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第4章:焔を持たぬ子
第13話:弟子の願い
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小屋の中は、ほの暗かった。
窓は木の板で塞がれ、光はわずかな隙間からしか入ってこない。
カイは膝を抱えたまま、リオたちから距離を取っていた。
「……みんな僕を怖がるんだ」
カイの声は震えていた。
「火を持たないのは“呪い”だって。僕のせいで畑が枯れたって、雨が降らないって……」
リサが眉をひそめた。
「そんなの、ただの言いがかりだよ」
ミナも強くうなずく。
「風だって火だって、本来は恵みの力。無いからって、誰かを責めるのは間違ってる」
けれどカイは首を振った。
「でも……みんなそう思ってる。僕は“外れ者”なんだ」
沈黙が落ちる。
リオは膝を折り、カイと同じ目線までしゃがみ込んだ。
「カイ。君は火がなくても、守りたいものはある?」
問いかけに、少年の瞳が揺れた。
しばらく唇を噛んでいたが、やがて小さく答えが漏れる。
「……ある。母さんを守りたい。僕を信じてくれてるのは、母さんだけだから」
その声はか細く、それでいて必死だった。
『リオ。彼は炎を持たないけれど――心の中には、立派な“火種”がある』
アウラの声が胸で囁く。
リオはゆっくり頷き、拳を握った。
「カイ。火がなくても、強くなれる方法はある。だから……もしよければ、僕の“弟子”にならないか?」
その言葉に、カイは目を見開いた。
「……弟子?」
「うん。僕も炎を怖がられてきた。けど、守りたいって願ったから前に進めた。君も、その願いがあるなら、きっと強くなれる」
小屋の空気が、静かに震えた。
カイは唇を結び、そして小さな声で――それでもはっきりと答えた。
「……僕を、弟子にしてください!」
その瞳には涙がにじんでいたが、炎にも負けない強さが宿っていた。
リオはにっこり笑い、手を差し出す。
「よろしく、カイ」
小さな手が、しっかりと握り返してきた。
その瞬間、焔を持たぬ子が――確かに“弟子”となった。
窓は木の板で塞がれ、光はわずかな隙間からしか入ってこない。
カイは膝を抱えたまま、リオたちから距離を取っていた。
「……みんな僕を怖がるんだ」
カイの声は震えていた。
「火を持たないのは“呪い”だって。僕のせいで畑が枯れたって、雨が降らないって……」
リサが眉をひそめた。
「そんなの、ただの言いがかりだよ」
ミナも強くうなずく。
「風だって火だって、本来は恵みの力。無いからって、誰かを責めるのは間違ってる」
けれどカイは首を振った。
「でも……みんなそう思ってる。僕は“外れ者”なんだ」
沈黙が落ちる。
リオは膝を折り、カイと同じ目線までしゃがみ込んだ。
「カイ。君は火がなくても、守りたいものはある?」
問いかけに、少年の瞳が揺れた。
しばらく唇を噛んでいたが、やがて小さく答えが漏れる。
「……ある。母さんを守りたい。僕を信じてくれてるのは、母さんだけだから」
その声はか細く、それでいて必死だった。
『リオ。彼は炎を持たないけれど――心の中には、立派な“火種”がある』
アウラの声が胸で囁く。
リオはゆっくり頷き、拳を握った。
「カイ。火がなくても、強くなれる方法はある。だから……もしよければ、僕の“弟子”にならないか?」
その言葉に、カイは目を見開いた。
「……弟子?」
「うん。僕も炎を怖がられてきた。けど、守りたいって願ったから前に進めた。君も、その願いがあるなら、きっと強くなれる」
小屋の空気が、静かに震えた。
カイは唇を結び、そして小さな声で――それでもはっきりと答えた。
「……僕を、弟子にしてください!」
その瞳には涙がにじんでいたが、炎にも負けない強さが宿っていた。
リオはにっこり笑い、手を差し出す。
「よろしく、カイ」
小さな手が、しっかりと握り返してきた。
その瞬間、焔を持たぬ子が――確かに“弟子”となった。
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