」
肩を揺さぶられた女中が、不満そうに彼女のほうに視線を向ける。
――――いつの間にか私達の近くに、大勢の女中を引き連れた佳景様が立っていた。佳景様と目が合い、私達は固まる。
佳景様は、形のいい眉を歪めていた。耳が痛くなりそうな静けさが、全身にのしかかってくる。
怒鳴られ、罰を受けることを、その場にいた女中の全員が覚悟していた。
「・・・・・・・・」
だけど佳景様は何も言わず、歩き出してしまう。
「・・・・!」
佳景様が連れた女中の一人と、目が合う。
――――目を見張るほど、美しい人だった。真っ白な肌に、大きな瞳、すっと通った鼻筋と、小さな唇と顎。鴉の羽のように艶やかな髪は、一本の乱れもなく、きっちりと結い上げられている。
目が合ったのは一瞬のことで、彼女のほうが先に目を反らし、歩き出してしまった。すぐに、彼女の姿は見えなくなる。
「・・・・びっくりした・・・・」
姿が見えなくなってしばらくしてから、空気が抜けるように、女中達の張り詰めた両肩は縮んでいった。
「・・・・どうしよう・・・・話、聞かれちゃった・・・・」
「し、叱られたりしなかったじゃない。凛帆様のことを褒めただけで、別に佳景様の悪口を言ったわけじゃないから、怒ったとは限らない・・・・」
「怒ってないわけないじゃない! あの顔を見たでしょ! ものすごく気位が高い方なのよ。そんな方を差し置いて、他の花嫁が一番高いくらいになるなんて言ったら、そりゃ怒るでしょ」
「・・・・ああ、どうしよう・・・・あとでねちねち虐められるなんて、私、嫌よ」
「だ、大丈夫よ! ・・・・多分・・・・」
安心させようとする真伊子さんの声にも、力はない。どんなに後悔しても、口から出てしまった言葉は取り消せなかった。
「・・・・ねえ、あの子、見た?」
一人の女中が、低い声で、隣の女中に目配せする。
「あの子?」
「佳景様の後ろにいた女中よ。すっごい美人がいたじゃない。・・・・あの子、久遠鳴よ。今、飛ぶ鳥を落とす勢いでのし上がっている、久遠家の娘」
私はさっき目が合った、美少女のことを思い出す。
「確かに、まるで美人画から抜け出してきたような子だったわね。花嫁よりも、綺麗かもしれないわ。・・・・でも、あの子が何?」
「あの子、佳景様の女中として桜の廓に入ってきたんだけど、久遠家の頭代の久遠崔落が、七条家と交渉したらしいわ。そうまでして娘を大奥に入れたのは、若君達に娘を引き合わせるためっていう噂があるのよ。娘が見染められて、次の御台所になれるのなら、もうそこからは久遠家の時代よね」
「それは無理じゃないかしら」
年上の女中が口を挟む。
「彼女の実父と実母は、農民だそうよ。本当は久遠崔落は、娘の鳴を閻魔の花嫁にしたかったそうだけど、実家の家格が低いっていう理由でできなかったんだって」
「・・・・生まれの身分が低いのね。それじゃ、花嫁にも御台所にもなれないはずだわ」
「えー? 今は久遠家に入ってるんだから、実家の家格なんて、関係なくないですか?」
「馬鹿ね、若君の結婚相手ともなれば、実家の家格も関係してくるのよ。ちゃんとした、由緒正しき名家の生まれじゃなきゃ、相応しくないって反対されるわ」
「でも、意外ね。久遠家なら、もっと名家の娘を養女にできたはずなのに、農家の娘を選ぶなんて」
「さあ? 理由はわからないけど、美しさや賢さだけで選んだのかもしれないわね。見染められさえすれば、身分の問題なんて、どうとでもなるっていう目論見だったのかもしれないけど、世の中、そんなに甘くないわ。せいぜい側室どまりね」
「御台所が寵愛されるとは限らないから、久遠鳴が若君の側室になって寵愛を受けることができるなら、力を持つことができるかもね」
さっき、噂話が過ぎて佳景様に目を付けられる事態になったばかりなのに、また女中達は、あれこれと憶測を巡らせていた。
「はいはい、憶測はそのあたりにしておきなさい」
見かねたのか、真伊子さんが手を叩いて、彼女達の意識を現実に引き戻す。
「・・・・無駄話は、この辺りにしておきましょう。みんな、持ち場に戻って」
「はーい・・・・」
女中達は、力なく立ち上がった。
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