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第三章 思春期(中学校2年編)
3-12 文化祭でのお節介
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二学期初には今年も文化祭が行われたが、今年は小学校の友人達が来てくれることになった。元々全く呼ぶつもりはなかったが、県内1の学校の文化祭を見てみたいと言われたため招待した。今年のクラスの出し物はよくわからない創作物の展示であったため、去年以上にやる気が出ず、サッカー部の試合以外、当日はずっと彼らの案内をしようと思っていた。
当日は隆、史恩、孝宏が来ると聞いていたが、正門まで迎えに行くとなぜか彼らと一緒に女子が4人にいた。1人は隆の彼女の直美であり元クラスメイトだからよく知っているがあとは初対面である。
俺は隆を引き寄せて耳元で聞いた。
「おい、聞いてねえよ。何で女の子こんないるんだよ。直美だけならいいけどさ。」
「俺等も男だけで行くつもりだったんだけどさ、中学の女子に言ったらみんな行きたいって言うんだもん。」
ちなみに、直美以外は彼氏がいない女子らしい。この学校の文化祭では結構ナンパされると聞いてみんな来たがったとか。
「あと、壮太の写真見せたら、みんなカッコいいとかカワイイとか言ってたぞ。お好きな子をどうぞ」
隆は面白そうに言ってきた。女の子たちは彼氏がいないのが不思議な可愛い子ばかりであった。だが、俺にとってはそういう問題ではない。ありがた迷惑も甚だしい。
そもそも俺は小学校卒業以来同年代の女子と話していない。コミュニケーションの仕方を忘れてしまった。また、女の子を何人も連れて歩いているところを同級生に見られるとなんてからかわれるかわからない。
最初少し女の子たちにも挨拶し、校舎を簡単に案内したが、それだけでもすれ違う同級生たちがみんなニヤニヤしてこっちを見てくる。俺は文化祭と建物の大まかな概要を説明したところで耐えられなくなり、
「悪い、シフトあるから」
といって展示会をしている教室まで逃げてしまった。
教室に戻ると早速みんなから絡まれた。目撃した奴がすぐに広めたらしい。
「壮太そんな顔してやる事やってんな」
「よ、色男。モテモテ」
「ゲイだと思ってたけどちゃんと女の子も好きなんだね」
「この後何すんですか?え、8Pすんだって??」
みんな口々に好きなことを言ってくる。俺は事情を説明したが聞きやしてくれない。隆からは「お前のクラスの展示いくね」とラインが来たが、そんな事されると何を周りに言われるかわからない。「マジつまんなくて時間の無駄だから来ないで」と頑なに断った。
一方蒼もこの日彼女を文化祭に連れてきていた。来たら会わせてくれると約束していたが、みんながいる前だと色々とうるさいだろうから校舎裏にいって紹介してもらった。
蒼の彼女は写真でも見たことあったが、対面で見るととても美人であった。
「壮太くんだね。蒼がいつもお世話になってます」
「いやあ、こちらこそ、蒼がお世話になってます?」
何でお前が言うんだと蒼に突っ込まれた。
彼女さんいわく、蒼はよく俺の話をしているらしい。たまにキモいこともしてくるけど、頭も良くてサッカーも上手くて凄いやつと褒めてくれてるそうだ。
蒼のところにも俺が女子といたという話がきていたそうだが、
「良かったな。お前もこれでホモっ気直せるな。」
とイジってきたため、俺が蒼にいつもやられてるように、今回は蒼に俺が軽くビンタしてやった。
サッカー部の試合には隆たちもいたし、蒼の彼女も来ていた。小学校の友達の前では俺もカッコいいところを見せたかったが、俺は自分よりも蒼が良いところを見せられるように頑張ってサポートした。彼はディフェンダーだがセットプレーでは上がってくる。俺はコーナーキックの度に蒼の頭を狙い、何回目かでついに彼は得点できた。彼女さんも大喜びしていて、なんだか俺も嬉しかった。隆たちには最後来てくれたお礼と、あまりおもてなしができなかったことを詫びて帰ってもらった。最後SNSを交換しないかと女の子たちに言われたが、今スマホ持ってないと嘘をついて交換しなかった。まあ隆たちが俺のアカウントを彼女らに教えたら意味ないのだが。
俺が意図的に蒼の頭を狙ってたことを分かっており、試合後感謝してくれた。そこで、ふと、蒼が中1の移動教室で"中2の夏くらいまでには童貞卒業したい"と言っていたのを思い出した。いつの間にかその期限が過ぎていた。ということで、今日のお礼に俺には教えてくれと言って、"やったのかどうか"を彼に聞いた。彼は最初は答えるのを嫌がっていたが、本当にまだ童貞だと言っている。夏休みに1泊旅行に行こうとしたらしいが、18歳未満で宿泊する場合は親の同意書が必要で、自分の親にも向こうの親にも駄目と言われたそうだ。まあ、その親の反応が当たり前だとは思う。ただ、キスはしたことがあるそうだ。遊園地にデートに行ったときに観覧車の中で唇を重ねたそうだ。柔らかくてすごく"キュンキュン"したと、珍しく蒼が惚気てきた。いつも蒼は俺の余計な話を色んな人にするため、俺はその話をみんなに言いふらしてやろうかとも思ったが、今後話してもらえなくなるのが嫌であったため心のなかにしまってやった。
