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カルナヴァル・ア・ロアンネル ~肉欲都市の謝肉祭 2/9
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【錬精術師】の称号を持つ男性PC・ガラムは、助手であるエルフ女性のNPCを伴って肉欲都市の謝肉祭に参加していた。
といっても、参加の目的は淫魔とセックスすることではない。淫魔と少しでも多くセックスしたがる参加者たちにポーションを売りまくるためだ。
ガラムが抽選で当てた整理券は、目抜き通りを含んだ区画だ。大勢の参加者と、それ以上に大勢の淫魔とが見渡すかぎりのそこかしこで大乱交して中出しな穴兄弟になっている。
道沿いに建てた露店は、祭の開始から順調な賑わいを見せている。売れ筋は勃起の持続力を向上させる秘薬だが、催淫や鋭敏化の秘薬の売り上げも悪くなかった。
「淫魔に使うのか、自分で使うのか――」
ガラムはポーション数種類をまとめ買いしていったPCを見送り、独りごちる。それを聞いていた助手エルフが、ぼそりと言う。
「淫魔にも自分にも使うんじゃないですかね」
「ん? ああ、それもそうか」
「どうでもいいですけどね。売れるんですから」
「そりゃまあ、そうだけど……」
ガラムは心底どうでもよさげな助手を見つめる。
「なんですか、師匠。わたしの顔に何か書いてありますか?」
表情を変えずに小首を傾げる助手。
「どうでもいい、と書いてあるな」
「なるほどです」
ガラムの答えに、助手はやはり表情を変えることなく応じた。
新しくやって来た客に薬を差し出す助手を見ながら、ガラムはやはり変わったよな、と思う。
彼女を【錬精】の助手として雇ったのは、もうだいぶ前のことになる――ような気がする。じつはよく憶えていない。つまりはそのくらい、とくに気に留めることのない、ただのNPCだった。べつに個性や見た目を求めて雇ったわけではないけれど、ずっと一緒にいればそれなりに気心も知れてくる。だから、最近になって彼女がどんどん太々しくなっていっていることにも気がついていた。
その少し前に、他のPCと縁が出来たけれどこっちのバイトには穴を開けないようにします、みたいなことを言っていたから、たぶんその他のPCというのの影響だろう。
それなりに長い付き合いの俺には影響を受けた素振りがないのに、知り合ったばかりだろう誰かには乾いたスポンジが水を掛けられたかのような勢いで影響を受けているというのはどういうことか――という釈然としない気持ちが湧いてこなくもない。
だが、とガラムは思う。
「【錬精】には問題ないし、まあどうでもいいか」
そう思ってしまうようだから、自分は助手に影響を与えることがなかったのだろうな、と。
なにせ、彼女のことを助手、助手とばかり呼んでいるものだから、一向に名前を覚えてさえいない。名前は確か、エル……エルなんとか、だったか……。
「師匠?」
客が捌けて手持ち無沙汰になったのか、気がつけば助手はガラムのほうに振り返って小首を傾げている。
「あ……いや、なんでもない」
「そうですか」
あっさり納得してしまう助手エルフ。もう少し不思議そうな顔をしたり、気になりますっ、と迫ってきたりしてもいいだろうに――などと思っている自分のことを、なんて自分勝手な男なのだか、とガラムは自嘲した。
「あっ、ああぁッ……いいぃっ、やっああぁッ♥」
そんな自嘲を笑い飛ばすような喘ぎ声。
いや、喘ぎ声自体は辺り一面どの方角からでも聞こえてくるのだけど、それでもなおガラムの意識にその喘ぎ声が引っかかったのは、全く知らない仲ではないと言えなくもない相手――彼女こそが他のPCなのだろう――の喘ぎ声だったからだ。
「……助手よ、あれはいいのか?」
「はい、いいのです」
「そうか……いやだが、いやぁ、と叫んでいるようにも聞こえるのだが」
「いやぁん、と喘いでいるだけです」
「え、そう言われると、そう聞こえなくもないような……」
