ファクト ~真実~

華ノ月

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討伐編 前幕 獣に牙を向ける鳥たち

19.

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 國賀島くにがしまがかかってきた電話にそう言葉を綴る。その瞳は不気味な黒を称えており、掛かってきた内容の電話に黒い笑みを浮かべていた。

「……他にも邪魔する輩は一人残らず始末しろ」

 そう言って電話を切る。

「この計画の邪魔はさせない……」

 國賀島が闇の笑みを浮かべながらそう言葉を綴る。

 そして、傍にあるブランデーを取り、グラスに注ぐと一気にそれを飲み干した。



***

「……じゃあ、今日もいつもの業務を頼んだぞ!」

「「「はいっ!!!」」」

 梓の言葉に奏たちが返事をして、今日の業務に取り掛かる。槙はシェアハウスに残り、梓が頼んだものに取り掛かる事になった。

 その時だった。

「ど~も~♪」

 軽快な口調を発しながら一人のスーツ姿の男が特殊捜査室に入ってくる。

「梓さ~ん♪これ、お土産っす~♪」

 その男が軽快な言葉を綴りながら紙袋を梓に渡す。

「サンキューな。葉桐はぎり

 梓がその紙袋を受け取り、お礼の言葉を述べる。

「あっ!彼らが新しいメンバーっすか?」

 奏たちを見て葉桐が軽快に言葉を発する。

 そして、軽く自己紹介を交わし、葉桐はその場を出て行った。

「なんか……結構おちゃらけた人っすね……」

 紅蓮が「意外だ……」と呟きながらそう言葉を発する。

「まぁ、アレが葉桐のスタイルでもあるからな」

 梓がお土産のたこ焼きを食べながら淡々とそう言葉を綴る。そして、奏たちは勤務時間まで今日の業務に取り掛かった。



***

「……彼が例のスナイパーです」



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