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第三章 世界に降りかかる受難
第872話
家に隠されていた子供達も無事保護し、ショタだけを保護しようとしていたシヴァさんの思考を先読みした冒険者たちの尽力により、女児とご老人たちも保護されました。
おかげで教会の敷地がとても賑やか。
「不自然なぐらい大人がいません、成人したての子供は体が小さいので物陰に隠れたりして逃れたようです」
「兵に無理やり連れていかれたにしては抵抗した後も、あっただろう混乱も見受けられません」
「街に残っていた連中も、いつも通りの朝だったと不自然な回答でした」
「魔力を持った大人が街に一人も残っていません、それが今回の件に絡んでいる可能性があります」
「隣人が消えた事にも気付いていなかったです」
僕らでもシヴァさんでもなく、司祭に報告を上げる冒険者たち。
僕らは幼児だし、シヴァさんはショタの平穏にしか興味はなく、大人に助けを求められても手助けをすることはない、何せ保護者が戻ってこなければ孤児として自分が引き取ればいいと思っているから。
うむ、司祭に報告する彼らは何も間違ってはいない。
「イネス、陰謀のにおいがすんのよ!」
「はい!」
「まだ二件目だし、そろそろ次に行きたいから解決しちゃおうぜ。ってことでシャムス兄お願いします」
『おうさまのところ』
シャムスが小さなおててでお城がある方角を示した。
消えた大人たちはあそこにいるらしい、オッケー、迎えに行こうか。
一応シヴァさんに一緒に行くか聞いてみた。
ショタを守る役目があるのでここに残るそうです、残るのはいいけどご老人や女の子も守ってあげてね?
冒険者たちはどうしようかな、まだスタンピードが終わった訳じゃないし、魔物の脅威から街を守れるのは彼らだけだから……うん、特別手当で引き続き街の平和を守ってもらおう。
アー君からもえっちゃん経由で了承をもらったので、冒険者のやる気が燃え上がりました。
一人一袋、ひよこ豆が入った小袋も持ったので安心である。
「そんな経緯があってやって来ました街で一番大きな場所!」
「代官のくせに城に住んでたのかー」
「裁きたい所ですけど、きっとドラゴンに取り込まれてますね、そのドラゴンももう倒しちゃいました」
「大人生きてるのかな?」
『生贄にされてたら手遅れね』
お城は堅牢な城壁で囲われ、門も固く閉ざされているらしい。
そんなお城にどうやって侵入したかって?
えっちゃんの転移。
闇から闇を伝ってぴょーんって。
おかげで教会前からお城の中庭まで一瞬でした。
門の情報はえっちゃんが教えてくれました。
兵士の見回りもない、使用人が働く姿も見られない不自然さ、えっちゃんの認識阻害も霧ちゃんの霧も必要ないのが逆に不安になるね。
えっちゃんの案内の元、人の気配がするらしい中庭へと向かうことになりました。
そこで見たのは
「ママは見ちゃダメです!」
「いや、これ見たくても見れないだろ」
「イツキ、視界はどんな感じ?」
「モザイク」
『過保護スキルフル稼働ね』
視界全体にモザイクがかかってて気持ち悪い、足の踏み場がないぐらいモザイク、右を見ても左を見ても木々があるだろう場所を見てもモザイク。
なに、どんなホラーが行われたらこうなるの?
むしろこんなフルモザイクの場面をうちの子が見ても大丈夫?
精神に影響ない?
……あっ、謎能力があるからふわっとした感じでフォローしてくれるかな?
