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後宮妃・一の妃編
44.対面と一の妃への疑問
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「ようこそおいでくださいました、“一の妃”様」
後宮妃・麗香の案内により、〈皇后宮〉の茶席へと場所を移し、初めて後宮妃・“一の妃”と対面する宝玉。
「“一の妃”様へと宝玉がご挨拶申し上げます」
後宮妃・麗香から貴婦人の所作を教示されている宝玉。
身分が上の後宮妃・“一の妃”へと跪拝(※高位の者に対し、跪いての挨拶の作法)をしてみせる。
これには美しい笑みを浮かべる“一の妃”が、即座に宝玉へと歩み寄り、「どうか頭をお上げください」と声をかける。
「ふふっ……元は田舎育ちだと聞いておりましたが、とても美しい挨拶をなさるのね」
「公主様からご教示いただいておりますので……教えてくださる方が素晴らしいのでしょう。私のような田舎育ちの後宮妃でも、一応はこのように様になるのですから……」
「まぁ、申し訳ございません! そのようなつもりで言ったわけではありませんのに……それに悪意があるわけでもございません」
「ご心配はご無用でございます。実際に私は正真正銘の田舎娘でございます。それに“一の妃”様に悪意がないことぐらいわかります」
そう、柔らかな雰囲気を持つ“一の妃”から受ける印象は決して悪くない。むしろ、良いといえる。
何より、彼女の人柄の良さは、その優しげな眼差しや柔和な表情からもうかがい知れる。
ーーかつて対峙した“二の妃”様とは大違いだ。
元後宮妃・“二の妃”は初対面にもかかわらず、その高慢さを存分に醸し出していた。表情に表れていたのだ。
「本当に申し訳ないことを告げた私をお許しください。ただ、思った以上にお美しい方なので驚きましたわ。仙女もかくや、という美しさを持つ者はそうはおりませんから……」
「それは言い過ぎでございます。もしや“一の妃”様はお目が悪いとか?」
「ふふっ……面白いお方だこと。皇帝陛下が愛おしむのもわかるような気がしますわ」
納得とばかりにうなずく“一の妃”。
対し、宝玉は目の前の美姫をまざまざと見つめる。
「うわぁー……とてもお綺麗です!」
“一の妃”の清楚な美しさに自然と感嘆の声を上げる宝玉。
不躾とは思いながらも見ないではいられない。
“一の妃”の持つ儚げな美貌と、溢れるばかりの気品を称賛さずにはいられないのだ。
ーー艶やかな美しさの麗香お姉様もお綺麗だけど、この方はまた違う種類の美しさだよ。炫様が女装したら、きっとこんな感じの美姫に……うん? あれあれー……この方って?
実は、ある事に気づいた宝玉がいる。
「ふふっ……案外、感がよろしいのね?」
“一の妃”はおもむろに扇子を広げると、宝玉の耳元へと口を寄せ、そして囁くように告げたのだ。
「えっ? ええっ??」
まるで宝玉の疑問を肯定するかのような“一の妃”の囁き。
ーーまさか、そうなのかなぁ?
まざまざと“一の妃”を見つめる宝玉がいる。
後宮妃・麗香の案内により、〈皇后宮〉の茶席へと場所を移し、初めて後宮妃・“一の妃”と対面する宝玉。
「“一の妃”様へと宝玉がご挨拶申し上げます」
後宮妃・麗香から貴婦人の所作を教示されている宝玉。
身分が上の後宮妃・“一の妃”へと跪拝(※高位の者に対し、跪いての挨拶の作法)をしてみせる。
これには美しい笑みを浮かべる“一の妃”が、即座に宝玉へと歩み寄り、「どうか頭をお上げください」と声をかける。
「ふふっ……元は田舎育ちだと聞いておりましたが、とても美しい挨拶をなさるのね」
「公主様からご教示いただいておりますので……教えてくださる方が素晴らしいのでしょう。私のような田舎育ちの後宮妃でも、一応はこのように様になるのですから……」
「まぁ、申し訳ございません! そのようなつもりで言ったわけではありませんのに……それに悪意があるわけでもございません」
「ご心配はご無用でございます。実際に私は正真正銘の田舎娘でございます。それに“一の妃”様に悪意がないことぐらいわかります」
そう、柔らかな雰囲気を持つ“一の妃”から受ける印象は決して悪くない。むしろ、良いといえる。
何より、彼女の人柄の良さは、その優しげな眼差しや柔和な表情からもうかがい知れる。
ーーかつて対峙した“二の妃”様とは大違いだ。
元後宮妃・“二の妃”は初対面にもかかわらず、その高慢さを存分に醸し出していた。表情に表れていたのだ。
「本当に申し訳ないことを告げた私をお許しください。ただ、思った以上にお美しい方なので驚きましたわ。仙女もかくや、という美しさを持つ者はそうはおりませんから……」
「それは言い過ぎでございます。もしや“一の妃”様はお目が悪いとか?」
「ふふっ……面白いお方だこと。皇帝陛下が愛おしむのもわかるような気がしますわ」
納得とばかりにうなずく“一の妃”。
対し、宝玉は目の前の美姫をまざまざと見つめる。
「うわぁー……とてもお綺麗です!」
“一の妃”の清楚な美しさに自然と感嘆の声を上げる宝玉。
不躾とは思いながらも見ないではいられない。
“一の妃”の持つ儚げな美貌と、溢れるばかりの気品を称賛さずにはいられないのだ。
ーー艶やかな美しさの麗香お姉様もお綺麗だけど、この方はまた違う種類の美しさだよ。炫様が女装したら、きっとこんな感じの美姫に……うん? あれあれー……この方って?
実は、ある事に気づいた宝玉がいる。
「ふふっ……案外、感がよろしいのね?」
“一の妃”はおもむろに扇子を広げると、宝玉の耳元へと口を寄せ、そして囁くように告げたのだ。
「えっ? ええっ??」
まるで宝玉の疑問を肯定するかのような“一の妃”の囁き。
ーーまさか、そうなのかなぁ?
まざまざと“一の妃”を見つめる宝玉がいる。
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