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カガチが魔力操作の訓練を始めてから半月ほどが経った。
その頃になると、カガチもさすがに瞑想をして居眠りすることはなくなり、体内魔力をきちんと感じ取ることができるようになっていた。
自己の魔力をただ漠然と感じるだけなら、何も訓練の必要はない。カガチも、植物型の魔物・蔓鬼灯を吸収したときからできていた。しかし、魔力を操作する段階に至るためには、それでは足りない。体内を血流のように循環する魔力の流れが皮膚の内側を指先から目の表面に至る隅々にまで駆け巡っているのを感じ取れなければならない。
欲を言うなら、無数の筋となって全身に張り巡らされている体内魔力の中から任意の一筋を選び取って感じ取れるところまで極めるのが理想だ。その点で言うと、カガチの魔力感知はまだまだだった。腕、脚、頭、身体、くらいの大雑把な区切りしかできていない状態だった。
魔力の感じ方がまだまだ大雑把だから、操作しようにも無駄が多すぎて、あっという間に魔力が枯渇してしまう。それでは碌な訓練もできないので、いまはひたすら瞑想の日々だった。
(とはいえ、カガチは頑張っている)
クダンは素直にそう思っていた。
そもそもの話、魔人は生まれたときから魔人であり、生まれたときから魔力を感じて生きている。だが、カガチは違う。記憶喪失のために正確な年齢は分からないけれど、たぶん十歳よりは上だろう。とすれば、生まれてから十年以上、魔力があるという感覚を知らずに生きてきたのだ。それは言うなれば、ある日突然三つ目の目が開いた、あるいは三本目の腕が生えた――というようなものだ。
生えてすぐの三本目の腕をいきなり上手に使いこなせないのはむしろ当然であり、逆にたった半月で多少なりとも魔力感知の精度が上がっていることこそが、カガチが努力していることの証明だと言えよう。
(……とはいえ、純粋に弟子としての将来性は薄いだろうな)
これもまた、クダンの素直な感想だった。
半月前まで魔力を知らなかった少女がよくまあ、めげずに頑張っているとは思うものの、生まれながらの魔人に比べて開始位置が十年遅いというのは致命的だ。よしんば、カガチに魔術師の才があったとしても、クダンが切り拓いた秘儀を受け継ぐだけの境地に至ることはないだろう。
(……って、おいおい。俺はカガチのことを弟子だと思っているのか?)
クダンは自分がいつの間にかその前提で考えて嘆息していたことに気がついて、自分自身に失笑した。
(俺がこいつを訓練するのは、人里で普通の生活ができるようにするためだったじゃねぇか。弟子にするためじゃねぇだろ。だいたい、弟子なんて……、……ああ、下んねぇこと思い出しちまったな)
かつてクダンがスースを降して【賢者】の称号を与えられたばかりの頃は、国の内外から多くの魔術師がクダンの下に馳せ参じて、弟子入りを志願したものだった。
しかし、その半数が、クダンの顔を一瞥するなり、弟子になることなく帰っていった。残った半数も、弟子になって三日目で最初の脱落者が出てからは、何くれと理由をつけたり、あるいは無言で、クダンの下を去って行った。
最後まで残った弟子が「限界です」と書き置きを残して消えたのが、弟子入りから十日目の朝だった。
(あのときは危なかったな。俺の厳しい修行に十日もついてこられる奴がいたら、歓迎の酒宴を開いてやるか……なんて考えてたからな。危なかったぜ。あの最後の奴があと一日出ていくのが遅くなってたら、うっかり差し向かいで飲み食いすることになってたもんな。ああ、危なかった。あれは逆に助かった。うん、助かった……うん……、……って、んなこたぁどうでもいいんだ!)
