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身体の変化
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暑い…
熱い…
アツい…
体が燃えるように熱い…
喉が渇いた…
手を伸ばすと口に生ぬるい水が入ってきた
必死に嚥下すると次の水がやってくる。
2回目の水と一緒に入ってきた舌に自分の舌を絡ませ少しでも…と水を求めて吸い付く。
「んっっ…」
くぐもった自分の声が耳に響く。
俺…何してんだっけ…
目を開けると泣きそうな…心配そうな顔をした薫が目に入ってきた。手を伸ばし薫の顔を擦る。伸ばした俺の手を上から包みこみ頬を擦り寄せてきた薫
「かおる…なんで…そんな顔してんの…?」
「悠介…体しんどい?何か欲しいものある?」
「欲しいもの…かおる…。側にいてて欲しい…」
「あぁ…ずっとそばにいる。だから安心して」
俺の手を握る薫の手が震えている。
起き上がりたいけど身体が重くて動かせない…
ヘソの辺りが燃えるように熱くて…
身体全体も熱くて…頭もクラクラする。
「あつい…。俺…死んじゃうの?」
「死なないよ…身体が変化してきてるだけ…」
「へん…か…?」
「オメガに変化してきてるんだと思う」
「オメガ…?おれ…オメガになれるの?」
「あぁ…なるよ。」
頭がフワフワしてる。
薫の手が冷たくて気持ちいい
「薫ぅ…身体…熱いよ…」
縋り付く様に薫の身体に抱きつくと瞼が重くなってくる。
「すぐに治まるよ。おやすみ。ずっとそばにいるから…大丈夫」
抱き締められ瞼にキス
あぁ…大丈夫。
薫がそばにいてくれる。
また深い眠りに落ちた
目を開けると横に薫の顔があった。
俺を抱きしめ目を瞑る薫は目の下に隈ができている。
時計を見るともう1週間なんてとっくに過ぎていた。
2週間、薫と2人部屋に籠もりっきりで過ごしていたようだ
親指で薫の隈をなぞると目が開いた。
「悠介…体調はどう?」
「元気…身体が汗で気持ち悪いから風呂入りたい」
「分かった」
薫は俺を持ち上げると風呂場に向かう。
身体がダルかったからされるがままにしてると薫は俺の全身を洗い一緒に風呂に浸かってきた。
「おれ…1人で風呂入れるけど?」
「俺が心配なんだ。頼むから世話させて」
ホントに心配してたんだろうな…
今にも泣きそうな顔で俺の身体をさすっている。
「熱下がったっぽいけど…オメガになってるのかな?」
「明後日に受診して診てもらったらわかるかな?」
「匂いは?する?」
薫は俺の項に鼻を寄せると息を吸い込む。
「ん~…まだ分からない。完全にオメガになってないのだろうね」
「そっかぁ…残念。すぐに番なれないんだなぁ」
「そんなに俺と番になりたい?」
「だって俺は薫と番になるために生まれてきたんだろ?」
「あはは!そうだった」
「薫がずっとそう言ってたんじゃん!」
俺を抱きしめる手が強くなり頭にキスをされた。
後ろからされてるから薫の表情は分からない。
2日後、俺は病院でオメガへの性変化が確認された。
「じゃあもうオメガってこと?」
「いや、正確にはまだ完全にオメガにはなってないらしい。発情期きたらオメガって言えるんだってさ」
二学期が始まると話題は俺のオメガへの性変化の話。皆んな興味津々なのがわかる。
「ああ~。俺達が発情期来るまで仮だねって言われてたやつと一緒だな」
「発情期っていつくるんだ?」
「それは人それぞれだからわかんないよね?」
「俺は遅かった。中学の終わりだったからオメガって言われてから約1年くらい仮だったな」
「僕は早かったよ。中学2年の夏だったから3年春の検査ではもうオメガって分かってたし…」
机に突っ伏し、いつ来るか分からないオメガの発情期にドキドキする気持ちを落ち着かせる。
「発情期きたら九条さんと番になるの?」
「そのつもりだけど?」
「番になるって1回しかないから…不安にならないかな?って」
鈴木が聞いてくる。鈴木は番になるのが不安なのか?
