65 / 252
第四章 黒い鴉に尽くしていた白い鳥
第1話
しおりを挟む
~プロローグ~
――――ガシャーン……!!!
一人の男がテーブルの上にあったガラスコップを壁に投げつけて盛大な音を鳴らす。
「なんでこんなことも出来ないんだよ?!」
そして、叫びながら一人の女に罵声を浴びせる。
女はその男の様子に脅えたまま、ガタガタと震えていた。
「くそっ!くそっ!なんでお前みたいな女と付き合うことになったんだよ?!」
男が女に向ってそう吐き捨てる。女はガタガタと震えたまま言葉を紡げない。そして……。
「ふ……ふぇぇぇぇぇん……」
まるで子供が泣くような仕草で泣き始める。
「泣いてんじゃねぇよ!!お前がこんなに手のかかる女だったとはな!!」
男が怒りを露わにしながらそう罵声を浴び続ける。
「あいつが……あいつが俺を捨てなきゃ俺はこんな女と付き合わずに済んだんだ……。全部……全部……あいつのせいだ!!!」
そんな言葉を吐き続けながら女に暴言を投げ続ける。
女は男の傍らでただただ声を上げて泣き続けた……。
「……げっ!やっちまった……」
一人の男がそれを見て声を上げる。
そして、それを隠すために別のものでそれを覆う。
それから、それを通じてあることを感じ、興味本位であるものを仕掛ける。
まさか、それがあんな形でこの事が表に出ることになるとは考えてもいなかった……。
1.
「……う~ん……。この続きはどうしたら良くなるかなぁ~……」
奏が休みの日を利用して自室にあるノートパソコンに向き合いながら唸っている。
奏は趣味で物語を書いている。今書いているのはヒューマンドラマのようなミステリーだ。しかし、話の流れは決まっているものの次の展開に持っていくにはどうしたら上手く繋がるかを悩み中である。
「あー!思い浮かばない!!うん!ちょっと気分転換しよう!!」
奏はそう言って立ち上がるとお出かけの格好に着替えて、外に出て行くことにした。家を出る前に友達である絵美に電話をする。
「もしもし、絵美ちゃん?今いい?」
そして二言三言交わして、会う約束を取り付けると、母親である雫にそのことを伝えて元気よく家を出て行った。
最寄り駅まで歩いて行き、電車に乗る。その間も絵美とメッセージでやり取りをしながら電車に揺られていった。
「絵美ちゃん!久しぶり!!」
「久しぶり、元気そうだね。今日の服も素敵じゃん」
ワンピース姿の奏を見ながら小坂 絵美がそう言葉を綴る。絵美は黒のパンツタイプの上に黒のタンクトップを着てその上に長めのカーディガンを羽織っていた。
「絵美ちゃんの今日の格好もいいね!凄くカッコイイよ!!」
「ありがと!とりあえず、いつものカフェに行こうか」
「うん!」
そうして、いつものカフェに向って歩きだした。
「……それにしても、あの頃と比べると本当に良くなったよね。綺麗になったし、表情も生き生きしてるよ」
カフェに入り、絵美が注文したアイスコーヒーを飲みながらそう言葉を綴る。
「あの頃は本当に苦しかったからね。でも、今はとても楽しいよ!」
笑顔で言葉を綴る奏を見ながら絵美がその様子に安堵感を覚える。
「なんか意外だよね、奏が警察官なんて……。仕事はどう?慣れてきた?」
「うん!まだまだだけど、やっていて楽しいかな?なんか、驚くことも多いけどね」
絵美の言葉に奏が照れ笑いを浮かべながら嬉しそうに話す。
「広斗さんとはどうなの?上手くいってる?」
「うん!仕事は相変わらず忙しいけど、会える時は会いに来てくれるよ」
「そっか。良かったよ、いい人が出来て……」
奏の言葉に絵美が安心したように言葉を綴る。
そして、二人で最近の事を話し、穏やかな時間を過ごしていった。
「くそっ……、俺を捨てたくせにあんなに幸せそうに笑いやがって……。絶対、ぶち壊してやる……」
アパートの一室で男がそう苛立ちながら呟く。ふとしたきっかけで別れたある女性を見かけた時、その女性が楽しそうに笑っていたのを思い出して苛立ちを覚える。手にはまだ昼間だというのにビール缶を持っている。そのビールを喉で鳴らすように飲みながら、その言葉を吐き続ける。