うっかり冷たい泥沼に落ち込みかけていた思考を、クダンは慌てて引き揚げた。
「おい、カガチ」
益体もない記憶を振り払って、眼前で魔力操作の訓練に悪戦苦闘しているカガチに呼びかける。
「あっ……は、はい!」
「それじゃあ、腕全体だ。もっと絞り込んで、指一本に魔力を集中させろ。できないんなら、また瞑想からやり直しだ」
「……っはい」
カガチはしょんぼりしながら答えると、自分の左手を右手で握ってうんうん唸っていたのを止めて、ここ十数日ですっかりお馴染みの体勢になった座禅を始めた。
腕に流れる魔力を感じるだけなら、いまさら座禅をする必要もないのだけど、それでもカガチは座禅する。すっかり、そういう条件付けができてしまっていた。
座禅して目を閉じたカガチは初日のように寝こけることもなく、ちゃんと瞑想状態に入って、体内を迷走する魔力の流れに知覚を併走させる。
カガチに魔術師の才があるのか、あったとして大成するのか――その辺りには期待していないけれど、本気で取り組んでいることだけはクダンも認めるところだった。
(弟子ってことでも、まあ……)
まだまだ片目を瞑ってものを見ているような魔力感知に、筆を逆手で持って文字を書いているような魔力操作だけども、全くの零から始まったことを考えれば、そう悪いものではない。
それに――
「――カガチ」
クダンが呼びかける。
「ふぁ……?」
カガチはぱちっと目を開けて、黒い瞳でクダンを見る。クダンも、正面からカガチを見やる。
「……」
「……え、ぁ……?」
クダンが何も言わずに黙っていたから、カガチは不安そうに眉を曇らせてしまう。
だけど、それだけだ。
クダンと正面から見つめ合って、五秒以上も目を逸らさずにいられる相手は、カガチが初めてだった。……スースを数に入れれば二人目だが、人間の中では初めてだ。
何よりも衝撃的なのは、スースにしろカガチにしろ、クダンの顔が目に入ることを、堪えるべきことと思っていないことだった。
いや、そもそも人間ではない上に、自分自身も他者から恐怖される存在であるスースがクダンを恐れないのは、違和感を抱くことでもなかろう。しかし、間違いなく人間で、しかも年端もいかない少女のカガチが、クダンの不細工顔に少しも心を乱さないというのは違和感が大有りだ。
この子は美醜に関する感性が恐ろしくぶっ壊れてるようだ――と、クダンは他人事ながら心配になっていた。
(確かに、カガチなら俺の弟子として最長期間を更新し続けてくれそうだが……でもやっぱり、一日でも早く人里に返してやったほうが良いよなぁ)
ここに長く居たら、カガチの美的感覚は今よりもさらに取り返しの付かないことになってしまうだろう――。
クダンは、自分の顔面が女一人を自殺未遂に追い込むに足る凶器なのだと知っている。子供を凶器の傍で遊ばせるのが正しいことだとは、クダンには思えなかった。
その頃になると、カガチもさすがに瞑想をして居眠りすることはなくなり、体内魔力をきちんと感じ取ることができるようになっていた。
自己の魔力をただ漠然と感じるだけなら、何も訓練の必要はない。カガチも、植物型の魔物・蔓鬼灯を吸収したときからできていた。しかし、魔力を操作する段階に至るためには、それでは足りない。体内を血流のように循環する魔力の流れが皮膚の内側を指先から目の表面に至る隅々にまで駆け巡っているのを感じ取れなければならない。
欲を言うなら、無数の筋となって全身に張り巡らされている体内魔力の中から任意の一筋を選び取って感じ取れるところまで極めるのが理想だ。その点で言うと、カガチの魔力感知はまだまだだった。腕、脚、頭、身体、くらいの大雑把な区切りしかできていない状態だった。
魔力の感じ方がまだまだ大雑把だから、操作しようにも無駄が多すぎて、あっという間に魔力が枯渇してしまう。それでは碌な訓練もできないので、いまはひたすら瞑想の日々だった。
(とはいえ、カガチは頑張っている)
クダンは素直にそう思っていた。
そもそもの話、魔人は生まれたときから魔人であり、生まれたときから魔力を感じて生きている。だが、カガチは違う。記憶喪失のために正確な年齢は分からないけれど、たぶん十歳よりは上だろう。とすれば、生まれてから十年以上、魔力があるという感覚を知らずに生きてきたのだ。それは言うなれば、ある日突然三つ目の目が開いた、あるいは三本目の腕が生えた――というようなものだ。
生えてすぐの三本目の腕をいきなり上手に使いこなせないのはむしろ当然であり、逆にたった半月で多少なりとも魔力感知の精度が上がっていることこそが、カガチが努力していることの証明だと言えよう。
(……とはいえ、純粋に弟子としての将来性は薄いだろうな)
これもまた、クダンの素直な感想だった。
半月前まで魔力を知らなかった少女がよくまあ、めげずに頑張っているとは思うものの、生まれながらの魔人に比べて開始位置が十年遅いというのは致命的だ。よしんば、カガチに魔術師の才があったとしても、クダンが切り拓いた秘儀を受け継ぐだけの境地に至ることはないだろう。
(……って、おいおい。俺はカガチのことを弟子だと思っているのか?)
