候爵令嬢は楽して生きたい

オカピ

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1章

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「だれっ!!」
周りの人は全員固まっているし目の前に人は居ないだとしたらあの声は…?

『ごめんなさい。怖がらせてしまいましたね』
落ち着いた女性の声が脳内に響く。

「あなたはだりぇなの?みんなかためたのあなた?」

『固めたのではなく時を止めたのですよ』

「しょんなことふつーできないよ!!」

『私は神ですから出来てしまうのです』

「かっかみ!?」
神ってあの神!?
私達をいつも見守ってるって噂の!?

にわかには信じがたいけど神様でもなければこの現象に説明がつかない気がする。

とっ…とりあえず今は無理矢理にでも納得しよう。

「かみしゃまがなんのようですか?」
まさか天罰とか?
ここ最近は勉強しかしていなかったから悪い事なんてやる暇無かったと思うんだけど。

『実は貴方が前世の記憶を持ったままシャルロット・ミトラスに生まれ変わったのはこちらのミスなのです。それを謝りにきました』

「みす…?」

『そうです。もちろん貴方がシャルロット・ミトラスに生まれ変わる予定ではあったのだけれど記憶を…魂を郡元花のままにするつもりではありませんでした』

「へぇ~そのためにわざわざあやまりにきてくれたの?」
だとしたら律儀だな。

別に私としては不便はしていないし
そりゃあ前世の記憶が邪魔をして母や父の事を自分と血の繋がった正真正銘の親だと思えない部分もあったりはするけれど前世に比べたら何倍もマシだから神様がわざわざ来るような事じゃないように思える。

自分のやった事に責任を持つのは大事だと思うけどね。

『確かにその事に関してはとても申し訳無いと思っています。けれどそれが本題なわけじゃないです』

「じゃあほんだいはなに?」

『貴方に魔力が無い事とそれによって生じる問題の事を伝えにきました』

「まっまりょくがにゃい?」
私はアリーさんに教わった事を思い出す。

平民でも貴族でもどんなに少なくとも魔力は必ず持っていて魔力が無い人間なんて存在しない確かそう言っていた。

「なんでわたしにはないの!?」
魔力が少ないなら分かるけども魔力が無いは絶対おかしい。

だってこの世界に魔力が無い人なんて居ないのだから…

『魔力とは魂と関連するものなのです。だから魂が地球人の…郡元花の貴方に魔力はありません』

「ないとどうなるの?」
この世界の人には全員魔力がある。
だから魔力が無い人をどうしたのかという文献は残っていない。

大丈夫だと信じたい。

母も父も周りの皆、私のことを愛してくれているから。

でも物凄く嫌な予感がする。

『魔力が無い貴方は人々から恐れられ魔力測定の日から1ヶ月後、処刑されてしまいます』
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