当日は隆、史恩、孝宏が来ると聞いていたが、正門まで迎えに行くとなぜか彼らと一緒に女子が4人にいた。1人は隆の彼女の直美であり元クラスメイトだからよく知っているがあとは初対面である。
俺は隆を引き寄せて耳元で聞いた。
「おい、聞いてねえよ。何で女の子こんないるんだよ。直美だけならいいけどさ。」
「俺等も男だけで行くつもりだったんだけどさ、中学の女子に言ったらみんな行きたいって言うんだもん。」
ちなみに、直美以外は彼氏がいない女子らしい。この学校の文化祭では結構ナンパされると聞いてみんな来たがったとか。
「あと、壮太の写真見せたら、みんなカッコいいとかカワイイとか言ってたぞ。お好きな子をどうぞ」
隆は面白そうに言ってきた。女の子たちは彼氏がいないのが不思議な可愛い子ばかりであった。だが、俺にとってはそういう問題ではない。ありがた迷惑も甚だしい。
そもそも俺は小学校卒業以来同年代の女子と話していない。コミュニケーションの仕方を忘れてしまった。また、女の子を何人も連れて歩いているところを同級生に見られるとなんてからかわれるかわからない。
最初少し女の子たちにも挨拶し、校舎を簡単に案内したが、それだけでもすれ違う同級生たちがみんなニヤニヤしてこっちを見てくる。俺は文化祭と建物の大まかな概要を説明したところで耐えられなくなり、
「悪い、シフトあるから」
といって展示会をしている教室まで逃げてしまった。
教室に戻ると早速みんなから絡まれた。目撃した奴がすぐに広めたらしい。
「壮太そんな顔してやる事やってんな」
「よ、色男。モテモテ」
「ゲイだと思ってたけどちゃんと女の子も好きなんだね」
「この後何すんですか?え、8Pすんだって??」
みんな口々に好きなことを言ってくる。俺は事情を説明したが聞きやしてくれない。隆からは「お前のクラスの展示いくね」とラインが来たが、そんな事されると何を周りに言われるかわからない。「マジつまんなくて時間の無駄だから来ないで」と頑なに断った。
一方蒼もこの日彼女を文化祭に連れてきていた。来たら会わせてくれると約束していたが、みんながいる前だと色々とうるさいだろうから校舎裏にいって紹介してもらった。
蒼の彼女は写真でも見たことあったが、対面で見るととても美人であった。
「壮太くんだね。蒼がいつもお世話になってます」
「いやあ、こちらこそ、蒼がお世話になってます?」
何でお前が言うんだと蒼に突っ込まれた。
彼女さんいわく、蒼はよく俺の話をしているらしい。たまにキモいこともしてくるけど、頭も良くてサッカーも上手くて凄いやつと褒めてくれてるそうだ。
蒼のところにも俺が女子といたという話がきていたそうだが、
「良かったな。お前もこれでホモっ気直せるな。」
とイジってきたため、俺が蒼にいつもやられてるように、今回は蒼に俺が軽くビンタしてやった。
サッカー部の試合には隆たちもいたし、蒼の彼女も来ていた。小学校の友達の前では俺もカッコいいところを見せたかったが、俺は自分よりも蒼が良いところを見せられるように頑張ってサポートした。彼はディフェンダーだがセットプレーでは上がってくる。俺はコーナーキックの度に蒼の頭を狙い、何回目かでついに彼は得点できた。彼女さんも大喜びしていて、なんだか俺も嬉しかった。隆たちには最後来てくれたお礼と、あまりおもてなしができなかったことを詫びて帰ってもらった。最後SNSを交換しないかと女の子たちに言われたが、今スマホ持ってないと嘘をついて交換しなかった。まあ隆たちが俺のアカウントを彼女らに教えたら意味ないのだが。
俺が意図的に蒼の頭を狙ってたことを分かっており、試合後感謝してくれた。そこで、ふと、蒼が中1の移動教室で"中2の夏くらいまでには童貞卒業したい"と言っていたのを思い出した。いつの間にかその期限が過ぎていた。ということで、今日のお礼に俺には教えてくれと言って、"やったのかどうか"を彼に聞いた。彼は最初は答えるのを嫌がっていたが、本当にまだ童貞だと言っている。夏休みに1泊旅行に行こうとしたらしいが、18歳未満で宿泊する場合は親の同意書が必要で、自分の親にも向こうの親にも駄目と言われたそうだ。まあ、その親の反応が当たり前だとは思う。ただ、キスはしたことがあるそうだ。遊園地にデートに行ったときに観覧車の中で唇を重ねたそうだ。柔らかくてすごく"キュンキュン"したと、珍しく蒼が惚気てきた。いつも蒼は俺の余計な話を色んな人にするため、俺はその話をみんなに言いふらしてやろうかとも思ったが、今後話してもらえなくなるのが嫌であったため心のなかにしまってやった。
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