「だいたい、自分から無理やり付いてきておいて、これがどんな祭か知らないなんていうほうが悪いんです。そうじゃありません?」
「え……あー、うん。まあ、そう言われると自業自得のような気もしてくるなぁ」
「あぁ……ちょっとぉ! 早く助けなさいってう゛ぁあぁあぁッ!!」
助手エルフの仲間であるPC女性・アマリが叫んでいるけれど、すぐに濁った呻き声になって聞き取れなくなった。黒革のベルトを襷や褌のようにまとっている男性淫魔たちが、その自慢のちんぽで彼女の口を塞いだのだろう。
アマリは数体の男性淫魔に取り囲まれて、アクロバティックなことになっていた。
彼女は仁王立ちしている淫魔に上下逆さまで――ちょうどパイルドライバーで落とす直前の体勢で抱えられて、口に勃起ちんぽを押し込まれていたのだけど、ガラムとアマリが露店の縁台に頬杖を突きながらから眺めているうちに、逆さまに抱っこされたまま下半身を下方に引っ張られて、口腔を犯されたまま空中でブリッジさせられると、膣穴にも淫魔ちんぽを突っ込まれてしまっていた。
仰向けの宙吊りで口腔と膣穴を同時姦されるという、アクロバティックな3Pだった。
「アマリ、やるぅ」
アマリの足下には短剣が転がっていて、彼女が抵抗空しく輪姦されてしまっていることを物語っているのだけど、助手エルフには見えていないようだ。
「いや、その感想でいいのか?」
「いいでしょ」
「……まあ、いいか」
助手がのほほんと感想を述べるものだから、ガラムも、でもまあ騒ぐほどのことでもないか、と思ってしまった。
実際、周りでは大勢のPCあるいはNPCが、似たような感じで淫魔たちとの複数プレイに興じて嬌声を上げているのだから。
「っと、いらっしゃい……ああ、素材の買い取りか」
馴染みのPCが淫魔精液を売りにくると、アマリのことはすぐに頭の隅に押しやられた。
「――んおっ! ごっ、っ、おぅえぇ……ッ!! ……ふぅんごッ♥」
淫魔印の媚薬精液を粘膜にごりごり擦り込まれ中のアマリが、絶頂しながら豚のような鼻息で牝啼きしたけれど、他にも似たような声がいくらも聞こえていて、とくに誰も気にしなかった。
といっても、参加の目的は淫魔とセックスすることではない。淫魔と少しでも多くセックスしたがる参加者たちにポーションを売りまくるためだ。
ガラムが抽選で当てた整理券は、目抜き通りを含んだ区画だ。大勢の参加者と、それ以上に大勢の淫魔とが見渡すかぎりのそこかしこで大乱交して中出しな穴兄弟になっている。
道沿いに建てた露店は、祭の開始から順調な賑わいを見せている。売れ筋は勃起の持続力を向上させる秘薬だが、催淫や鋭敏化の秘薬の売り上げも悪くなかった。
「淫魔に使うのか、自分で使うのか――」
ガラムはポーション数種類をまとめ買いしていったPCを見送り、独りごちる。それを聞いていた助手エルフが、ぼそりと言う。
「淫魔にも自分にも使うんじゃないですかね」
「ん? ああ、それもそうか」
「どうでもいいですけどね。売れるんですから」
「そりゃまあ、そうだけど……」
ガラムは心底どうでもよさげな助手を見つめる。
「なんですか、師匠。わたしの顔に何か書いてありますか?」
表情を変えずに小首を傾げる助手。
「どうでもいい、と書いてあるな」
「なるほどです」
ガラムの答えに、助手はやはり表情を変えることなく応じた。
新しくやって来た客に薬を差し出す助手を見ながら、ガラムはやはり変わったよな、と思う。
彼女を【錬精】の助手として雇ったのは、もうだいぶ前のことになる――ような気がする。じつはよく憶えていない。つまりはそのくらい、とくに気に留めることのない、ただのNPCだった。べつに個性や見た目を求めて雇ったわけではないけれど、ずっと一緒にいればそれなりに気心も知れてくる。だから、最近になって彼女がどんどん太々しくなっていっていることにも気がついていた。
その少し前に、他のPCと縁が出来たけれどこっちのバイトには穴を開けないようにします、みたいなことを言っていたから、たぶんその他のPCというのの影響だろう。