たった1回しか…1人だけにしか許されない。
オメガはたった一人のアルファを選ぶ。
「それはないかな。俺さ子供の時から薫に大きくなったら番になる。って言われ続けてきたからそれ以外は考えられないんだ。なんだったらオメガじゃなかったって検査結果出たときのほうが不安だった。これからどうしよう…ってさ」
「そうなんだ…」
「鈴木は不安なのか?」
「…不安かな。晴人くん以外考えられないけど…捨てられたりしないかっていつも不安だよ。アルファは何人でも番が持てるでしょ?」
「坂口は誠実だと思うぞ?」
「うん。分かってる。信じてるよ」
「坂口じゃ…不安なのか?」
「不安じゃないとは言い切れないかな。佐野くんも白井くんも子供の時から番が決まってるから?うらやましい。安心して項を差し出せる相手がいるって」
なんで返してやるのが正解か分からない。
俺は感じなかった不安が鈴木にはあるんだ。
俺がオメガじゃなかった時不安になったように…
少しでも不安がなくなるように早く解決するようにと思いを込めて俺は鈴木の頭を撫でた。
熱い…
アツい…
体が燃えるように熱い…
喉が渇いた…
手を伸ばすと口に生ぬるい水が入ってきた
必死に嚥下すると次の水がやってくる。
2回目の水と一緒に入ってきた舌に自分の舌を絡ませ少しでも…と水を求めて吸い付く。
「んっっ…」
くぐもった自分の声が耳に響く。
俺…何してんだっけ…
目を開けると泣きそうな…心配そうな顔をした薫が目に入ってきた。手を伸ばし薫の顔を擦る。伸ばした俺の手を上から包みこみ頬を擦り寄せてきた薫
「かおる…なんで…そんな顔してんの…?」
「悠介…体しんどい?何か欲しいものある?」
「欲しいもの…かおる…。側にいてて欲しい…」
「あぁ…ずっとそばにいる。だから安心して」
俺の手を握る薫の手が震えている。
起き上がりたいけど身体が重くて動かせない…
ヘソの辺りが燃えるように熱くて…
身体全体も熱くて…頭もクラクラする。
「あつい…。俺…死んじゃうの?」
「死なないよ…身体が変化してきてるだけ…」
「へん…か…?」
「オメガに変化してきてるんだと思う」
「オメガ…?おれ…オメガになれるの?」
「あぁ…なるよ。」
頭がフワフワしてる。
薫の手が冷たくて気持ちいい
「薫ぅ…身体…熱いよ…」
縋り付く様に薫の身体に抱きつくと瞼が重くなってくる。
「すぐに治まるよ。おやすみ。ずっとそばにいるから…大丈夫」
抱き締められ瞼にキス
あぁ…大丈夫。
薫がそばにいてくれる。
また深い眠りに落ちた
目を開けると横に薫の顔があった。
俺を抱きしめ目を瞑る薫は目の下に隈ができている。
時計を見るともう1週間なんてとっくに過ぎていた。
2週間、薫と2人部屋に籠もりっきりで過ごしていたようだ
親指で薫の隈をなぞると目が開いた。
「悠介…体調はどう?」
「元気…身体が汗で気持ち悪いから風呂入りたい」
「分かった」
薫は俺を持ち上げると風呂場に向かう。
身体がダルかったからされるがままにしてると薫は俺の全身を洗い一緒に風呂に浸かってきた。
「おれ…1人で風呂入れるけど?」
「俺が心配なんだ。頼むから世話させて」
ホントに心配してたんだろうな…
今にも泣きそうな顔で俺の身体をさすっている。
「熱下がったっぽいけど…オメガになってるのかな?」
「明後日に受診して診てもらったらわかるかな?」
「匂いは?する?」
薫は俺の項に鼻を寄せると息を吸い込む。
「ん~…まだ分からない。完全にオメガになってないのだろうね」
「そっかぁ…残念。すぐに番なれないんだなぁ」
「そんなに俺と番になりたい?」
「だって俺は薫と番になるために生まれてきたんだろ?」
「あはは!そうだった」
「薫がずっとそう言ってたんじゃん!」
俺を抱きしめる手が強くなり頭にキスをされた。
後ろからされてるから薫の表情は分からない。
2日後、俺は病院でオメガへの性変化が確認された。
「じゃあもうオメガってこと?」
「いや、正確にはまだ完全にオメガにはなってないらしい。発情期きたらオメガって言えるんだってさ」
二学期が始まると話題は俺のオメガへの性変化の話。皆んな興味津々なのがわかる。
「ああ~。俺達が発情期来るまで仮だねって言われてたやつと一緒だな」
「発情期っていつくるんだ?」
「それは人それぞれだからわかんないよね?」
「俺は遅かった。中学の終わりだったからオメガって言われてから約1年くらい仮だったな」
「僕は早かったよ。中学2年の夏だったから3年春の検査ではもうオメガって分かってたし…」
机に突っ伏し、いつ来るか分からないオメガの発情期にドキドキする気持ちを落ち着かせる。
「発情期きたら九条さんと番になるの?」
「そのつもりだけど?」
「番になるって1回しかないから…不安にならないかな?って」
鈴木が聞いてくる。鈴木は番になるのが不安なのか?
たった1回しか…1人だけにしか許されない。
オメガはたった一人のアルファを選ぶ。
「それはないかな。俺さ子供の時から薫に大きくなったら番になる。って言われ続けてきたからそれ以外は考えられないんだ。なんだったらオメガじゃなかったって検査結果出たときのほうが不安だった。これからどうしよう…ってさ」
「そうなんだ…」
「鈴木は不安なのか?」
「…不安かな。晴人くん以外考えられないけど…捨てられたりしないかっていつも不安だよ。アルファは何人でも番が持てるでしょ?」
「坂口は誠実だと思うぞ?」
「うん。分かってる。信じてるよ」
「坂口じゃ…不安なのか?」
「不安じゃないとは言い切れないかな。佐野くんも白井くんも子供の時から番が決まってるから?うらやましい。安心して項を差し出せる相手がいるって」
なんで返してやるのが正解か分からない。
俺は感じなかった不安が鈴木にはあるんだ。
俺がオメガじゃなかった時不安になったように…
少しでも不安がなくなるように早く解決するようにと思いを込めて俺は鈴木の頭を撫でた。
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