神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第909話

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 学園があるからと重箱を持って泣く泣く登校したアー君を見送り、保護者団体を連れて本日はダンジョンでピクニックをしたいと思います。
 団体で間違っていません、トップは刀雲、サポーターとして皇帝。
 その後に続くのは刀国騎士団、帝国騎士団、レモン国獣人騎士団、砂漠の国の精鋭などなど知り合いの国の中枢を守る騎士団から抽選に当たった人たち。
 その他にもレイアさんとか騎士様とか魔王様とかタイガとか魔人とか傭兵団とか……あれ? 僕らってどこかの世界滅ぼしに行くんだっけ?

「ダンジョン巡りはまだ分かるけど、樹を連れていく必要はあるの?」
「俺らが一緒にいたい」
「トラブルも経験のうちです」
『少なくとも僕らは面白いのよ』
「相手はダンジョン、イツキがいれば怖いものなしなんよ」

 ソワソワとする騎士様、今回の行き先は前に一度だけ行ったことがある天ぷらダンジョン。
 でも僕が行ったあのダンジョンはもうないらしい、何でも僕を追いかけて過去に飛ぶのに必要な魔力を集めるために天ぷらダンジョンを閉鎖、ダンジョンを構築している魔力を全て使ったんだって。
 だからあの場所にはもう何もなくて、ただの平原になっているはずだったんだけど――数日前に冒険者から一つの情報がもたらされた。

 曰く、天ぷらダンジョンの跡地に新たなダンジョンが発生、女神様の妄想と元のダンジョンの性質が混ざって、カオスなダンジョンが爆誕したっぽいという情報だった。

 情報をギルドに持ち込んだパーティーは三層までは攻略したものの、こりゃ自分たちの装備じゃ無理だなと判断して撤退。
 生還してギルドに情報を持ち帰ったことでアー君から滅茶苦茶褒められ、ギルドの食堂一か月無料券を貰ったそうです。太らないといいね。

「鈴は興奮させても危ないし、仕事を詰め込ませてストレスを与えても危ない、長期休暇を与えてリフレッシュさせれば妄想を溜めこんで爆発させる。どうすればいいと思う?」
「ロボトミー手術するか?」
「涼玉ちゃんったら物騒」

 小首を傾げて提案する涼玉に騎士様が大げさに震えてみせた。

「私のぺかぁが活躍しそうにないダンジョンなんて、きっとここしかないでしょうねー」
「属性攻撃が通用するかも謎なんよ」
『ママが関わらなくてもカオスなの』

 僕らが見守る中、各騎士団のリーダーが刀雲と打ち合わせを終え、仲間を率いてダンジョンに入っていく。
 ほとんどは同じ騎士団が固まって隊長について行くけれど、中にはせっかくだからと魔人や悪魔が混じる混合パーティーに移動する猛者もいるようだ。

「連携が命だからいつもの仲間との方が安全だと思うけどな」
「傭兵団に参加した騎士もいますねー」
「わたし知ってる。あの赤いとんがり頭、冒険者登録してんのよ」
『なるほど、冒険者だから知らない相手と組むのも慣れてるのね』

 なお本日の刀雲は将軍の装備ではなく、動きやすさと防御力を重視して特殊加工した軽量鎧、細かい刺繍の入ったロングローブ。
 軽量鎧は邪神の鱗やもふもふズからもらった素材で作った自家製、素材が特殊すぎてタイガしか加工できなかった存在がすでにチートな鎧です。
 ロングローブは珱さんからお歳暮でもらったローブ、細かい刺繍はもちろん珱さん作、風を糸に加工して刺繍したと騎士様が解説していました。
 珱さん、いまだ直接顔を合わせた事はないけれど、洋服とか作るの実は好きだよね?

 今日の刀雲に傷を付けられる敵がいたらそれはそれで凄い、スカウトして連れて帰ろうと思う。
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