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貴族になろう
第194話
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マシュー君が結婚した。
未成年とか学生とか、そう言った細かい人間側の事情は、邪神の息子を嫁にした時点で全てスルーされ、初夜の翌日には正式に婚姻を認められた。
そう言えば白ちゃんの所もそんな感じだったね。
「とと様、土地欲しい、出来れば家も」
「いいよ」
このやり取りで神薙さんが所有する和街の一部が卵に譲渡され、家は神薙さんにお願いされた騎士様が喜んで動いたようだ。
翌日の夕方にはマシュー君のお家は完成した。
一日かかってしまったのは、張り切り過ぎた騎士様が豪華な神殿を作ってしまったから、感想を聞かれて全力で却下させてもらった、あんな豪華な自宅プレゼントしたらマシュー君気絶しちゃう。
「マシューの家は桜通りに道を作って、そこから行けるようにしたからね」
「!?」
「大丈夫だよマシュー君、神殿風豪邸だったけど阻止したから!」
「ありがとうございます」
そんな会話をした翌日、学校がお休みだったので皆でお家を見に行く事になりました。
鳥居を使って桜通りまで移動、マシュー君のお家に直接飛ばなかったのは入口も含めて自慢したかったからなんだろうなぁ。
木々に埋もれるようにひっそりと作られた門、奥へと続く道がちょっとワクワクする。
「ティエ、見事な庭園があるぞ!」
「旦那様落ち着いて」
「ベル、マシュー! 見よ、池もあるぞ!」
「パパ、パパ落ち着いて」
「うおおお、凄いのだ、中央の小島が、浮いている!」
「落ち着いて……って、ええええええ」
パパさんのテンションが凄い、一家で宥めているけど聞こえていないねあれは。
池の中央にある小島は比喩ではなく本当に浮いていた、石橋を使って移動したそこは立派な日本庭園になっていて、神薙さんのお庭と並ぶ美しさだった。
「この小島が神薙の子を封じる場所ね。結界の中心になるから管理は怠らないように、えーっと、名前決まったっけ?」
「まだな気がします」
シャムスが卵ちゃんって呼んでいるから、僕らもずっと卵、卵って呼んでた。
本人を見るとシャムスを抱いて幸せそうに景色を眺めていた。腕に抱く相手が違うような気がする。
『卵ちゃんお家きれーね』
「遊びに来てくださいね、お泊りも歓迎します」
『卵ちゃんあのね、あれ? 孵化したから卵ちゃんじゃないね?』
「シャムス様のお好きなようにお呼びください」
『じゃあね、ナーガ! 女神しゃんが神話の蛇神の名前だって言ってたの!』
「名付けて貰えるとはこれ以上の喜びはありません、子供が欲しくなったらいつでも言ってくださいね、いつでも産みます」
『マシューのお嫁しゃんでしょ?』
「シャムス様は別です、特別よりずっと上です、何なら今から……」
「ストーーーップ」
人化した途端に幼児を押し倒そうとしない。
「っち」
「シャムスの前で舌打ちしない!」
覚えちゃったらどうするの! 注意したらそれもそうかと頷かれた。
パパさん一家は放置して、次は家へと移動した。
様々な花が咲き誇る庭では、付いて来たもふもふズが駆けまわり、池では神薙さんと白熊が泳ぎつつ魚を踊り食いしている。
『母上抱っこ』
「アー君パパのとこおいで!」
『ままー』
置いてきぼりを喰らったアー君が手を伸ばしてきたので、騎士様には悪いと思いつつ抱き上げてぎゅっとする。ああ今日も毛並みがふわっとさらっと気持ち良い。
家は洋館と和館が隣接されていた。
洋館はマシュー君の文化に合わせて、和館は神薙さんや僕らが遊びに来る事を前提としたゲストハウスだと説明された。
「洋館はあれ、ええと『英国ルネサンス様式』、カタログにあった家をそのまま再現した。これなら派手じゃないよね?」
「……マシュー君は貴族になったのだし、これぐらいは慣れです」
多分!
本物の貴族がいるから意見を聞きたいところだけど、庭を全力で堪能していて家までたどり着いてないんだよね~。
「でね」
「はい」
「使用人とかどうしようかー」
それは全く考えていなかった。
そうだよね、貴族と言ったら使用人とか必要だよね!
