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第三章 思春期(中学校2年編)
3-2 接近
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そんな秀太と仲良くなるチャンスが来た。それは遠足である。中学2年の旅行行事は冬に行われるスキー教室であるが、それまで何も行事がないのも寂しいということでクラスの親睦を深めるという意味でも遠足を開催しているらしい。この遠足で幸か不幸か俺は秀太と同じ班になってしまった。班決めのとき、クラスにいるサッカー部が8人で4人4人に分かれることになった。蒼も俺と同じ班であるため、話し相手には困らないが、秀太と同じで嬉しい反面、1日一緒に行動できるのか不安だった。
遠足の内容は県内の観光地を歩いて回るというものだ。当日、最初はサッカーの話をしていたが秀太がつまらなそうにしていたため、話題は自ずと変わった。サッカー以外何の話をするかとなったら、やはり下ネタとなる。下ネタの話題になったら秀太は食いついてきた。
秀太自身の話はあまりしてくれないが、他の奴らにはどんどん自慰行為の頻度であったり、好きなAVのジャンルだったりを聞いてきた。蒼は彼女の胸のサイズといったデリカシーのない質問もされていた。俺も折角秀太が話してくれるため調子に乗って色々と自分のことを話してしまった。
「壮太って優等生だしもっと真面目なやつだと思ってた。将来女にモテモテでめっちゃヤリチンになりそうじゃん」
秀太に言われた。すると、
「でもこいつホモ入ってるから。秀太みたいな子好きそうだから気をつけたほうがいいよ」
と蒼に言われる。
「まあ、秀太はめちゃくちゃ顔可愛いし、結構タイプかな」
俺はノリで答えてしまった。
「え、お前もゲイなの?キモっ。お前は狙われる側だと思ってたわ」
秀太にはっきりと言わてしまった。ショックである。
秀太に話を聞くと秀太も何人かからゲイネタの標的にされているらしい。その1人はやはり立田で、ポケットに手を突っ込まれたりもしているらしい。また、秀太いわく、何人かのゲイキャラの奴が俺も好みだと言っていたとか。人のことは言えないが、ネタであっても自分がそういう目で見られるのは気分が良くない。
そういう話題は続き、蒼からは「涼介と秀太ならどっちが好み?」と聞かれた。向こうは冗談で聞いているだけなのだが、俺は「秀太」と本心を回答した。体つきは秀太もとても小柄である。身長も150cmちょっとしかないし、とても細い。だが、何となく性的な性徴は始まっており、思春期特有の魅力を感じる部分があるのだ。涼介も可愛いがそういう魅力はまだ感じない。
遠足が終わって帰りの電車は途中から秀太と2人になった。今日で大分距離は縮まった気がするため、特に気まずさはなかった。
「お前いいよな。勉強もサッカーもめちゃできて。ちょっとムカつくんだわ。入部したての頃お前サッカー糞上手くて何かウザかった。でも、エロいって分かって親近感はわいた」
それが彼の本音なのだろう。そういう感情で俺は冷たくされていたみたいだ。
「俺は勉強もサッカーも好きでやってるだけだから。」
と答えると、
「勉強はともかく、サッカーは好きなだけじゃ上手くならんだろ」
彼はそういった。
実際どうかわからない。俺は運動神経はかなりいいほうだと思うし、実際センスもあるのかもしれない。秀太のように羨ましがれることも多いと思う。
だが、周りからはそう見られてるかもしれないが、俺は圧倒的な劣等感みたいなものを常に抱えながら生活している。今現在も秀太を目の前にして性的な感情を抱いてしまう自分に感じているものだ。だから、たとえ自分が勉強もスポーツもできても、人より幸せな人間だとは全く思わない。秀太が途中で電車を降りて1人になってからはより一層、自己否定感に陥ってしまった。
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と蒼に言われる。
「まあ、秀太はめちゃくちゃ顔可愛いし、結構タイプかな」
俺はノリで答えてしまった。
「え、お前もゲイなの?キモっ。お前は狙われる側だと思ってたわ」
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