神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第655話

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 魔王討伐を企んだのはこの辺境の豊かさを狙う近所の国でした。
 でもこの辺境の地を含めた農村地帯は帝国が認めたアー君の私有地だから、彼らの行為はただの侵略行為。帝国に喧嘩を売っているようなものである。

 さすが異世界、近所が物騒。

「相手が悪すぎると思うの」
「俺もそう思う」
『焼きとうもろこし美味しい』
「香ばしさの宝石箱です」

 焼きとうもろこしを食べるマシーンと化しているシャムスとイネスが可愛い、あとこのトウモロコシは冒険者の携帯食料を兼ねた予備武器になりそう。
 イネスのポップコーン弾丸を見ていた冒険者たちが、縛り上げた勇者を的に撃ち込みの練習してるのです。

「にいちゃの領地に侵略かぁ、人類って怖いな」
「守っているのレッサーデーモンだから討伐対象って勝手に思ったのかな?」

 でも彼らはアー君の民よ?
 空を飛べるから配達に重宝されているし、何より辺境の地を任されているだけあって戦闘能力が高い。
 そうそう、あとツッコミが的確な所が一番気に入っているって言ってた。

 今はイネスにジュッとやられるのを怖がって遠巻きにしているけど、僕らの事は見守ってくれているよ。
 イネスを肩に乗せてる魔王様すげぇって言ってたらしい。

 とそこへまた一人、誰かが走ってくる。
 剣を構えている時点で敵意ありありなのです。

「飯を食っている時に走るんじゃねぇよ!!」

 解説をしようとしたら軌道上にいた冒険者の一人がワンパンで沈めた。
 確かに走られると土埃が上がってちょっと嫌よね。

「俺らが肉食べてるのが見えねぇのか!」
「高級肉だぞ高級肉!!」
「口に入れると溶けるんだぞ!」

 串焼き片手に熱く語っても迫力半減です。

「いつの間に焼肉パーティーになったの?」
「司祭が勇者を的に料金を取り始めた辺りぐらいかな」
「案内してくれた農民のお二人が便乗して串焼き売り始めました。お肉提供したの私たちですけどね」
『目がお金の色に変わってたのよ』

 案内してくれたお礼に串焼きをご馳走していたら、匂いに釣られて冒険者たちが寄ってきて、農民のお二人が僕らと交渉して銀貨一枚で売り始めたのです。
 高いか安いかで言ったら安い、のかなぁ?
 相変わらず物価が分からないけれど、我が家で食べられている最上級のお肉でさらにステータスアップもあるから安すぎるかもしれない。

 まぁいいか、能力アップした後は農作業なり魔物狩りなりしてほしい。

「ライスバーガー貰ってきた」
「よっし、もっと売るぞ!」

 この二人は本当に元難民だったのだろうか、アー君の領地に馴染みすぎてない?
 それか前世が刀国民だったのかもしれない。

 あっ、さっき奇襲して来た人をイグちゃんが闇の中に引きずり込んでる。
 神薙さんへのおやつかなぁ?

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