候爵令嬢は楽して生きたい

オカピ

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「徹夜なんて…昨日も疲れたって言ってたしシャルちゃん大丈夫かしら」
母が心の底から心配そうな声をだす。

どうしよう…
私が両親のことを信じる事ができてなかったと、今も信じる事ができていないと気づいてしまった以上会うのが凄く気まずい

そんなことを考えて扉の前から動けないでいると母が少し小さい声で恐る恐る
「何か記憶の事であったのかしら」
と言った。

え…記憶って言った?

混乱する頭を一生懸命働かせてる間に父が新たな爆弾を投下する

「教会に入った途端疲れたと言っていたし教会に関して前の記憶をなにか思い出して混乱しているのかもしれないな…」

前の記憶、普段なら自分がもっと小さかった頃の記憶の事を言われてるんだと思うところだけど私の場合は0歳の頃から自分の意識がしっかりあったのでそれは考えられない。

ということは…前世の記憶の事を言ってるの?

でもそんなの考えられない
だって私一回も父や母に対して前世の記憶の事言ってないもん!!

「無理に聞き出す事はダメだと分かっていても、シャルちゃんが一人で抱え込むようなら私…前世の事根掘り葉掘り聞いてもいいと思うの!!」

色々考えている最中に母が突然大きな声をだすものだから私はビクッと体が震える。

いや私の体が震えた事よりもっと大事なことがある。

今、母はなんと言った?

前世の事って言ったよね。

なんで両親は私に前世の記憶があるの知ってんの!?

いつから!?
そんなそぶり見せられたこと唯の一度も無かったのに…

色々考えすぎて頭がパンクしそうだよ

「信じるって決めたんだろ?」

「それは…そうね。少し心配しすぎたわ」

母が眉をひそめて困った様に笑う

今まで両親が愛してくれているのは私じゃなくてシャルロットだと思ってた。

ただ単に私が二人の娘だから愛してくれているだけで、もし私に前世の記憶があって性格が郡元花のままだったら
気持ち悪がられると思ってた。

でも…違ったんだ

両親は私に前世の記憶があるとわかってても愛してくれてた。

処刑されるときも最後まで味方でいてくれた。

前世の事とか関係なく私自身のことを信じて愛してくれてた。

なのに私は信じられなかった。

前世で色々あったから、なんてただの言い訳だ。

私が信じようとしなかっただけ

勝手に私のなかでシャルロットは私とは別の人だと思ってただけ。

ホントに身勝手だな…私

今の私にはこんなにも大切に思ってくれて前世のことだって普通なら問い詰めたい筈なのに私の気持ちを尊重してくれる両親が居る。

もう前世とは違う

そんな事にも気づかないでいたなんて

悔し涙だか嬉し涙だか分からない涙がポロポロ溢れる。

私生きたい
シャルロットの…私の両親に申し訳無いからじゃなくて純粋にこの世界で、この家族と共に生きていきたい

その日私はそっと竜と戦いそして勝つ決意を固めた

あっ、そういえばお腹すいたの忘れてた!
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