「もっちゃん……。昼間から飲んでたら体に悪いよ?」
「うるせぇよ!夏江!!俺に口答えしてんじゃねぇぞ!!」
もっちゃんと呼ばれた男、飯田 基頼がビール缶を夏江に投げつける。
「出掛けてくる!!」
基頼がそう言葉を言い放ち、アパートを出る。
「くそっ!くそっ!」
小さく暴言を吐きながら街を彷徨いながら歩く。その表情からは憎しみが溢れ出ている。
「あいつ……許さねぇ……。俺を捨てたことを後悔させてやる……」
基頼は瞳に狂気を孕みながらそう呟き、街を歩いて行った。
「……はぁ~、楽しかったね♪」
奏と絵美がカフェを出てそう言葉を綴る。
その時だった。
「……あれ?!奏ちゃんに絵美さんじゃん!」
突然奏と絵美の後ろから声が聞こえて振り返ると、そこには背の高いのっぽとでも言うような男が立っていた。
「「孝君!!」」
笑顔で奏と絵美に声を掛けたのは奏の友達である小田原 孝だった。孝は広斗と奏を引き合わせた人であり、奏とは病院で知り合った。
「久しぶりだね!孝君!」
「どーも、孝君」
孝に奏たちが笑顔でそう言葉を綴る。
「孝君は買い出し?」
孝の持っている買い物袋に入っている食材を見て奏がそう言葉を綴る。
「そうだよ~。一人暮らしだからさ~……買い出しとかめっちゃ大変でさ……」
孝が「あはは」と笑いながらそう言葉を綴るがその目は笑っていない。
「まぁ、一人暮らしって大変だよねぇ~。まぁ、何かあったらいつでも電話してきてよ。アドバイスならいくらでもあげるからさ!」
絵美がそう笑いながら言葉を綴る。
「ありがとう、絵美さん。もう毎日がてんやわんやでさ……。でも、絵美さんのアドバイスはありがたいよ!また何かあったらよろしくお願いします」
孝がそう言って、絵美に頭を下げる。
「了解♪まっ!いつでも相談には乗ってあげるよ♪」
「あざーっす!助かります!」
絵美の言葉に孝の表情が柔らかになる。
「二人でお茶してたの?僕も呼んでくれれば良かったのに……」
孝がちょっと恨めしそうに言葉を綴る。
「あははっ!良かったら今から夕飯がてら飲みに行くけど、孝君も来る?」
「え?!マジで?!行く行く♪」
絵美のお誘いに孝がはしゃいだように声を出す。
こうして、奏と絵美と孝の三人でよく行く店に向かうことになった。
「……気分転換に飲みに行くか……」
基頼が財布の中身を確認して、「これだけあれば一、二杯は飲めるだろう」と思い、居酒屋に向って歩きだす。
「なるべく安いところは……」
そう呟きながら、スマートフォンで居酒屋を検索して調べる。そして、一つの安い居酒屋に目星をつけて、スマートフォンのナビを頼りにその店に歩きだした。
「……あれか」
ナビを頼りに目的の居酒屋を見つけてその店の近くまで歩き始めた時だった。
「あれは……?!」
目的の居酒屋に入っていく人影を見て声を上げた。
――――ガシャーン……!!!
一人の男がテーブルの上にあったガラスコップを壁に投げつけて盛大な音を鳴らす。
「なんでこんなことも出来ないんだよ?!」
そして、叫びながら一人の女に罵声を浴びせる。
女はその男の様子に脅えたまま、ガタガタと震えていた。
「くそっ!くそっ!なんでお前みたいな女と付き合うことになったんだよ?!」
男が女に向ってそう吐き捨てる。女はガタガタと震えたまま言葉を紡げない。そして……。
「ふ……ふぇぇぇぇぇん……」
まるで子供が泣くような仕草で泣き始める。
「泣いてんじゃねぇよ!!お前がこんなに手のかかる女だったとはな!!」
男が怒りを露わにしながらそう罵声を浴び続ける。
「あいつが……あいつが俺を捨てなきゃ俺はこんな女と付き合わずに済んだんだ……。全部……全部……あいつのせいだ!!!」
そんな言葉を吐き続けながら女に暴言を投げ続ける。
女は男の傍らでただただ声を上げて泣き続けた……。
「……げっ!やっちまった……」
一人の男がそれを見て声を上げる。
そして、それを隠すために別のものでそれを覆う。
それから、それを通じてあることを感じ、興味本位であるものを仕掛ける。
まさか、それがあんな形でこの事が表に出ることになるとは考えてもいなかった……。
1.
