男の性春

はりお

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第三章 思春期(中学校2年編)

3-20 ウズウズ

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サッカー部が県で2位になったのは学校でも大きな話題になった。俺が大活躍をしたと聞いてみんなからめちゃくちゃ称賛される。俺のクラスからは蒼も何試合か出場したが、出た時は無難なプレーで貢献してくれてた。
そんな中浮かれたいところであったが、実力テストがすぐにあるから切り替えなくてはならなかった。去年よりも順位が多少下がるのは仕方ないが、トップ10から漏れたくはなかった。
俺はその日すぐ涼介の元に向かい、テストの情報をもらいに行った。
「お前凄いな。県2位のエースだもんな。」
涼介は言った。
「唇を重ねた仲の俺が活躍したって聞いて嬉しい?」
と俺が言うと、涼介には無視された。
真面目な勉強の話は真剣に答えてくれるが、最近涼介は会ってもちょっとツンツンしてくるようになった。今までは"セクハラ"をしてもそれほど嫌がってはいなかったが、最近は抱きつこうとすると逃げられるし、「毛生えた?」とかそういう性的な質問をすると黙ってしまう。
そういう態度を取られるとますますセクハラをしたくなってしまう。やはり、スキー教室のあの晩のことを引きずっているのだろうか。あれくらいそんな大した話ではないと俺は思っているし、そういう話は俺ら以外の他にもいくらでも聞いているが、彼からするとその場のテンションや好奇心でやり過ぎたと思っているのかもしれない。それで、俺の性的な絡みにノれなくなっているのだと思われる。
そのあたりから俺は涼介のことを一層気になりはじめてしまった。達也に彼女ができて以降、俺が一番に性的な対象として見ていたのは秀太であった。だが、最近は涼介のことも頭に浮かべる割合が増えつつある気がする。
変わらず勉強面では助け合っている関係であったが、何となくただの友人としては思えなくなっている感覚をその頃から持ちはじめていた。

実力テストの方はそんな涼介に助けてもらった甲斐があって、8位と、去年の6位よりは下がってしまったが、何とか目標の10位以内キープを達成できた。発表された順位表をみると涼介は2位、1位は去年に引き続き一輝だった。自分と関係が近い2人が1位、2位で多少悔しさもあるが、来年こそは試合もないし自分も頑張ろうと思った。
結果が出たあと涼介に会った際に2位への祝意を伝えた。
「おめでとう。2位はすげーわ」
この日は素直に照れた様子で、
「ありがとう。でも1位の一輝くんすげーな。大差で負けたわ。サッカー部で試合もちょくちょく出てたんでしょ?」
と涼介は聞いてきた。
「うん。そうだけど、普段勉強とか成績の話一切しないからよく分かんない。ただ、性格はめちゃめちゃ良い」
涼介は興味深そうにその話を聞いていたが、その時の涼介の顔をみてると少々彼に対する良からぬ感情をまた抱いてしまった。可愛らしい顔をしてるし、やはり最近幼さが抜け、思春期特有の色っぽさがでてきている。「また、唇を重ねたい」そんな衝動に駆られたが、最近の涼介なら絶対に許してくれなさそうだ。また、彼の性器も気になるところだが、あの夜ですら触らせてくれなかったことを考えると、秀太のようには許して貰えないであろう。
最近は涼介に会う度にそんな思いを持ってしまっている。ウズウズさせられる日々であった。
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