それなりに長い付き合いの俺には影響を受けた素振りがないのに、知り合ったばかりだろう誰かには乾いたスポンジが水を掛けられたかのような勢いで影響を受けているというのはどういうことか――という釈然としない気持ちが湧いてこなくもない。
だが、とガラムは思う。
「【錬精】には問題ないし、まあどうでもいいか」
そう思ってしまうようだから、自分は助手に影響を与えることがなかったのだろうな、と。
なにせ、彼女のことを助手、助手とばかり呼んでいるものだから、一向に名前を覚えてさえいない。名前は確か、エル……エルなんとか、だったか……。
「師匠?」
客が捌けて手持ち無沙汰になったのか、気がつけば助手はガラムのほうに振り返って小首を傾げている。
「あ……いや、なんでもない」
「そうですか」
あっさり納得してしまう助手エルフ。もう少し不思議そうな顔をしたり、気になりますっ、と迫ってきたりしてもいいだろうに――などと思っている自分のことを、なんて自分勝手な男なのだか、とガラムは自嘲した。
「あっ、ああぁッ……いいぃっ、やっああぁッ♥」
そんな自嘲を笑い飛ばすような喘ぎ声。
いや、喘ぎ声自体は辺り一面どの方角からでも聞こえてくるのだけど、それでもなおガラムの意識にその喘ぎ声が引っかかったのは、全く知らない仲ではないと言えなくもない相手――彼女こそが他のPCなのだろう――の喘ぎ声だったからだ。
「……助手よ、あれはいいのか?」
「はい、いいのです」
「そうか……いやだが、いやぁ、と叫んでいるようにも聞こえるのだが」
「いやぁん、と喘いでいるだけです」
「え、そう言われると、そう聞こえなくもないような……」
「だいたい、自分から無理やり付いてきておいて、これがどんな祭か知らないなんていうほうが悪いんです。そうじゃありません?」
「え……あー、うん。まあ、そう言われると自業自得のような気もしてくるなぁ」
「あぁ……ちょっとぉ! 早く助けなさいってう゛ぁあぁあぁッ!!」
助手エルフの仲間であるPC女性・アマリが叫んでいるけれど、すぐに濁った呻き声になって聞き取れなくなった。黒革のベルトを襷や褌のようにまとっている男性淫魔たちが、その自慢のちんぽで彼女の口を塞いだのだろう。
アマリは数体の男性淫魔に取り囲まれて、アクロバティックなことになっていた。
彼女は仁王立ちしている淫魔に上下逆さまで――ちょうどパイルドライバーで落とす直前の体勢で抱えられて、口に勃起ちんぽを押し込まれていたのだけど、ガラムとアマリが露店の縁台に頬杖を突きながらから眺めているうちに、逆さまに抱っこされたまま下半身を下方に引っ張られて、口腔を犯されたまま空中でブリッジさせられると、膣穴にも淫魔ちんぽを突っ込まれてしまっていた。
仰向けの宙吊りで口腔と膣穴を同時姦されるという、アクロバティックな3Pだった。
「アマリ、やるぅ」
アマリの足下には短剣が転がっていて、彼女が抵抗空しく輪姦されてしまっていることを物語っているのだけど、助手エルフには見えていないようだ。
「いや、その感想でいいのか?」
「いいでしょ」
「……まあ、いいか」
助手がのほほんと感想を述べるものだから、ガラムも、でもまあ騒ぐほどのことでもないか、と思ってしまった。
実際、周りでは大勢のPCあるいはNPCが、似たような感じで淫魔たちとの複数プレイに興じて嬌声を上げているのだから。
「っと、いらっしゃい……ああ、素材の買い取りか」
馴染みのPCが淫魔精液を売りにくると、アマリのことはすぐに頭の隅に押しやられた。
「――んおっ! ごっ、っ、おぅえぇ……ッ!! ……ふぅんごッ♥」
淫魔印の媚薬精液を粘膜にごりごり擦り込まれ中のアマリが、絶頂しながら豚のような鼻息で牝啼きしたけれど、他にも似たような声がいくらも聞こえていて、とくに誰も気にしなかった。
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