「……う~ん……。この続きはどうしたら良くなるかなぁ~……」
奏が休みの日を利用して自室にあるノートパソコンに向き合いながら唸っている。
奏は趣味で物語を書いている。今書いているのはヒューマンドラマのようなミステリーだ。しかし、話の流れは決まっているものの次の展開に持っていくにはどうしたら上手く繋がるかを悩み中である。
「あー!思い浮かばない!!うん!ちょっと気分転換しよう!!」
奏はそう言って立ち上がるとお出かけの格好に着替えて、外に出て行くことにした。家を出る前に友達である絵美に電話をする。
「もしもし、絵美ちゃん?今いい?」
そして二言三言交わして、会う約束を取り付けると、母親である雫にそのことを伝えて元気よく家を出て行った。
最寄り駅まで歩いて行き、電車に乗る。その間も絵美とメッセージでやり取りをしながら電車に揺られていった。
「絵美ちゃん!久しぶり!!」
「久しぶり、元気そうだね。今日の服も素敵じゃん」
ワンピース姿の奏を見ながら小坂 絵美がそう言葉を綴る。絵美は黒のパンツタイプの上に黒のタンクトップを着てその上に長めのカーディガンを羽織っていた。
「絵美ちゃんの今日の格好もいいね!凄くカッコイイよ!!」
「ありがと!とりあえず、いつものカフェに行こうか」
「うん!」
そうして、いつものカフェに向って歩きだした。
「……それにしても、あの頃と比べると本当に良くなったよね。綺麗になったし、表情も生き生きしてるよ」
カフェに入り、絵美が注文したアイスコーヒーを飲みながらそう言葉を綴る。
「あの頃は本当に苦しかったからね。でも、今はとても楽しいよ!」
笑顔で言葉を綴る奏を見ながら絵美がその様子に安堵感を覚える。
「なんか意外だよね、奏が警察官なんて……。仕事はどう?慣れてきた?」
「うん!まだまだだけど、やっていて楽しいかな?なんか、驚くことも多いけどね」
絵美の言葉に奏が照れ笑いを浮かべながら嬉しそうに話す。
「広斗さんとはどうなの?上手くいってる?」
「うん!仕事は相変わらず忙しいけど、会える時は会いに来てくれるよ」
「そっか。良かったよ、いい人が出来て……」
奏の言葉に絵美が安心したように言葉を綴る。
そして、二人で最近の事を話し、穏やかな時間を過ごしていった。
「くそっ……、俺を捨てたくせにあんなに幸せそうに笑いやがって……。絶対、ぶち壊してやる……」
アパートの一室で男がそう苛立ちながら呟く。ふとしたきっかけで別れたある女性を見かけた時、その女性が楽しそうに笑っていたのを思い出して苛立ちを覚える。手にはまだ昼間だというのにビール缶を持っている。そのビールを喉で鳴らすように飲みながら、その言葉を吐き続ける。
「もっちゃん……。昼間から飲んでたら体に悪いよ?」
「うるせぇよ!夏江!!俺に口答えしてんじゃねぇぞ!!」
もっちゃんと呼ばれた男、飯田 基頼がビール缶を夏江に投げつける。
「出掛けてくる!!」
基頼がそう言葉を言い放ち、アパートを出る。
「くそっ!くそっ!」
小さく暴言を吐きながら街を彷徨いながら歩く。その表情からは憎しみが溢れ出ている。
「あいつ……許さねぇ……。俺を捨てたことを後悔させてやる……」
基頼は瞳に狂気を孕みながらそう呟き、街を歩いて行った。
「……はぁ~、楽しかったね♪」
奏と絵美がカフェを出てそう言葉を綴る。
その時だった。
「……あれ?!奏ちゃんに絵美さんじゃん!」
突然奏と絵美の後ろから声が聞こえて振り返ると、そこには背の高いのっぽとでも言うような男が立っていた。
「「孝君!!」」
笑顔で奏と絵美に声を掛けたのは奏の友達である小田原 孝だった。孝は広斗と奏を引き合わせた人であり、奏とは病院で知り合った。
「久しぶりだね!孝君!」
「どーも、孝君」
孝に奏たちが笑顔でそう言葉を綴る。
「孝君は買い出し?」
孝の持っている買い物袋に入っている食材を見て奏がそう言葉を綴る。
「そうだよ~。一人暮らしだからさ~……買い出しとかめっちゃ大変でさ……」
孝が「あはは」と笑いながらそう言葉を綴るがその目は笑っていない。
「まぁ、一人暮らしって大変だよねぇ~。まぁ、何かあったらいつでも電話してきてよ。アドバイスならいくらでもあげるからさ!」
絵美がそう笑いながら言葉を綴る。
「ありがとう、絵美さん。もう毎日がてんやわんやでさ……。でも、絵美さんのアドバイスはありがたいよ!また何かあったらよろしくお願いします」
孝がそう言って、絵美に頭を下げる。
「了解♪まっ!いつでも相談には乗ってあげるよ♪」
「あざーっす!助かります!」
絵美の言葉に孝の表情が柔らかになる。
「二人でお茶してたの?僕も呼んでくれれば良かったのに……」
孝がちょっと恨めしそうに言葉を綴る。
「あははっ!良かったら今から夕飯がてら飲みに行くけど、孝君も来る?」
「え?!マジで?!行く行く♪」
絵美のお誘いに孝がはしゃいだように声を出す。
こうして、奏と絵美と孝の三人でよく行く店に向かうことになった。
「……気分転換に飲みに行くか……」
基頼が財布の中身を確認して、「これだけあれば一、二杯は飲めるだろう」と思い、居酒屋に向って歩きだす。
「なるべく安いところは……」
そう呟きながら、スマートフォンで居酒屋を検索して調べる。そして、一つの安い居酒屋に目星をつけて、スマートフォンのナビを頼りにその店に歩きだした。
「……あれか」
ナビを頼りに目的の居酒屋を見つけてその店の近くまで歩き始めた時だった。
「あれは……?!」
目的の居酒屋に入っていく人影を見て声を上げた。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる