神様のポイント稼ぎに利用された3~過保護な神々と溺愛家族に囲われています~

ゆめ

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第三章 世界に降りかかる受難

第918話

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 ボスが現れずボス戦が出来ません。
 つまりラスボスに挑むためのアイテム、招待状が手に入らないってことだよね。

「どうしますか?」
「そうだなぁ」

 神薙さんがぐるりと周囲を見渡した。
 邪神一家が食べ放題した結果、スケルトンの骨一本すら残っていない荒野が広がっている。

 神薙さん曰く、腐った食材も魔物として出現していて、それらから攻撃を食らうともれなく状態異常になる仕組みだったらしい。
 残念、相手が悪すぎた。
 邪神一家は状態異常を相手に与える側だし、神薙さんに至っては呪怨系をおやつに食べる最強の邪神様である。

「ラン、この階層に干渉できる?」
「うん」

 筋肉隆々でどっしりとした下半身は闇に続いているのに、声が、可愛い!!
 僕じゃなかったら新しい扉開いている!

「出てこないならダンジョン乗っ取るってボスを脅して」
「はい」

 神薙さんなら片手間でやれそうな事をわざわざ孫に割り振るのは、自分が楽をしたいからと、孫を育てるためとどちらだろうか。
 8割ぐらい楽をしたいからという理由な気もするなぁ。

 そして数分後。

「謹んでお納めくださいますよう、お願い申し上げます」

 僕らの前には招待状を山のように差し出しながら土下座するボスがいた。
 招待状、そんなに要らない。
 でも神薙さんは全部貰っていました。

 次にとんだのはグルメダンジョンだった。
 そう、魔物が全て食材で、ボスが究極のシェフのあの階層である。

 この階層は腐敗層の倍以上の時間をかけて攻略されました。
 だって壁から魔物まで無限再生するから、邪神一家がはしゃいじゃって……。

「壁美味い」
「この壁、まだ再生しないか?」

 白ちゃんと黒ちゃんがまず壁に襲い掛かり、ダンジョンを削る勢いでモグモグ中。
 視界が開けてとても見渡しが良い。

 壁の向こう側で待機していた魔物は金ちゃんと銀ちゃんが瞬殺。
 壁が消失したことでパニックを起こした魔物が群れで襲い掛かってきたけれど、神薙さんが吸い込むように食べております。
 あれかな、わんこそば。

 ランちゃんは僕を抱っこして兄弟の食欲にガクブル状態、ラミアちゃんは「グローツラングには外は刺激が強すぎたかしら?」と言いながらそばにいてくれました。
 夢の世界は平和だからね、能力に反してランちゃんは平和主義なのかもしれない。

「おっ壁が再生し始めたぞ!」
「完全に戻るまで待つ」

 これを3度ほど繰り返し、神薙さんが味に飽きた所でボス部屋に移動。
 究極のシェフが目の前でガクブル状態なのは決して気のせいじゃないよね、フライパンを持つ手が震えて止まらないです。

 そこにイグちゃんがテーブルと椅子を出し、神薙さんが優雅に座る。

「じゃあ食べさせてもらおうか、究極のシェフが作る究極の料理を」
「ぴぃ」

 あっシェフが泣いた。
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