当て馬な俺が幸せになる方法

結人

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新薬

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夏休み。
俺は薫の家にいる。

いや、いつもだろ…と言われればそうなんだけど…
今回の休みは俺の運命を変えると言っても過言ではない。


「悠介。最終確認。この薬を打ったらもう後戻りはできないよ?」
「分かってる。大丈夫。俺は薫の番になりたい」


医者から処方された薬。
自己注射すればもう逃げられない。

意を決し腹に針を打つ。
10秒数えてゆっくり針を抜く。

特に身体の変化は感じない。

「これ、ちゃんと薬入ったのかな?」
「薬が効いてくるまで少し時間がかかるみたいだから様子見ながら進めていこう」

薫は俺を抱きしめ顔中にキスを落としてくる。

「薫…くすぐったい…」
「悠介が俺のためにこれから頑張ってくれると思ったら愛おしくて仕方ないよ」

俺は今からオメガになる。でも病院で説明されたがいまいちよくわかってなかった。

「…そうだ。俺よく分かってなかったんだけど。エッチするとオメガになれるの?」
「正確にはアルファがビッチングするとオメガに変性する」
「うーん…やっぱよくわかんない」

お手上げポーズをすると薫は俺の服の上から腹に手を当てる。何度も上下にさすられるとくすぐったい。

「そうだね…悠介には酷かもしれないけど…1週間、俺と部屋に籠もることになるよ」
「1週間?そんなに長い間何すんの?」
「1週間ずっと身体を繋げる。悠介の身体に俺の遺伝子を刻みつけ続けるんだ」
「え?……1週間?ずっと??」
「そう。ずっと…」

薫の指先が触れる場所にビリビリと電気が走る。
その刺激に慣れず薫の服にしがみついた。

「怖い?」

しがみついた俺の手を薫は優しく握る
俺が着ていた服を1枚ずつ脱がしていく薫を眺めていると目が合った。

「でも、もう逃げられないから…覚悟を決めて」








「…んぁっ…っ…あっ…っ…」
もう何時間こんな事してるのだろう…。

薫と初めて体を繋げ感動に浸る間もなく、その後はされるがままに抱かれ続け今が朝なのか夜なのかすら分からない。
腹の中は薫が出したモノで苦しいくらい張っている。

もちろん俺のモノは出すものがなくなり力なく揺れている。

「悠介…大丈夫?」
「おう…大丈夫…。でも腹…苦しい…」
お腹を手で擦りながら言うとその上から薫が手を添えてくる。
「俺が悠介の中に入ってるんだね。夢みたいだよ」
「夢じゃない。現実だ…。そして俺は今…瀕死の状態」
「悠介は元気だよ。アルファの性欲についてこれる体力があるって凄い事だ」
「体力には自信あるな…持久力だけで大会入賞し続けてるからさ!」

笑いながら言うと薫は俺の頬を手で優しくさすってくる。
深いキスをされ息苦しさに目眩がしてきた。

「じゃあもう少し激しくしても大丈夫かな?」
そう言って俺を抱え上げた薫は一気に奥まで突き上げてくる。
「えっ?!…ふあっ…っ…んっ…あぁ…っ…」
薫の首に腕を回し振り落とされないように抱きつく。

気持ちいいところを攻められ目の前がチカチカと明滅する。
体が震え全身に力が入る。ガクガクと震えが止まらない。

「薫…やぁ…気持ちいいの…止まんない…」
「そのまま気持ちよくなってて…」

イッたあとも止まることなく揺さぶられ続ける。
首筋に薫の顔が近づくとピクっと体が反応してしまう。

「まだ匂いはでてこないね…」
首筋に舌を這わせ項に口づけてくる。

「悠介…愛してる。俺の運命」







目を覚ますと目の前には薫の顔があった。

「…が…っ?!」

薫…と言おうとした自分の声があまりにガラガラで…喉も痛くて薫の腕を掴む。

「悠介…?喉痛い?…ちょっと待ってて…」

起き上がった薫はすぐに水を持ってきてくれた。

「あ~…。あ~…。よかった声戻った」

「ごめん。鳴かせすぎたね。何か食べられる?」
「腹減った…なんか食べる…」
ベッドから降りようと動いた時お尻から何かが溢れ出す…

ごぽっ…と音とともに俺の内腿に垂れ流れたそれは俺の中に出され続けた薫のソレ…

「なんとも…扇情的な光景だな…」

ベッドに膝をつきハイハイの状態で降りようとしていた俺の背後には薫がいる…
慌ててお尻を隠すが片手で隠すには範囲が広すぎた。

薫は俺の内腿に垂れる精液を指で掬うと穴の中に戻すように指を入れていく。

「んっ……ダメ…っ…」

グチュ…グチュ…と音を鳴らし押し込まれる精液。

「勿体ないから戻してあげようとしてるのにどんどん悠介の中から溢れ出してくるよ…。ちゃんと中に入れておいて」

指が気持ちいいところを掠めると物足りないと言うように勝手に腰が動く。顔をベッドに押しつけ薫に見せつけるように尻を高く持ち上げると薫の指の動きが激しくなる。

「あっっ…あっ…ンっ…あっ…っ…またイッちゃう……っ…」

ガクガクっと体を震わせたあとベッドに倒れ込む…
精液も出さずにイってしまった…。

「後ろだけでイクのも上手になってきたね」
ベッドで横たわる俺に軽くキスをすると「何か摘めるもの用意するから待ってて」と部屋を出ていってしまった。

ベッド横にあるデジタル時計を見るとまだ1日しか経ってなかった…
あと6日間…薫とただれた生活を続けるのか。

「俺…やっていけるかなぁ…」独り呟く。

俺のオメガへの道はまだまだ始まったばかりらしい。
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