「えっと、何も見えないけど何が起こってるの?」
「美形の兄ちゃんが魂をモリモリ食ってる」
「それをアルビノのお兄さんが優しく見守ってます!」
『女神が好きそうなカップリング』
「庭全体が血まみれ、たぶんあのアルビノが闇落ちした時に殺したんよ」
子供たちよごめんね、もしかしたら大人全滅しているかもしれない。
生き返らせてあげたい気持ちもあるけど、魂がないとさすがに無理かなぁ。
おかげで教会の敷地がとても賑やか。
「不自然なぐらい大人がいません、成人したての子供は体が小さいので物陰に隠れたりして逃れたようです」
「兵に無理やり連れていかれたにしては抵抗した後も、あっただろう混乱も見受けられません」
「街に残っていた連中も、いつも通りの朝だったと不自然な回答でした」
「魔力を持った大人が街に一人も残っていません、それが今回の件に絡んでいる可能性があります」
「隣人が消えた事にも気付いていなかったです」
僕らでもシヴァさんでもなく、司祭に報告を上げる冒険者たち。
僕らは幼児だし、シヴァさんはショタの平穏にしか興味はなく、大人に助けを求められても手助けをすることはない、何せ保護者が戻ってこなければ孤児として自分が引き取ればいいと思っているから。
うむ、司祭に報告する彼らは何も間違ってはいない。
「イネス、陰謀のにおいがすんのよ!」
「はい!」
「まだ二件目だし、そろそろ次に行きたいから解決しちゃおうぜ。ってことでシャムス兄お願いします」
『おうさまのところ』
シャムスが小さなおててでお城がある方角を示した。
消えた大人たちはあそこにいるらしい、オッケー、迎えに行こうか。
一応シヴァさんに一緒に行くか聞いてみた。
ショタを守る役目があるのでここに残るそうです、残るのはいいけどご老人や女の子も守ってあげてね?
冒険者たちはどうしようかな、まだスタンピードが終わった訳じゃないし、魔物の脅威から街を守れるのは彼らだけだから……うん、特別手当で引き続き街の平和を守ってもらおう。
アー君からもえっちゃん経由で了承をもらったので、冒険者のやる気が燃え上がりました。
一人一袋、ひよこ豆が入った小袋も持ったので安心である。
「そんな経緯があってやって来ました街で一番大きな場所!」
「代官のくせに城に住んでたのかー」
「裁きたい所ですけど、きっとドラゴンに取り込まれてますね、そのドラゴンももう倒しちゃいました」
「大人生きてるのかな?」
『生贄にされてたら手遅れね』
お城は堅牢な城壁で囲われ、門も固く閉ざされているらしい。
そんなお城にどうやって侵入したかって?
えっちゃんの転移。
闇から闇を伝ってぴょーんって。
おかげで教会前からお城の中庭まで一瞬でした。
門の情報はえっちゃんが教えてくれました。
兵士の見回りもない、使用人が働く姿も見られない不自然さ、えっちゃんの認識阻害も霧ちゃんの霧も必要ないのが逆に不安になるね。
えっちゃんの案内の元、人の気配がするらしい中庭へと向かうことになりました。
そこで見たのは
「ママは見ちゃダメです!」
「いや、これ見たくても見れないだろ」
「イツキ、視界はどんな感じ?」
「モザイク」
『過保護スキルフル稼働ね』
視界全体にモザイクがかかってて気持ち悪い、足の踏み場がないぐらいモザイク、右を見ても左を見ても木々があるだろう場所を見てもモザイク。
なに、どんなホラーが行われたらこうなるの?
むしろこんなフルモザイクの場面をうちの子が見ても大丈夫?
精神に影響ない?
……あっ、謎能力があるからふわっとした感じでフォローしてくれるかな?
「えっと、何も見えないけど何が起こってるの?」
「美形の兄ちゃんが魂をモリモリ食ってる」
「それをアルビノのお兄さんが優しく見守ってます!」
『女神が好きそうなカップリング』
「庭全体が血まみれ、たぶんあのアルビノが闇落ちした時に殺したんよ」
子供たちよごめんね、もしかしたら大人全滅しているかもしれない。
生き返らせてあげたい気持ちもあるけど、魂がないとさすがに無理かなぁ。
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