神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第二章 聖杯にまつわるお話

第300話

 えーこちらのミケ、ミケーなんとか領主さん、ひよこ豆のスープを摂取したら若返りました!
 霧ちゃんにきゅっとされ、子供たちの遊び道具になっていた二人のうち、一人は領主さんの婚約者、もう一人は執事で、領主さんに毒を盛ったのもこの二人!
 わぁドロドロ!

 城下で流行っている疫病もたぶんあの二人が原因だろうけど、解明する前にイネスとシャムスが外に飛び出して街ごとぺかぁっとして解決しました。
 帝国では帝都全体に結界を張ったけど、今回は街全体を霧で包んでからのダブルぺかぁ。
 二人が張り切れば威力が強くなるのは当然、でもそこは霧ちゃん、えっちゃん、謎能力が協力して威力を調節してくれたみたい、何をどう調節したのかはちょっと分からないです。

 病気が治れば次は食料。
 なんだろうけど、長らく食べていなかったので動ける人はごく一部。

 悪人大好き邪神様が嗅ぎ付け、悪事を働いた人間の丸呑みを要求されたけど、今は一人でも多く働き手が欲しいので引き渡しを拒否、黄金&虹シリーズでスイーツ作ることで手を打ってもらいました。
 ただ裏切者二人と屋敷の使用人は、そのままだといつ裏切るか分からないのでシャムスの特大ぺかぁで綺麗な人に生まれ変わらせ、さらにイネスの魅了でメロメロに。
 イネスの名のもとに人々に奉仕する人類が爆誕しました。

 疫病から回復し、辛うじて動けるようになった人が領主館前に集まっていたので、回復した領主さんにひよこ豆スープを鍋ごと渡しました。
 案内人にも手伝わせてせっせと住民にスープを配り、集った人が全員回復した所で街の広場に移動です。だってここ坂の上にあって来るの結構大変だった。僕だけだけど。

 広場に移動し、ここで取り出すのは炒ったひよこ豆。
 効能はスープと一切変わりません、ただスープを配るにも住民全員分のお皿がない。
 豆のままなら袋に入れて配りやすいからね、炒り豆はお酒のつまみに大人気のメニューですよ。

 動けるようになった人にこの炒り豆の入った袋を配るのは我が家のアイドル・イネス。
 袋の中身を自分で食べようと心の中でこっそり思った人には、イネスの隣に陣取るシャムスがぺかっとすれば全て円満に解決です。

 シャムスの光で生まれたままの精神になり、白紙の世界にイネスが魅了をかければ狂信者の完成。
 三桁まではいってないけど、なかなかの人数がイネスの支配下にレッツゴーしました。
 そうなった人は袋を大事に抱えて街の中に走っていき、動けない誰かに与えると空の袋を持っていそいそと戻ってきます。
 空の袋があればイネスから直接袋渡してもらえるだけでなく、お仕事を頑張ったと褒めてもらえる特典付き。
 イネスの小悪魔度が確実にレベルアップしている。

『ネリちゃんからお返事きたの。他国の人間を受け入れるのは難しい、けれど神隠しなら仕方ないことですわ。ってお手紙に書いてあるよ』
「神隠しイェイ」
「イネスは神獣だけど誤差の範囲なんよ」
「隔離されてる街の住民がごっそり消えるのか、そういうホラーあるよな」
「涼玉、炎が漏れてるよ」
「おっと」

 そうして暗くなる前には全住民が動けるようになりました。
 移動はどうしよう、全員動けるようになったけど、このままレモン国に行っちゃう?
 一応シャムス達の意見を聞いてみた。

『おっけぇよ』
「生活感が残ったまま人だけが消えるのがいいですねー」
「待つんよ、どうせなら街ごと消えちゃうのは?」
「ネヴォラ冴えてるな! にいちゃに相談してみようぜ!」
「では街の跡地は森にして凶悪な魔物でも放っておきましょう!!」
『イェーーイ!』

 マールスまでノリノリで神隠しに案を出しているのだけど、もしやその凶悪な魔物は出番がなかった邪神が暴れるための建前かな?
 邪神一家が酒盛りをすればそれだけで、そこが死地になっちゃうからね。

 生かすも殺すも神様の気分次第。
 そういう世界です。
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