でもああいう人達ってどこで雇用するの? ギルドで募集するのかな? さすがに違うか、ええとええと……どうしよう。
未成年とか学生とか、そう言った細かい人間側の事情は、邪神の息子を嫁にした時点で全てスルーされ、初夜の翌日には正式に婚姻を認められた。
そう言えば白ちゃんの所もそんな感じだったね。
「とと様、土地欲しい、出来れば家も」
「いいよ」
このやり取りで神薙さんが所有する和街の一部が卵に譲渡され、家は神薙さんにお願いされた騎士様が喜んで動いたようだ。
翌日の夕方にはマシュー君のお家は完成した。
一日かかってしまったのは、張り切り過ぎた騎士様が豪華な神殿を作ってしまったから、感想を聞かれて全力で却下させてもらった、あんな豪華な自宅プレゼントしたらマシュー君気絶しちゃう。
「マシューの家は桜通りに道を作って、そこから行けるようにしたからね」
「!?」
「大丈夫だよマシュー君、神殿風豪邸だったけど阻止したから!」
「ありがとうございます」
そんな会話をした翌日、学校がお休みだったので皆でお家を見に行く事になりました。
鳥居を使って桜通りまで移動、マシュー君のお家に直接飛ばなかったのは入口も含めて自慢したかったからなんだろうなぁ。
木々に埋もれるようにひっそりと作られた門、奥へと続く道がちょっとワクワクする。
「ティエ、見事な庭園があるぞ!」
「旦那様落ち着いて」
「ベル、マシュー! 見よ、池もあるぞ!」
「パパ、パパ落ち着いて」
「うおおお、凄いのだ、中央の小島が、浮いている!」
「落ち着いて……って、ええええええ」
パパさんのテンションが凄い、一家で宥めているけど聞こえていないねあれは。
池の中央にある小島は比喩ではなく本当に浮いていた、石橋を使って移動したそこは立派な日本庭園になっていて、神薙さんのお庭と並ぶ美しさだった。
「この小島が神薙の子を封じる場所ね。結界の中心になるから管理は怠らないように、えーっと、名前決まったっけ?」
「まだな気がします」
シャムスが卵ちゃんって呼んでいるから、僕らもずっと卵、卵って呼んでた。
本人を見るとシャムスを抱いて幸せそうに景色を眺めていた。腕に抱く相手が違うような気がする。
『卵ちゃんお家きれーね』
「遊びに来てくださいね、お泊りも歓迎します」
『卵ちゃんあのね、あれ? 孵化したから卵ちゃんじゃないね?』
「シャムス様のお好きなようにお呼びください」
『じゃあね、ナーガ! 女神しゃんが神話の蛇神の名前だって言ってたの!』
「名付けて貰えるとはこれ以上の喜びはありません、子供が欲しくなったらいつでも言ってくださいね、いつでも産みます」
『マシューのお嫁しゃんでしょ?』
「シャムス様は別です、特別よりずっと上です、何なら今から……」
「ストーーーップ」
人化した途端に幼児を押し倒そうとしない。
「っち」
「シャムスの前で舌打ちしない!」
覚えちゃったらどうするの! 注意したらそれもそうかと頷かれた。
パパさん一家は放置して、次は家へと移動した。
様々な花が咲き誇る庭では、付いて来たもふもふズが駆けまわり、池では神薙さんと白熊が泳ぎつつ魚を踊り食いしている。
『母上抱っこ』
「アー君パパのとこおいで!」
『ままー』
置いてきぼりを喰らったアー君が手を伸ばしてきたので、騎士様には悪いと思いつつ抱き上げてぎゅっとする。ああ今日も毛並みがふわっとさらっと気持ち良い。
家は洋館と和館が隣接されていた。
洋館はマシュー君の文化に合わせて、和館は神薙さんや僕らが遊びに来る事を前提としたゲストハウスだと説明された。
「洋館はあれ、ええと『英国ルネサンス様式』、カタログにあった家をそのまま再現した。これなら派手じゃないよね?」
「……マシュー君は貴族になったのだし、これぐらいは慣れです」
多分!
本物の貴族がいるから意見を聞きたいところだけど、庭を全力で堪能していて家までたどり着いてないんだよね~。
「でね」
「はい」
「使用人とかどうしようかー」
それは全く考えていなかった。
そうだよね、貴族と言ったら使用人とか必要だよね!
でもああいう人達ってどこで雇用するの? ギルドで募集するのかな? さすがに違うか、ええとええと……どうしよう。
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