クダンは自分がいつの間にかその前提で考えて嘆息していたことに気がついて、自分自身に失笑した。
(俺がこいつを訓練するのは、人里で普通の生活ができるようにするためだったじゃねぇか。弟子にするためじゃねぇだろ。だいたい、弟子なんて……、……ああ、下んねぇこと思い出しちまったな)
かつてクダンがスースを降して【賢者】の称号を与えられたばかりの頃は、国の内外から多くの魔術師がクダンの下に馳せ参じて、弟子入りを志願したものだった。
しかし、その半数が、クダンの顔を一瞥するなり、弟子になることなく帰っていった。残った半数も、弟子になって三日目で最初の脱落者が出てからは、何くれと理由をつけたり、あるいは無言で、クダンの下を去って行った。
最後まで残った弟子が「限界です」と書き置きを残して消えたのが、弟子入りから十日目の朝だった。
(あのときは危なかったな。俺の厳しい修行に十日もついてこられる奴がいたら、歓迎の酒宴を開いてやるか……なんて考えてたからな。危なかったぜ。あの最後の奴があと一日出ていくのが遅くなってたら、うっかり差し向かいで飲み食いすることになってたもんな。ああ、危なかった。あれは逆に助かった。うん、助かった……うん……、……って、んなこたぁどうでもいいんだ!)
うっかり冷たい泥沼に落ち込みかけていた思考を、クダンは慌てて引き揚げた。
「おい、カガチ」
益体もない記憶を振り払って、眼前で魔力操作の訓練に悪戦苦闘しているカガチに呼びかける。
「あっ……は、はい!」
「それじゃあ、腕全体だ。もっと絞り込んで、指一本に魔力を集中させろ。できないんなら、また瞑想からやり直しだ」
「……っはい」
カガチはしょんぼりしながら答えると、自分の左手を右手で握ってうんうん唸っていたのを止めて、ここ十数日ですっかりお馴染みの体勢になった座禅を始めた。
腕に流れる魔力を感じるだけなら、いまさら座禅をする必要もないのだけど、それでもカガチは座禅する。すっかり、そういう条件付けができてしまっていた。
座禅して目を閉じたカガチは初日のように寝こけることもなく、ちゃんと瞑想状態に入って、体内を迷走する魔力の流れに知覚を併走させる。
カガチに魔術師の才があるのか、あったとして大成するのか――その辺りには期待していないけれど、本気で取り組んでいることだけはクダンも認めるところだった。
(弟子ってことでも、まあ……)
まだまだ片目を瞑ってものを見ているような魔力感知に、筆を逆手で持って文字を書いているような魔力操作だけども、全くの零から始まったことを考えれば、そう悪いものではない。
それに――
「――カガチ」
クダンが呼びかける。
「ふぁ……?」
カガチはぱちっと目を開けて、黒い瞳でクダンを見る。クダンも、正面からカガチを見やる。
「……」
「……え、ぁ……?」
クダンが何も言わずに黙っていたから、カガチは不安そうに眉を曇らせてしまう。
だけど、それだけだ。
クダンと正面から見つめ合って、五秒以上も目を逸らさずにいられる相手は、カガチが初めてだった。……スースを数に入れれば二人目だが、人間の中では初めてだ。
何よりも衝撃的なのは、スースにしろカガチにしろ、クダンの顔が目に入ることを、堪えるべきことと思っていないことだった。
いや、そもそも人間ではない上に、自分自身も他者から恐怖される存在であるスースがクダンを恐れないのは、違和感を抱くことでもなかろう。しかし、間違いなく人間で、しかも年端もいかない少女のカガチが、クダンの不細工顔に少しも心を乱さないというのは違和感が大有りだ。
この子は美醜に関する感性が恐ろしくぶっ壊れてるようだ――と、クダンは他人事ながら心配になっていた。
(確かに、カガチなら俺の弟子として最長期間を更新し続けてくれそうだが……でもやっぱり、一日でも早く人里に返してやったほうが良いよなぁ)
ここに長く居たら、カガチの美的感覚は今よりもさらに取り返しの付かないことになってしまうだろう――。
クダンは、自分の顔面が女一人を自殺未遂に追い込むに足る凶器なのだと知っている。子供を凶器の傍で遊ばせるのが正しいことだとは、クダンには思えなかった。
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