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家族が増えました
第379話
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猛暑騒動の翌日、暑くても快適に過ごせるように学園を改造するという事で、突然学園がお休みになった。
「じゃあ今日のおやつはクッキーにしようかな」
「ううん、予定通りのものを作ろう、ギレンに差入れしたいんだ」
いやぁぁん
ゲテモノ料理なんてあまりに見たい物じゃないよー。
でも盛り付けだけなら大丈夫かな、きっと大丈夫だよね。
張り切るアカーシャをどう制御すべきか考えていたら、女神様からビニールプールを贈られた。
お詫びを兼ねた賄賂だと思う、アー君に媚を売るにはシャムスに貢ぐのが早いからね。
でもね女神様。
うちの子、地球の知識は無いです、プールも知らなければ、これの使い方も分からないですよ。
僕は店頭に売っているのを見た事あるだけで、どうすればいいのか全く分かりません。
『これどうやって使うの?』
「母上はビニールプールだと言っていた、プールとはなんだ? 雷分かるか?」
「大丈夫だ説明書ギレンを呼び出した」
権力の使い方が上手ですね。
僕が使い方が分からないと言ったら、すぐに手紙を鳥に持たせてギレンに飛ばした。
寝ていたのだろう、はねた髪をそのままにしたギレンが現れたのはそれからすぐだった。
もちろん海産物のお土産を持って。
いつ我が家に来ても良いように保管してるのかな?
『ギーレンのお土産なんだろなー』
「海老があったらイネスが帰る前に食べちゃおうな、アイツ容赦なく食べるから」
「この魚、牙が凄いな、ぐおー」
『きゃーー』
呼び出したものの、お土産に夢中でギレンが放置されてしまった。なんかごめん。
『ニルちゃんお魚食べれるかな?』
「うーん、母上に相談だな」
「母上これは生で食べれるのか?」
「……俺は何のために呼び出されたんだ?」
「ごめん、ごめん、実は女神様からビニールプールを貰ったんだけど誰も使い方が分からなくて」
冷茶と羊羹にアカーシャを添えてもてなしながら、正直に事情説明をした。
「ギレン使い方分かる?」
「おう、夏場は三匹をあれで遊ばせていたからな」
なるほどうちのお兄ちゃんたちが知っていたのか…………いや、知っていても使用方法だけかもしれないな、用意も片付けもギレンの部下がやってただろうし。
「空気入れが大変なんだよなァ、器具はどうせ付けられてないだろ」
「うん、でもアー君と雷ちゃんがいるからどうにかなるよ」
「そうか、じゃあまずどこに置くかだな、適当な部屋に設置すればいいか?」
「ううんお庭でお願い」
「庭か……見える場所がいいんだな、ちょっと探してくるか」
「ありがとギレン」
「いいさ」
アカーシャを膝に乗せたギレンはご機嫌なようで、どうやら設置もしてくれるようだ。
ありがとう、出来れば片づけまで付き合ってね。
その後、ビニールプールはトラちゃんの要望もあって池のすぐ横に設置された。
んだけど――
ぎゃおおーん♪
ぐおぉぉ!!
初めて見るビニールプールに大興奮したもふもふズが突進、シャムス達が使う前に穴が開いて使い物にならなくなりました。
『ぶー』
「まぁ、野生だからな奴らは」
「こんな脆いものを貢ぐとは思わなかった」
シャムスはちょっぴりむくれちゃったけれど、そこはトラちゃんとお嫁さんが池に誘って遊んでくれたので誤魔化せた。
せめて、遊ぶ前に騎士様辺りを呼び出して強化して貰えば良かった。
ギレンが臼を破壊した前例もあるのに、うっかりしてたなぁ。
「じゃあ今日のおやつはクッキーにしようかな」
「ううん、予定通りのものを作ろう、ギレンに差入れしたいんだ」
いやぁぁん
ゲテモノ料理なんてあまりに見たい物じゃないよー。
でも盛り付けだけなら大丈夫かな、きっと大丈夫だよね。
張り切るアカーシャをどう制御すべきか考えていたら、女神様からビニールプールを贈られた。
お詫びを兼ねた賄賂だと思う、アー君に媚を売るにはシャムスに貢ぐのが早いからね。
でもね女神様。
うちの子、地球の知識は無いです、プールも知らなければ、これの使い方も分からないですよ。
僕は店頭に売っているのを見た事あるだけで、どうすればいいのか全く分かりません。
『これどうやって使うの?』
「母上はビニールプールだと言っていた、プールとはなんだ? 雷分かるか?」
「大丈夫だ説明書ギレンを呼び出した」
権力の使い方が上手ですね。
僕が使い方が分からないと言ったら、すぐに手紙を鳥に持たせてギレンに飛ばした。
寝ていたのだろう、はねた髪をそのままにしたギレンが現れたのはそれからすぐだった。
もちろん海産物のお土産を持って。
いつ我が家に来ても良いように保管してるのかな?
『ギーレンのお土産なんだろなー』
「海老があったらイネスが帰る前に食べちゃおうな、アイツ容赦なく食べるから」
「この魚、牙が凄いな、ぐおー」
『きゃーー』
呼び出したものの、お土産に夢中でギレンが放置されてしまった。なんかごめん。
『ニルちゃんお魚食べれるかな?』
「うーん、母上に相談だな」
「母上これは生で食べれるのか?」
「……俺は何のために呼び出されたんだ?」
「ごめん、ごめん、実は女神様からビニールプールを貰ったんだけど誰も使い方が分からなくて」
冷茶と羊羹にアカーシャを添えてもてなしながら、正直に事情説明をした。
「ギレン使い方分かる?」
「おう、夏場は三匹をあれで遊ばせていたからな」
なるほどうちのお兄ちゃんたちが知っていたのか…………いや、知っていても使用方法だけかもしれないな、用意も片付けもギレンの部下がやってただろうし。
「空気入れが大変なんだよなァ、器具はどうせ付けられてないだろ」
「うん、でもアー君と雷ちゃんがいるからどうにかなるよ」
「そうか、じゃあまずどこに置くかだな、適当な部屋に設置すればいいか?」
「ううんお庭でお願い」
「庭か……見える場所がいいんだな、ちょっと探してくるか」
「ありがとギレン」
「いいさ」
アカーシャを膝に乗せたギレンはご機嫌なようで、どうやら設置もしてくれるようだ。
ありがとう、出来れば片づけまで付き合ってね。
その後、ビニールプールはトラちゃんの要望もあって池のすぐ横に設置された。
んだけど――
ぎゃおおーん♪
ぐおぉぉ!!
初めて見るビニールプールに大興奮したもふもふズが突進、シャムス達が使う前に穴が開いて使い物にならなくなりました。
『ぶー』
「まぁ、野生だからな奴らは」
「こんな脆いものを貢ぐとは思わなかった」
シャムスはちょっぴりむくれちゃったけれど、そこはトラちゃんとお嫁さんが池に誘って遊んでくれたので誤魔化せた。
せめて、遊ぶ前に騎士様辺りを呼び出して強化して貰えば良かった。
ギレンが臼を破壊した前例もあるのに、うっかりしてたなぁ。
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